木造の新築は音漏れしやすい?防音対策をして快適な住まいへ

木造住宅は、重量鉄骨やコンクリート造の建物と比べると音漏れしやすい傾向にあります。

それは木材が「収縮する」性質があるため、縮んだ際の隙間から音が漏れたり、騒音が部屋に届いたりするのが原因の一つです。

そこで今回は、これから新築する方へ向けた防音工事のお話と、すでに新築が完成している方へ向けた防音対策についてお話ししていきます。

お金がかからない防音対策もありますので、ぜひ参考にしてください。

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木造の新築は音漏れするの?

重量鉄骨やコンクリート造などは気密性が高く、音漏れしにくい傾向にありますが、木造住宅は木材特有の収縮により、どうしても音漏れしやすい傾向があります。

しかし、最近の木造の新築は、気密性がかなり改善されているため、騒音レベルのものはあまりなくなりました。

ここで、一般的な騒音の目安を見ていきましょう。

【騒音の目安】

●極めてうるさい

・ドラムの音……120デシベル
・車のクラクション……110デシベル
・カラオケ店……90デシベル
・ピアノの音……80デシベル

●うるさい

・テレビの音……70デシベル
・水の流れる音……60デシベル

●普通

・エアコンの稼働音……50デシベル
・昼間の住宅街……40デシベル

●しずか

・ささやき声……30デシベル
・時計の音……20デシベル

環境省による基準で見ると、昼間は「55デシベル」、夜は「45デシベル」以内にすることが望ましいとされています。

しかし、騒音は人によって感じ方がさまざまです。

そこで、外から聞こえる騒音対策だけでなく、家の中の音を外へ出さないための防音対策も必要となってきます。

木造の新築工事の際に防音工事を行おう

ここでは、木造住宅をこれから新築する方へ向けた、防音工事の方法をご紹介していきます。

新居でピアノを弾く、住宅密集地に新築するなど、少しでも騒音が気になる方は防音対策を検討することをおすすめします。

まず、防音工事として有効なのは、「部屋を二重構造にする」といった方法です。

音漏れしそうな部屋に工事を行いますが、壁、床、天井を、すべて二重構造にするのです。

具体的にどのようなことをするかというと、床部分は下地を防音仕様にし、天井には吸音工事を施します。

壁は下地を遮音タイプのボードに変え、さらに吸音パネルを設置し、仕上げに凹凸のついた革製のクロスを貼って仕上げていきます。

このような防音工事を行うと、90デシベルの騒音が50デシベルにまで減少するといわれています。

工事にかかる費用は部屋の大きさによって異なりますが、8畳くらいの部屋であれば、400万円ほどかかることもあるでしょう。

楽器を弾く予定のあるお宅は、防音工事を行えば、あまり神経質にならずに練習することができます。

木造の新築工事の際は窓も防音仕様に

先ほどは、壁、床、天井を二重構造にするといった防音工事をご紹介しました。

しかし、新築工事の際にもう1つ防音工事を施したい箇所があります。

それは「窓」です。

窓はガラス1枚で室内と室外を隔てているため、音や熱の出入りが行われやすい場所です。

では、窓の防音工事はどのようなものがあるのでしょうか。

あまり費用がかからない方法としては、「窓の位置を配慮」する、「窓のサイズを小さくする」といった方法です。

窓の位置を隣家からなるべく離れた場所に設置し、なおかつサイズを小さめにすると、音の出入りを控えめにすることができるでしょう。

また、防音効果をより高めたいのであれば、「二重窓」を設置することをおすすめします。

二重窓は、窓が2つ重なるように設置されたもので、2枚の窓ガラスの間に空気の層ができるため、この空気の層が音や熱を通しづらくします。

気密性の向上にも繋がるため、木造住宅ではぜひ取り入れたい窓といえます。

新築完成後の防音対策!家具の見直し

木造の新築が完成した後、思ったよりも騒音が気になるという方もいるでしょう。

家の外にいて、部屋のテレビの音や、家族の話し声が外に漏れて聞こえてくることがあります。

それらを改善したい場合、すぐにできる防音対策は以下になります。

●家具の配置を変える

まずは、壁からテレビやスピーカーなどを離しましょう。

テレビなどの音は壁を伝って外へと響くため、部屋のスペースに余裕があれば、壁から50cmくらい離すことをおすすめします。

また、タンスや本棚などの大き目の家具を壁際に置きましょう。

大きな家具は壁を伝わる音を遮断する効果が期待できます。

ちなみに、タンスや本棚には荷物が詰まっていると、より防音効果が高まります。

●ドア

家の中のドアを見ると、下や上の部分にわずかに隙間があいていることがあります。

この部分から音漏れが起こっているため、隙間テープなどを購入し、この隙間に貼りましょう。

隙間テープは100均ショップやホームセンターで購入することができます。

ポイントとしては、あまり厚手のテープを選ばないということです。

厚いテープはドアの開閉に支障が出ることがあるため、薄手タイプのものを選ぶようにしましょう。

木造の新築は床に敷物を敷いて防音しよう

続いても、木造の新築が完成した後に行える防音対策をご紹介していきます。

●タイルカーペットを敷く

タイルカーペットは種類が豊富なので、防音に特化したものを選びましょう。

部屋の大きさに合わせてカットして敷くことができ、汚れた場合はその部分のみ外して洗うことができます。

安価なものもありますが、値段で選ばずに防音と部屋のインテリアに合ったものを探しましょう。

●コルクマットを敷く

タイルカーペットには劣りますが、コルクマットも振動音を抑えるのに効果的です。

小さな子供がいる家庭では、足音対策やケガの防止などにも役立ちますので、おすすめです。

こちらも汚れたら部分洗いすることが可能です。

●ラグを敷く

ラグは吸音性が高いため、テレビやオーディオの下に敷くことで、防音効果が期待できます。

防音マットを敷いても良いですが、防音マットは樹脂製のマットのため、ゴムのようなにおいが家具についてしまう可能性があります。

ラグであれば種類が多く、おしゃれなものも多いため、好みのものを見つけることができるでしょう。

新築完成後の窓への防音対策とは

先ほど、木造の新築工事と一緒に、窓を二重窓にするという防音工事をご紹介しました。

では、新築が完成した後にできる窓の防音対策はあるのでしょうか。

以下でご紹介しましょう。

●遮音カーテンをかける

窓にかけるカーテンを、遮音タイプのものにしましょう。

遮音カーテンであれば、窓から伝わる音を抑える効果が期待できます。

遮音カーテンがない場合は、生地が厚めのカーテンでも音を通しづらくすることができます。

●防音シートを貼る

窓ガラスに防音シートを貼ることも効果的です。

クリアタイプのシートを選べば、窓からの景観を邪魔しません。

見栄えを気にしないのであれば、プチプチシートを貼っても遮音効果が見込めます。

プチプチシートはいくつもの空気の層があり、これが二重窓のような遮音効果の役割を果たしてくれるのです。

以上のことから、窓に防音シートを貼り、さらに遮音カーテンをかけることでより防音効果を高めることができそうですね。

新築の木造住宅は防音が大事

木造住宅は、木材独特のあたたかみを感じることができる、リラックス効果の高い住宅です。

メリットは多いですが、気密性が低い故、音漏れが起こるなどのデメリットも懸念されます。

木造の新築で快適に生活するには、必要箇所に防音対策をとり、騒音が伝わらないような家づくりをすることが大事です。