マイホームの庭づくりでは、まず、「芝を植えようか」それとも「コンクリート敷きにしようか」と迷うのではないでしょうか。
庭づくりでは、芝生もコンクリートも、どちらの場合にもメリットとデメリットがあります。
こちらでは、芝生とコンクリートそれぞれについて、良さやいくつかある難点などをご紹介していきます。
庭を芝生で仕上げるかコンクリートで仕上げるか、この記事を参考に検討してみてくださいね。
マイホームの庭づくりで迷う!芝生かコンクリートかの選択
マイホームの庭は素敵なものにしたいですよね。
庭は、「家の顔」となる空間であり、家の印象に大きく関わります。
マイホームを建てる際、本体の建物にばかり力を入れてしまい、庭づくりは後回しにしがちですが、家の印象を決める大事な部分でもあるので、きれいで魅力あるな空間にしたいものです。
マイホームの庭は、どのようなスタイルの庭にしたいとお考えでしょうか。
庭によく使われる素材の代表的なものに、「芝生(しばふ)」と「コンクリート」があります。
芝生は、昔から人気で庭づくりの定番です。
青々とした芝生に庭は、自然が感じられ、爽やかでいて温かみのある空間をつくります。
コンクリートの庭は、近年増えてきており、スタイリッシュさでこちらも人気があります。
芝生もコンクリートも、どちらもそれぞれにメリットがあり、ある点においてはデメリットも見られます。
それでは、庭のメインには、芝生とコンクリートどちらを選んだらよいのでしょうか。
次からは、庭のメイン選びのカギとなる、「芝生」と「コンクリート」それぞれのメリットとデメリットをご紹介していきます。
マイホームの庭に芝生を植えたい!芝生のメリットとは
「マイホームに庭はやはり芝生にしたい」と考える人も多いのではないでしょうか。
庭のメインを芝生にしたときのメリットには、次のようなものがあります。
●見た目の良さ
芝生とは、細長い葉が特徴の芝(芝草)が、絨毯のように一面に生えそろった状態のことです。
その芝生がメインの庭は、青々として美しく、爽やかで気持ちのよい空間をつくります。
また、すっきりとした爽やかさだけでなく、植物がもつ温もりも感じられ、癒されます。
●自然な環境
芝生はコンクリートなどと違い、植物のため日差しの照り返しが弱く、夏場でも庭先が涼しく感じられます。
また、芝生の庭では、土の中の虫をついばみに来る鳥を見たり、アリやバッタなどの昆虫を観察できたりするので、お子さんのいるご家庭では、自然に触れる身近な場所としても役立ちます。
芝生の庭は手入れが大変?芝生のデメリット
芝生の庭は、手入れが行き届いていれば、見た目もきれいで自然が感じられる素敵な空間です。
ただし、次のような芝生ならではのデメリットがあります。
●手入れの大変さ
芝生をきれいな状態に保つには、定期的な芝の刈り込みが重要です。
芝の種類にもよりますが、夏場は成長が早いため、月に2~3回ほど行う必要があります。
芝は刈らないと延び続け、また長いままにしておくと根元の方まで日光が当たらなくなり、弱ってしまいます。
丈夫で元気な芝生をつくるには、定期的に刈り込むことが大切なのです。
また、芝生の庭では、芝の間から生えてくる雑草の草むしりも定期的に行わなければなりません。
雑草を放置してしまうと、種が飛び、芝以外の雑草がどんどん生えてきてしまいます。
雑草を見つけたら、速やかに専用の雑草抜き道具で根から引き抜くか、芝生に使える除草剤などで対処する必要があるのです。
●見た目の悪さ
春から秋の初め頃までは、芝生は青々としてきれいですが、秋から冬の時期は芝が枯れるため茶色になり、見た目が悪くなります。
マイホームの庭に芝生を考えている人は、上記のようなデメリットを頭に入れておくとよいでしょう。
それでは、コンクリートの庭には、どのようなメリットとデメリットがあるのでしょうか。
次項でご紹介していきます。
マイホームの庭を近代的なコンクリート仕上げに!コンクリートのメリットとは
