アパートの天井からドカドカ、コツコツと音が聞こえてきて、自宅なのにくつろげないとイライラしてしまいますよね。
夜も騒音が止まないと眠れなくなってしまい、体調を崩すこともあるかもしれません。
そんな状況をなんとかするために、まず何をしたら良いのでしょうか。
防音対策グッズのメリットとデメリットもご紹介します。
アパートの天井からの騒音!まず何をするべき?
天井からの騒音というのは、他の騒音原因よりも対処に困るものです。
階下からの騒音は感じにくいですし、防音効果の高い厚めのマット、カーペットを敷いて防ぐことができます。
隣の部屋からなら、壁に家具を付けて置いたり、はがせる遮音材を貼って対処することができます。
どちらか一方の壁から伝わってくる音であれば、そこから離れた部屋に移動してドアを閉めることで、騒音を感じにくくなります。
窓の外からの音なら、遮音カーテンが効果的です。
しかし、天井からの騒音になると対処法が少なく、実際に防音対策グッズで対処をするのが難しいこともあります。
もし、その音が、誰が聞いても騒音だと断言できる音量なら、アパートの管理会社や大家さんに相談して連絡してもらうことがおすすめです。
騒音が発生する日時や、どのような音なのかメモしておくと話しやすいです。
もし家族や知り合いの方が来ることがあれば、音を聞いてもらって、客観的な意見を聞くと良いでしょう。
そこで暮らしていくのは自分ですから、第三者の意見に振り回される必要はありませんが、親しい方に相談することで、一時的に気持ちが落ち着くこともあるのではないでしょうか。
防音対策グッズを買う前に!アパートの住民に直接気持ちを伝えることも
防音対策グッズについて考えていく前に、もう一つの対処法をお伝えします。
それは上の階に住んでいる方と話してみるということです。
もちろん、それができない場合も多いと思います。
もし可能であれば、音に悩んでいるということを伝えてみてください。
その際に、当事者がその部屋の方だということを確信していたとしても、「こういう音が○○時ごろから聞こえるんですけど、もし心当たりがあれば…」と、遠回しに切り出すことをおすすめします。
また、アパートの構造によっては、斜め上からの音が真上から聞こえてくるように感じるなど、音の発信源を間違えてしまうこともあるので、相談しに行く前に確かめたほうが良いでしょう。
近くの部屋に住んでいる他の入居者と話す機会があれば、悩みを伝えて、「どこの部屋かご存知ですか?」と聞くこともできます。
騒音が聞こえてきたら、外に出て聞こえ方を確かめたり、駐車場を見て在宅か不在かチェックして突き止めることもできるかもしれません。
ただし、怒りにまかせて天井を叩いたり、他の住民と声高に悪口を言ったりするのは止めたほうが良いでしょう。
悪い感情を持たれてしまい、事態が悪化すると大変になります。
赤の他人に「生活スタイルを改善してほしい」と要求するのは簡単なことではないので、そのためにしっかりと準備をしておきましょう。
防音対策グッズはすぐに買わないで!
