1DKの間取りで二人暮らしをしている方も多いかと思いますし、これから二人で暮らそうと考えている方もいるでしょう。
1DKはそこまで広いとはいえない間取りのため、「二人では狭い」という声もたびたび聞きます。
しかし、そんな1DKのお部屋も収納次第で、快適な生活に変えられるかもしれません。
この記事でお話ししますので、ぜひ参考にしてみてください。
1DKってどんな間取り?二人暮らしには狭い?
賃貸物件の間取りはさまざまあり、その中のひとつに「1DK」があります。
はじめに、1DKがどんな間取りかについてお話ししていきましょう。
1DKは「1ルーム+DK(ダイニングキッチン)」のことで、居室(寝室)とダイニングキッチンがあるお部屋です。
そのため、寝室と食事をする部屋を分けられることが、メリットのひとつといえるでしょう。
一人暮らしにも人気の間取りですが、二人暮らしをすることもできる間取りです。
しかし、1DKはダイニングキッチンがあるとはいえ、ダイニングキッチン自体の広さは4~8畳です。
8畳あれば二人暮らしでも狭いとは感じにくいでしょうが、4~6畳ほどであればそこまで広さがあるお部屋とはいえません。
また、実質生活を送る部屋は1部屋といえますから、やはり二人暮らしでは1DKは狭いと感じるケースが多々あります。
けれども、収納次第では、二人でも快適に生活することができるお部屋に変えられるかもしれません。
この記事でお話ししますので、ぜひ試してみてはいかがでしょうか。
1DKの二人暮らしには「L型」がおすすめ!
収納のしかたをご紹介する前に、もう少し1DKのお部屋についてお話をしていきます。
1DKは1DKでも、大きく2種類あります。
「I型」と呼ばれる間取りと、「L型」と呼ばれる間取りです。
I型は、玄関に入るとすぐにダイニングキッチンがあり、その奥に寝室があるタイプの1DKです。
部屋が南北に一直線となっていることが多いので、部屋は南向きになっていることがほとんどといえます。
部屋が一直線につながっているため、各ドアを開けっ放しにしていると、玄関から寝室まで見えてしまう場合もあります。
L型は、玄関を開けるとダイニングキッチンがあり、その横に寝室がある1DKのお部屋です。
ですから、I型のように、玄関を開けたときに寝室が見えるということはありません。
突然の来客の際、玄関から寝室の様子を見られてしまうことに抵抗を感じてしまう方も少なくないと思いますので、特に二人暮らしの場合はL型を選ぶほうが良いといえるでしょう。
また、I型は一直線につながっているような間取りのため、家事動線がスムーズというメリットがある反面、動線になるところに家具を配置することができないというデメリットもあります。
間取り次第では、ダイニングキッチンにテーブルやイスを置けないなんてこともあり得ます。
その点、L型は家具の自由度が高いので、二人が納得するレイアウトにしやすいでしょう。
I型より家賃が高いというデメリットはありますが、家具の自由度の面でもL型はおすすめといえます。
1DKのお部屋で快適な生活を送るには収納が鍵!?
1DKのお部屋で二人暮らしをすることは可能ではありますが、「狭い」と感じることが多いようです。
その理由のひとつには、「収納スペースの少なさ」が挙げられます。
1DKのお部屋ではクローゼットがついていることがほとんどですが、だいたいは一つしかありません。
一つのクローゼットの中に二人分の衣服等を収納するわけですから、クローゼットに収まりきらなかった分が床に直置きされたりして、部屋のスペースを奪ってしまうのです。
また、新たな収納家具を用意するにしても、その家具が部屋の面積を奪ってしまいますよね。
そうなれば、どんどん自由に動けるスペースが少なくなっていき、結果として窮屈に感じてくることにもなるのでしょう。
1DKで快適な二人暮らしをするには、やはり収納が鍵といえます。
では、うまく収納するには、どのようなことに気を付けなくてはならないのでしょうか。
次の項からご説明していきます。
うまく二人分の荷物を収納するには!お部屋選びも重要!
