「そろそろ一人暮らしをしたい」「今のアパートから引っ越したい」など、新しい住まいを見つけるとき、あなたは何を条件に選びますか?
周辺環境や間取りはもちろん、一階にするか二階以上にするのかも迷ところでしょう。
女性の一人暮らしであれば、一階よりも二階以上のほうがいいとの意見も耳にします。
そこで今回は、アパートの一階に女性が住む場合、気を付けたいことや対策方法をお伝えしましょう。
ワンルームや1Kのアパートが人気の理由
女性の一人暮らしで人気の間取りというと、ワンルームや1Kといったアパートの割合が多いように感じます。
しかし、本当は2部屋以上ある家に住みたい方も多いのではないでしょうか。
洋服を収納する専用の部屋や、広々としたキッチンにあこがれますよね。
実際、はじめて一人暮らしをするときは、こうした理想を追い求めて物件を探しはじめることでしょう。
すると、家賃の高さに驚くと思います。
築年数や地域によっても差はありますが、部屋数が多くなると、その分家賃も高くなる傾向にあります。
そのため、毎月家賃を支払える範囲内でアパートを探そうと思うと、ワンルームや1Kといった間取りを選ぶ確率が高くなっていくのです。
また、女性の場合は二階以上に住みたいと思う方も多いでしょう。
しかし、一階よりも二階のほうが家賃が高い場合もありますし、理想的な条件であっても一階しか空いていないケースも考えられます。
一般的に、女性の一人暮らしは二階以上のほうがいいといわれるのは、いったいどうしてなのでしょうか。
女性がアパートの一階を好まない理由
アパートの一階を避ける理由は、いくつか考えられます。
女性が一人で住むとなったとき、次のようなことが心配されます。
〇防犯性
二階以上だと防犯性が高くなるというわけではありませんが、二階以上よりも安易に侵入できてしまうという点があります。
換気のために窓を開けるといった行動をとるときでも、防犯性を意識せずにはいられません。
とくに、女性の一人暮らしでは、心配になることもあるでしょう。
〇洗濯物
一階のベランダに洗濯物を干したとき、立地上、どうしても道路から洗濯物が見えてしまいます。
また、道路側に洗濯物を干すスペースがある場合、車などの排気ガスによって汚れやすいといった面もあるようです。
〇虫の出没率
地面に近いため、虫の出没率が高くなります。
虫が苦手な女性からすると、避けたい問題ですよね。
〇日陰で寒い
一階は日があたりにくいため、冬場は寒く感じるようです。
女性は冷え性の方が多いですから、寒さ対策をする必要があります。
一階に住んだら自分でできる防犯対策を!
女性が一階を避ける理由が少し分かりましたね。
しかし、家賃も範囲内で間取りも理想的で、周辺環境も文句なしのアパートが見つかったとき、空きが一階しかなかったらどうしますか?
この物件を逃したくないという気持ちが強くなるかもしれません。
ただし、前項でお伝えしたような心配事が、なくなることはありません。
そこで、それぞれの対策方法をお話しします。
まずは、防犯対策からです。
一階の部屋では、不審者に狙われにくいようにすることや、もし不審者が現れたらどう対応するかを考えておくことが重要です。
例え、防犯カメラのあるアパートであっても、過信してはいけません。
自分の身は自分で守る工夫をしていきましょう。
●窓の施錠を徹底して補助錠を利用する
補助錠も活用することで、防犯意識が高いことをアピールします。
玄関のドアや、窓のサッシに設置しましょう。
●部屋にも防犯グッズ
出掛けるときはもちろん、部屋にも防犯ブザーや催眠スプレーといったアイテムを置いておきましょう。
万が一に備えることで、防犯意識が高まります。
●周辺を把握しておく
アパートに引っ越したら、交番の場所や防犯カメラのある店舗、すぐに駆け込めるコンビニの場所などを把握しておきましょう。
周囲の状況を把握しておくことも、防犯対策になります。
室内干しで女性の衣類を守ろう!
次に、洗濯物の心配です。
女性がアパートの一階に住む場合、見られたくない洗濯物は室内干しにしましょう。
男性物の衣類を一緒に干せば大丈夫という方もいらっしゃいますが、実際のところ、あまり意味はありません。
また、下着泥棒は男性の衣類があったとしても、目当てのものだけを盗んでいきます。
見られたくない、盗まれたくないものは、ベランダに干さないほうがいいでしょう。
しかし、室内干しをするとニオイが気になりますよね。
そこで、イヤなニオイのしない室内干しの方法をご紹介します。
まず、室内干しで衣類が臭くなる理由は、洗濯機で落としきれなかった汚れです。
さらに、室内干しで衣類が乾くまでに時間がかかると、雑菌が繁殖して臭くなってしまいます。
イヤなニオイのしない室内干しのポイントは、汚れた洗濯物は部屋干し用の洗剤と酸素系漂白剤ですぐに洗い、速く乾かすことです。
すぐに乾かすためには、扇風機やサーキュレーターをまわし、部屋のなかに風の流れを作ってあげましょう。
エアコンの除湿機能や、除湿機も効果的です。
アパートに虫!一階の虫対策
前項までは、一階に住む場合にしておくといい防犯対策をご紹介しました。
アパートの一階だけでなく、二階以上に住んだときでも、役に立つはずです。
続いては、虫対策です。
苦手な虫に遭遇しても、隣の人に頼むわけにはいかないですよね。
一人暮らしがゆえに、自分でなんとかしなくてはいけません。
そこで、虫が部屋に侵入しにくい対策をしていきましょう。
出てほしくない害虫といえば、ゴキブリです。
ほかの虫はなんとかできても、男女問わず、ゴキブリが出たらお手上げという方も多いのではないでしょうか。
ゴキブリを部屋の中に入れたくないのであれば、ゴキブリの通り道となる玄関やベランダ、窓に、害虫スプレーを吹き付けておきましょう。
また、排水口も、ゴキブリの侵入口です。
トイレや洗面所はだいたいS字管になっていますが、少しの水なら潜ることもできます。
ゴキブリを発見したら、ベイト剤やくん煙剤などを使って駆除しましょう。
エアコンのホースや小さな隙間からも侵入してきますので、防水パテやテープ、防虫キャップといったアイテムを活用してみてください。
冷え性の女性は寒さ対策も忘れずに!
最後は、一階の寒さ対策です。
アパートの一階は地面に近いため、冷気によって部屋が冷えてしまいます。
床が冷えれば足元が寒くなるため、余計寒いと感じることでしょう。
冷え性の女性にとっては、耐え難い問題です。
対策方法としては、断熱シートや保温シートを敷いてみましょう。
カーペットや絨毯を一緒に使うと、もっと効果的です。
冷たくなっている床と足が、なるべく触れないように工夫してみてください。
次に、窓への対策を行いましょう。
コールドドラフト現象といって、外からの冷気は窓から壁、壁から床と流れるため、足元が冷えてしまいます。
対策方法としては、梱包用のプチプチのような断熱シートを窓ガラスに張り付けたり、すきまテープで隙間風が入らないようにしたりしてみましょう。
さらに、厚手の断熱カーテンを取り付けて、冷気を入れないのも効果的です。
一階に住むことのメリットデメリット
アパートの一階は、決して悪いことばかりではありません。
ほかの階と比べると家賃が安いこともありますし、引っ越しのとき、荷物の搬入や搬出がスムーズです。
また、非常時でもすぐに外へ出たり入ったりできます。
こうした一階ならではのメリットと、一階に住むときの注意点をふまえて、住む部屋を選択してみましょう。