マンションのトランクルームの種類とは?収納などの注意点

マンションの中には、トランクルームが付いている物件もあります。

トランクルームがあれば、収納するスペースを増やすことができるので、マンションの住人たちにとって嬉しいスペースといえるでしょう。

この記事では、マンションのトランクルームの種類についてや、注意点についてお話をしていきます。

収納に便利!トランクルームとは何?

はじめに、トランクルームがどのようなものかについてお話ししていきます。

トランクルームとは、簡単にいえば倉庫や収納庫のことです。

その中でも、マンションにおけるトランクルームは、住戸の外に設置された収納スペースを指す場合もあります。

間取り図では「TR」と表記されていることが多く、これは「Trunk Room」の頭文字をとっています。

また、トランクルームは「トランクスペース(Trunk Space)」と呼ばれることもあるので、「TS」と表記されることもあるようです。

マンションで生活する人の悩みの一つには「収納不足」も挙げられますから、トランクルーム付きのマンションは収納スペースが増やせるのでとても魅力的です。

そんなマンションのトランクルームにも種類がありますので、次の項でご紹介していきます。

マンションのトランクルームの種類とは?

マンションのトランクルームには、大きく3つの種類があります。

まず1つめは、トランクルームが部屋ごとに設置されているタイプです。

このタイプのほとんどは、マンションの各部屋の玄関横やバルコニーの壁に、扉付きのトランクルームが備わっています。

大きさは、比較的小さめであることが多いでしょう。

原則的に、このタイプのトランクルームであれば使用料はかからないとされています。

2つめは、トランクルームが敷地内の離れた場所にあるタイプです。

マンションの駐輪場付近であったり、別棟であったりと、敷地内の1箇所にトランクルームがまとめて設置されています。

このタイプでは、マンションの戸数よりもトランクルームの数が少ないことが一般的です。

そのため、トランクルームを借りたいという希望者が、毎月レンタル料を支払って借りることになるでしょう。

大きさは1畳前後のものが多いようです。

3つめは、提携のトランクルーム会社を利用するタイプです。

マンションの管理会社とトランクルーム会社が提携している場合、その提携先のトランクルームを借りることができます。

この場合はマンションの敷地内ではなく、敷地外の倉庫を利用することになるでしょう。

希望日を伝えておくと、荷物の搬入・搬出を行ってもらえるので、重い荷物を収納したい場合はとても便利です。

一定の量までであれば、通常のトランクルームよりも割安な使用料で済むことも多いです。

トランクルームの収納におすすめのものとは?

マンションのトランクルームについてお話をしてきたところで、ここではトランクルームの収納におすすめのものをご紹介していきましょう。

●季節ものの収納

例えば、冬用のお布団は、寒い時期にしか使用しませんよね。

こういった、季節が限定されるものをトランクルームに収納しておくのです。

高い頻度で使用するものを収納してしまうと、トランクルームから取り出すのも大変ですから、季節ものの中でも大きいものの収納に利用してみましょう。

お布団だけでなく、衣服の収納にも便利です。

クローゼットの中身を「春夏ver.」と「秋冬ver.」に入れ替えする際、使用しない季節の衣服はトランクルームに収納するのも良いですね。

●ホビー品の収納

アウトドアなどの趣味がある方ですと、そのアイテムの収納に困ることもあるでしょう。

サイズの大きいものであったり、室内に持ち込むのに抵抗があったりするものであれば、なおさら収納に悩むかと思います。

この場合でもトランクルームは便利です。

特に玄関横や離れたところにトランクルームであれば、室内に持ち運ばずに収納が可能です。

季節もの同様、オフシーズンがある趣味の場合は、使用することがほとんどない時期にトランクルームを活用するのがおすすめです。

トランクルームに収納する際の注意点!環境を確認しよう

収納スペースを確保できる便利なトランクルームですが、収納する際には注意しなければいけないことがあります。

最もと言っていいほど重要なことは、トランクルームの環境を確認することです。

環境によっては、お布団や衣服などをトランクルームに収納できない場合もあるのです。

例えば、玄関横のトランクルームであれば、空調管理がされている内廊下ですと環境の変化が穏やかですので、衣服等の収納にも使えます。

しかし、外廊下やバルコニーに設置されているトランクルームであれば、温度や湿度の変化が大きく、場所によっては雨水が吹き込んでくる可能性もあるため、衣服等の収納にはおすすめできません。

マンションの部屋から離れた場所に設置されているトランクルームや、提携のトランクルーム会社の場合も、一度トランクルームの環境を確認してから使用にうつるようにしましょう。

マンションではトランクルームを利用できない場合もある!

また、マンションのトランクルームの注意点としては、収納のために使用したくてもできない場合があることも挙げられます。

お話の中でお伝えしたように、特に敷地内でも部屋から離れた場所にトランクルームが設置されている場合、マンションの戸数よりもトランクルームの数が少ないことが一般的です。

戸数よりもトランクルームの数が少ない新築マンションに入居する場合では、トランクルームの希望者が多いと、入居前に抽選する場合もあります。

そのため、もし抽選からはずれてしまえば当然、トランクルームを使用することはできません。

中古マンションの場合でも、トランクルームが全て使用されていれば使うことはできないので、空きが出るまで待つことになるでしょう。

ですから、トランクルーム付きのマンションに入居しても、必ず使用できるというわけではないということを頭に入れておいてくださいね。

トランクルームはマンションのもの!規約をチェック!

収納に便利なトランクルームですが、他にも注意点があります。

それは、トランクルームはあくまでも「マンションのもの」ということです。

マンションのトランクルームには「専用使用権」という、契約者が独占的にトランクルームを使用することができるという権利が認められています。

ですから、多くの方は自分たちの思いのままに使うことができると思いがちです。

しかし、専用使用権が認められていても、原則的にはトランクルームはマンションの共用部分です。

共用部分というのは、管理組合の許可なくリフォーム等の行為をすることはできません。

そのため、自分たちの使い勝手が良いように、トランクルーム内を勝手に改造することは基本的にはできません。

ただし、玄関の横のトランクルームの場合は、専有部分に含まれることもあります。

この場合は、所有者が単独で所有している部分と認められますので、トランクルームを改造しても良いとされる場合もあるでしょう。

まずはマンションの管理規約を確認し、改造しても良い場合のみトランクルームの改造をするようにしてください。

快適なマンションライフになるようトランクルームを活用しよう!

収納スペースを増やすことができるマンションのトランクルームは、特に季節ものなどの収納に便利です。

しかし、トランクルームの収納時や使用するうえで注意しなければいけないことがあります。

ここでお話しした注意点を頭に入れて、快適なマンションライフになるよう、トランクルームを有効に活用してみましょう。