ここまでお伝えしているように、アパートの騒音に悩んでいる場合には、くわしく説明できるように整理してから連絡して、それでも解決しないようなら本人と直接話したり、手紙を出して思いを伝えることができるでしょう。
多くの場合、それで、ある程度は静かにしてもらえると思います。
しかし、おそらく完全に音が無くなるということはないでしょう。
一時的には静かになっても、またうるさく感じるようになってしまうこともあるでしょうし、一般的には「騒音」ととらえる程の音ではないのに、どうしても気になってしまうこともあるかもしれません。
そんな時には、「防音対策グッズ 天井」と調べたくなるものですが、デメリットを考えずにすぐに購入してしまうのはおすすめできません。
これから「遮音シート」「耳栓」「音楽」「ホワイトノイズ」といった対処法をご紹介していきますが、それぞれの注意点も知ってから取り入れるようにしてください。
天井に貼る遮音シートで防音対策!メリットとデメリット
○遮音シートなどを天井に貼る
壁にも天井にも貼れる防音対策グッズとして、遮音シートが販売されていますが、天井から伝わってくる物音と隣から伝わってくる音は質が違うことが多いです。
天井からは、足音や掃除機の音など直接的に響いてくる音が多いです。
したがって、薄いシートを貼っても期待しているほどの効果は得られないことも多いでしょう。
特に、古い木造アパートのような構造なら遮音シートの購入は踏みとどまってください。
また、遮音シートの特徴をよく確認して、賃貸でも使えるものか調べることも大切です。
DIYが得意な方なら、遮音シートや板、その他の吸音材などを幾重にも重ねて、天井に貼っていくこともできると思いますが、貸主に相談してから行うことが必要でしょう。
遮音シートのメリットとデメリットは下記の通りです。
●メリット
・賃貸でも試せる両面テープやピン仕様のものがある
・直接響いてくる音や大きな音以外なら軽減できる
・断熱効果や保温効果が期待できる商品もある
・問題解決のために行動していることで気持ちが落ち着く
●デメリット
・騒音の質や音量によっては効果が低い
・手間と労力がかかる
・お金がかかる
・高いところで作業するので危険
・両面テープを長期間貼っていると癒着する可能性がある
・時間が経つとはがれたり、落ちてくるかもしれない
・退去時にははがす手間がかかる
耳栓やヘッドホンで防音対策!メリットとデメリット
アパートの天井からの騒音に対して、耳栓やヘッドホンをする方法も挙げられますが、ベストとは言えません。
●耳栓やヘッドホンのメリット
・耳栓なら安い
・付けたまま寝られる商品もある
・音が静かに聞こえる
・ヘッドホンなら、好きな音楽を聴くこともできる
●耳栓やヘッドホンのデメリット
・完全に聞こえなくなるとは限らない
・違和感を感じて眠れないかもしれない
・就寝中は使用できない商品もある
・ノイズを防ぐ高機能なヘッドホンは高いので防音対策だけの理由ではコスパが悪い
・聞きたい音も聞こえなくなる
次に、「音楽やテレビの音でかき消す」「ホワイトノイズで打ち消す」方法を考えてみましょう。
音楽やテレビの音で対抗する方法なら、費用はかかりません。
マナーを守った音量で効果があり、時間帯の問題もクリアできれば、すぐに試せる方法です。
ストレスを感じさせている住民の生活音を聞くよりは、好きな音楽や番組の音を聞いていたほうが良いですよね。
ただし、音量を上げ過ぎて他の部屋から苦情が来る可能性があることと、大音量でかけている音楽によって、かえって交感神経が活発に働いてしまうことが考えられるので最善の方法とは言えません。
アパート天井からの物音をホワイトノイズで紛らわす
次に、「ホワイトノイズでアパート天井からの騒音をかき消す」という防音対策をご紹介します。
ホワイトノイズは、無音ではなくノイズなのですが、「ゴー」「ザー」という一定の音量で変化なく聞こえる音なので気になりにくく、慣れれば聞きながら眠ることもできるようです。
騒音の周波数とホワイトノイズの周波数を合わせることで、気になる音をかき消してくれる機械が販売されていて、紹介動画で実際の音を確認することもできます。
騒音を防ぐだけでなく、こちらの音を外に漏れないようにしてくれる効果もあります。
「眠れるようになった」「集中して勉強できる」などの良い評価も多く、いろいろなメーカーが扱っている商品なので、それなりの効果を期待できます。
しかし、「逆にうるさい」「音がかき消せない」という口コミもあり、相性の良し悪しがあることが分かります。
価格は商品によってバラつきがあり、一万円以内で購入できるものが多いです。
気になると思ったら、「ホワイトノイズマシン」で調べてみてください。
騒音は我慢しないで!
管理会社に連絡をしてもらっても、なかなか騒音が止まないと悩んでいる方も多いです。
長い目で見て、こちらの要求を理解してもらうことが必要になるので、できるだけ早めに行動に移したほうが良いでしょう。
また、騒音というほど大きな音ではないのに気になってしまうようになったら、できるだけその他のストレスは感じないように、自分を労わってあげてください。
一時的に他の場所に泊まったりして、しっかりと眠る習慣を取り戻すことも一つの方法かもしれません。