マイホームの庭に人工芝はあり?メリット・デメリットを解説

マイホームの庭に天然芝を選ぶ方は多いです。

しかし、天然の芝は草刈や水やり、雑草の除去などメンテナンスがかかります。

その点、人工芝はこれらのメンテナンスがほとんど要らず、手軽に芝生を楽しむことができるため、近年人気があります。

ここでは、マイホームの庭を人工芝にすることで、どんなメリット・デメリットがあるのかを見ていきましょう。

人工芝の種類!マイホームの庭に敷くなら?

人工芝はその名のとおり、人工的に作られた芝のことです。

ポリプロペン、ポリエチレン、ナイロンなどの化合物で作られています。

人工芝というと、スポーツのスタジアムなどに使用されることも多いですが、最近ではマイホームの庭に人工芝を選ぶ人も多いです。

また、近年の人工芝は天然芝にソックリな見た目、質感が再現されているものもあり、近づいて見ても天然芝か人工芝か迷うほど精巧に作られているものも多くあります。

そして、人工芝にはいくつかの種類があり、大きく以下に分けることができます。

・景観、ガーデン用
・スポーツ、競技用
・パターゴルフ用

基本的に景観、ガーデン用は見た目の美しさや施工性に特化しており、スポーツ、競技用は安全性やプレー面に特化して作られています。

そして、人工芝の葉の長さは約6mm~約50mmと幅広く取り揃えられており、パイルの形状、色合い、密度、機能性なども異なります。

そのため、幅広い選択の中から好みの人工芝を選ぶことができます。

マイホームの庭に、「人工芝を敷きたい」と考えている方の中では、天然芝のような「リアルな人工芝を敷きたい」と考える方も少なくないでしょう。

そのような要望があるのなら、人工芝は20mm以上のものを選ぶことをおすすめします。

また、「よりリアルな質感を楽しみたい」「クッション性があるものがいい」という要望があるのであれば、35mm丈のものもおすすめです。

マイホームの庭に人工芝を敷くメリット

先ほどもお伝えしたように、近年の人工芝はとても精巧に作られており、見た目も「天然芝!?」と見間違えるほどです。

そんな人工芝ですが、人工芝ならではのメリットがいくつかあります。

ここでは、マイホームの庭に人工芝を敷くと、どんなメリットがあるのかご紹介していきましょう。

●メンテナンス要らず

天然芝と違い、人工芝は水やりや草刈、肥料などのメンテナンスが必要ありません。

雑草に関しては、多少生えてきてしまいますが、それでも天然芝に比べたら手間はかなり削減されるでしょう。

メンテナンスにかかる労力と時間ないことは、大きなメリットと言えます。

●耐久性が高い

人工芝は、耐久性が高いこともメリットとして挙げられます。

人工芝は、一度敷いたらおよそ10年ほどは綺麗な状態を保つことができると言われています。

ただし、この年数はあくまでも目安であって、人工芝の種類や使い方によっては寿命が縮む場合もあります。

●一年中綺麗な緑を保つことができる

天然芝は冬になると枯れて茶色くなってしまいますが、人工芝は生き物ではありませんから、冬でも綺麗な緑を保つことができます。

また、天然芝のように日当たりに左右され、成育にムラが出てしまうこともありません。

人工芝のデメリットは?

人工芝にはたくさんのメリットがありますが、やはりデメリットもあります。

ここでは、マイホームの庭に人工芝を敷くデメリットをご紹介していきます。

●コストが高い

人工芝の価格は一平米約500円~6,000円とピンキリです。

値段に大きな幅がありますが、基本的に安いものは不自然に光沢があり、いかにも「作りもの」な見た目であることがほとんどです。

その点、値段が高いものは天然芝のような質感や見た目を再現しており、精巧に作られています。

マイホームの庭となると、庭の全面に人工芝を敷くことになりますので、あまりに安い人工芝を敷いてしまうと、見た目の印象や質感に、高価なものとの差が出てしまします。

しかし、天然芝のような見た目や質感の人工芝を選ぶと、それだけ値段が高くなりコストがかかってしまいます。

●季節感がない

一年中綺麗な緑を楽しむことができるメリットがある反面、季節感がないといったデメリットもあります。

例えば、冬の時期、木々は葉を落とし草花は枯れてしまいますが、人工芝は枯れることがありませんので、そこだけ青々としている芝に違和感を感じる可能性があります。

●火気に注意する必要がある

樹脂などで作られている人工芝は、火気で溶けてしまうことがあります。

そのため、BBQや花火などを行うと人工芝を溶かしてしまう可能性があるため、控える必要があります。

●夏は暑い

樹脂などで作られている人工芝は、太陽からの熱を吸収し、熱を放出します。

暑い時期に人工芝に触れると分かりますが、熱を持っているのが分かります。

そのため、小さな子供が裸足で遊ぶには、ためらう環境となってしまうことも考えられます。

場合によっては水まきなどの対策が必要かもしれません。

天然芝のメリット・デメリットは?