うまく1DKのお部屋に二人分の荷物を収納させるには、まずお部屋選びも重要となります。
お部屋探しの際に、クローゼットがあるかも見ると思いますが、どのくらい収納できるかも確かめてから決めないと失敗につながることもあるのです。
ほとんどの方は、「自分たちにどのくらいの荷物があるか」を把握していないかと思います。
筆者も以前そうでしたが、「とりあえず収納できるスペースがあるならいいか」と安易に考えてしまったことで、少し窮屈な1DKで二人暮らしをすることになりました。
自分にどれだけの荷物があるかを把握していなかったことや、相手の荷物を考えていなかったこともそうですし、やはり収納スペースがあればいいと安易に考えてしまったことが、お部屋を窮屈にさせてしまった原因といえます。
ですから、お部屋を選ぶ際は、あらかじめどれだけの荷物が自分たちにあるかを計算しておき、その量が収まる収納スペースが1DKのお部屋にあるかを見極めることが大切です。
二人分の荷物がクローゼットなどの収納スペースに収まれば、寝室やダイニングキッチンを最大限に活用でき、1DKのお部屋で快適な二人暮らしをすることにつながります。
これから二人暮らしをする方は、この点も意識してお部屋を探してみてくださいね。
収納スペースを確保するには!レイアウトや家具を工夫するという方法も
お部屋次第では、備わっている収納スペースでは荷物が収まりきらないこともあるでしょう。
そんなときは、レイアウトを工夫するという方法もあります。
例えば、ダイニングキッチンにテーブルやイスを置かずに、収納スペースとして利用するのです。
寝室にテーブルを置き、床に座って食事をするようにすれば、ダイニングキッチンにスペースを空けることができますよね。
この空いたスペースに、このあとご紹介する壁面収納を設置すれば、省スペースながら十分な収納スペースを作ることができるでしょう。
また、二人暮らしの場合、ソファを置きたいという方も多いかと思います。
そんなときは、座面の下が収納スペースになっているソファを選ぶことをおすすめします。
身の回りのものや、使う頻度の高いものをソファに収納しておけば、どこにしまったかを忘れにくいですし、テーブルの上などにものが散乱することも少なくなりますよね。
こういったレイアウトや家具に関しても、収納を意識すれば、1DKのお部屋で快適な二人暮らしをすることにつながりますので、ぜひ試してみてください。
二人暮らしにおすすめ!壁面収納でおしゃれに収納
最後に、1DKにおすすめの収納術をご紹介します。
それは、壁面収納をDIYすることです。
ここで賃貸物件にも可能な方法をご紹介しますので、ぜひ活用してみてはいかがでしょうか。
【用意するもの】
・突っ張り棒2本(天井と床の間を垂直に使用できる長さのもの)
・有孔ボード
・フック(S字フックでも可)
・結束バンド
・はさみ
【DIY方法】
①天井と床の間を垂直に突っ張り棒を設置します。
2本の幅は、有孔ボードに合わせましょう。
②有孔ボードを立てかけます。
③結束バンドを使って、有孔ボードを突っ張り棒に固定します。
上部・中央・下部の3箇所を、しっかりと固定します。
結束バンドの余分な部分は、はさみで切り取りましょう。
④有孔ボードの穴にフックを取り付ければ完成です。
ちょっとした小物や洋服をかけることもできますし、有孔ボードに棚を設置すればさまざまなものの収納にも役立ちます。
また、これはダイニングキッチンや玄関にも設置することができますので、各スペースに合った突っ張り棒や有孔ボードを用意し、上記の手順で設置してみましょう。
省スペースで壁を傷つけることなく、見せる収納としても機能しますから、快適な二人暮らしを送れるよう、ぜひ活用してみてはいかがでしょうか。
1DKのお部屋で快適な二人暮らしを!
二人では狭いといわれやすい1DKのお部屋ですが、収納を意識すれば快適に暮らすこともできるでしょう。
その際は、まずお部屋選びも重要ですし、レイアウトや家具を工夫して収納スペースを確保することも大切です。
賃貸物件にも可能な壁面収納のDIY方法もご紹介しましたので、1DKのお部屋で二人で快適な生活を送れるよう、この記事を少しでも参考にしていただければ幸いです。