マイホームの庭を「コンクリート仕上げにしたい」とお考えの方もいらっしゃるでしょう。
コンクリートの庭には、次のようなメリットがあります。
●手入れが簡単
コンクリートの場合は、ほとんど手入れの必要はありません。
落ち葉や埃が目立たときに箒ではいたり、汚れが目立ったときに水で洗い流したりするだけで、きれいに保つことができます。
芝生のような刈り取り作業や草むしりの必要がないため、お手入れがとても楽です。
●人工的な環境
芝生の庭とは逆に、虫が発生することが少ないため、虫嫌いの人には向いているといえます。
また、水はけを考慮した設計であれば、雨の日にぬかるむ心配もなく庭を歩くことができます。
●見た目の良さ
コンクリート仕上げでは、デザインを施すことも可能なので、スタイリッシュでモダンなスタイルや、可愛らしいナチュラル、カントリー調などの庭に仕上げることもできます。
コンクリートの庭は費用がかかる?コンクリート仕上げのデメリット
コンクリートでつくる庭は、お手入れも簡単で、デザイン性のある庭づくりもしやすいです。
ただし、次に挙げるようにこちらにもデメリットがあります。
●費用の問題
コンクリート仕上げの庭は、芝生の庭よりも費用がかかります。
また、コンクリートで庭をつくる場合、厚さや基礎の構造の違いによって費用が大きく変わってきます。
耐久性を重視するためには、厚めのコンクリートや基礎工事で鉄筋を入れるなどの対応が必要ですが、それに伴って費用も上がります。
さらに、リフォームなどでコンクリートを撤去することになった場合は、撤去費用がかかるため、意外に高い出費が予想されます。
●環境の難点
コンクリートは、日光の照り返しが強いため、夏場は庭先が熱くなり、住環境にも影響を及ぼします。
また、コンクリートの庭にすると、ガーデニングや家庭菜園が制限されます。
プランターでの栽培は可能ですが、樹木の生育や大きめな菜園をつくりたい場合には、土の部分を残しておく必要があります。
このように、コンクリートの庭にもメリットやデメリットがあることを認識し、マイホームの庭づくりに生かしましょう。
芝生の庭とコンクリートの庭はそれぞれどれくらいもつもの?
これまで、庭のメインとして代表的な芝生とコンクリートについて、それぞれのメリットとデメリットをご紹介してきました。
それぞれに良さがあり、いくつか難点もありましたが、耐久性に関しては芝生の庭とコンクリートの庭では、どちらの方がより長持ちするのでしょうか。
最後に、芝生とコンクリートの耐久年数についてご紹介しておきます。
まず芝生ですが、芝はお手入れ次第で半永久的にもつといっていいでしょう。
芝は植物で生きているため、定期的な水やりや刈り取り、肥料散布などの管理が必要不可欠です。
日当たりや風通し、水はけの悪さ、害虫など、悪い影響を受けてしまった場合には枯れてしまうことありますが、きちんと手入れをしておけば、植物の中でも強い品種のため長持ちします。
これに対して、コンクリートでは、劣化が進むことにより耐用年数がある程度決まってきます。
一般的に、コンクリート舗装の耐用年数は15年とされています。
厚さや基礎構造によって耐久する年数も変わってきますが、15年を過ぎると補修やリフォームなどの対応が必要になってくることが多いでしょう。
マイホームの庭づくりでは、コストのかけ方などの参考にもなるので、このような耐久・耐用年数も知っておくとよいでしょう。
つくりたい理想の庭は芝生?それともコンクリート仕上げ?
庭づくりを考えたとき迷うのが、芝生かコンクリートかのメイン素材ですよね。
砂利という選択肢もありますが、こちらの記事では芝生とコンクリートに絞ってご紹介してきました。
芝生の庭もコンクリートの庭も、どちらにも特有の良さがあり、デメリットもあります。
マイホームの庭をどうつくりたいか、好みや予算などをよく考慮して検討することが大切です。
是非、家族みんなが納得する庭づくりをしていきましょう。