ここまで、人工芝に焦点を当ててきましたが、今でもマイホームの庭に根強い人気のある「天然芝」のメリット・デメリットも解説していきましょう。

●メリット

・四季を楽しめる

天然芝は人工芝と違い生き物です。

冬の寒い時期になると枯れてしまいますが、春に新芽を出し夏になると青々とした葉を伸ばします。

そのため、四季を感じることができるメリットがあります。

・表面が熱くならない

天然芝は、熱を吸収してくれますが、人工芝のように表面が熱くなることはありません。

そのため、小さい子供でも安心して遊ぶことができます。

・コストが安い

天然芝は人工芝に比べると、初期にかかるコストを抑えることができます。

●デメリット

・メンテナンスが必要

天然芝は水やりや草刈、雑草除去、肥料やりなどメンテナンスが必要不可欠です。

メンテナンスを行わないと雑草だらけの庭になってしまうこともあり、これではせっかくの芝生が台無しになってしまいます。

・ムラが出る

天然芝は生き物ですから、日当たりや肥料等で成長にムラが出てしまうことがあります。

・長期的に見るとコスト高かも

天然芝の初期費用は安く抑えることができますが、管理費用がそれなりにかかります。

水道代や肥料代、芝刈り機の購入代金などもかかりますので、その点も覚えておく必要があります。

マイホームの庭に人工芝か天然芝か迷ったら?

お手入れが要らず、一年中綺麗な緑を楽しむことができる人工芝は魅力的です。

しかし、自然の優しい風合いや香り、肌触りは天然芝に劣ってしまう部分があるかもしれません。

そのため、人工芝か天然芝、どちらをマイホームの庭に敷いたらいいのか、悩まれる方も多いのではないでしょうか。

ここでは、人工芝か天然芝かどちらを敷くか、迷ったときの決め手をご紹介していきます。

まず、前にもお伝えしたように人工芝は初期費用のコストがかかることがデメリットです。

その費用は芝生によっても異なりますが、天然芝の5~10倍コストが高くなります。

また、人工芝はおよそ10年で張り替える必要がありますので、張り替え時にはまた多額の費用がかかることになります。

ただ、人工芝の最大のメリットとも言えるのが、「メンテナンスがかからない」という点です。

天然芝を綺麗な状態で維持することは、大変な作業になりますし、それにかかる時間も相当なものです。

一方、天然芝のメリットとしては、人工芝に比べて初期費用を安く済ませることができるという点です。

肥料や芝刈り機にかかる費用はかかってしまいますが、メンテナンスがしっかりと行き届いていれば、何十年と長持ちです。

メンテナンスは必要不可欠ですが、お手入れをしながら、成長する芝生を見ると愛着が沸くかもしれませんね。

これらのことを考慮すると、「なるべく初期費用を抑えたい」「庭のお手入れが好き」というのであれば天然芝を選ぶことをおすすめします。

一方で、「日々のお手入れは難しい」「マイホームの庭の日当たりが悪い」というのであれば、人工芝を選んだほうがよいかもしれません。

マイホームの庭だけじゃない!人工芝だからできる活用方法

自然の風合いを楽しむことができる天然芝はよいものですが、メンテナンスがかからない点では人工芝に軍配が上がります。

また人工芝は、場所を問わずどこでも簡単に敷くことができ、敷いた瞬間から思い通りの空間を作ることができます。

そのため、マイホームの庭だけでなく他の空間に活用する方も多いです。

最後になりますが、人工芝だからこそできる活用術をお伝えしていきます。

人工芝を活用する場所で、おすすめなのがベランダです。

ベランダはどうしても殺風景になりがちですし、そのままですと冷たい印象を受けることも多いです。

マイホームのベランダに人工芯を敷き詰めるだけで、温かみのある空間にまとまり、まるで小さいお庭のようなスペースを作ることができます。

そんなベランダに、ミニテーブルやミニチェアを置けば、休憩場所として利用したりちょっとした食事を摂ったりするスペースとしても活用することができます。

ほかにも、玄関やトイレなどの床や、階段などに敷くのもおすすめです。

芝の緑は、癒し効果があるとも言われていますので、室内にも取り入れて癒し効果を得てはいかがでしょうか。

人工芝はメンテナンス要らず!

人工芝の最大のメリットは、メンテナンスがほとんど必要なく、一年中綺麗な芝生をキープできることではないでしょうか。

そのため、近年庭に取り入れる方も多くなっています。

また、人工芝と言ってもその長さや色合い、質感などもさまざまですから、お値段と用途に合わせてご自分にぴったりな人工芝を選んでみてください。