1LDKの間取りは、一人暮らしにはもちろん、同棲するカップルや新婚の夫婦に人気のある住まいです。
リビングやダイニング、キッチンから独立した寝室は、プライベートを確保しつつ疲れた体を癒す特別な空間です。
そんな寝室は、ベッドの配置一つで部屋の使い勝手がガラリと変わる空間でもあるため、特に二人暮らしの場合は生活スタイルに合ったレイアウトにすることがおすすめです。
この記事では、1LDKのリラックス空間である寝室のレイアウトについて、詳しくお話していきます。
ゆったりとリラックスできる1LDKの寝室はベッドのレイアウトが最優先
一人暮らしでもカップルでも、これから新たな住まいとして1LDKの間取りを選ぶ方は多いことでしょう。
1LDKはリビング・ダイニング・キッチン+1部屋という間取りですが、プラスアルファの部屋は一般的に寝室として使われることが多いです。
これまで食事や就寝を一つの空間で完結させていた方にとって、全く独立した寝室が手に入るということは、生活や睡眠の質を上げる大きなステップと言えます。
いざ新たな生活を1LDKでスタートする際、リビングにしても寝室にしても、インテリアに優先してこだわってしまう方が多く見られますが、まず優先して考えたいのはレイアウトです。
と言うのも、レイアウトを深く考えずに、インテリアばかりを重視してしまえば、せっかくの寝室に不便を感じたり、リラックスできなかったりと、睡眠の質を上げるどころか逆効果になってしまう可能性があります。
「たかがベッドの置き場所くらいで」と思うのではなく、寝室で過ごす時間を充実させることができるレイアウトを考えていきましょう。
1LDKでより快適なベッドのレイアウト!まずは寝室とベッドの採寸
1LDKで寝室のレイアウトを考えるとき、そのメインとなるベッドの配置は頭を悩ませるところです。
まず、ベッドを配置する上でチェックしておきたいポイントは、寝室とベッドのそれぞれの大きさを測っておくことです。
新しくベッドを購入する場合、なんとなくのイメージでベッドのサイズを決める方も多く、それがレイアウト以前の失敗に繋がるケースがあるからです。
特に、1LDKで多い二人暮らしで、ダブルベッドやクイーンサイズのベッドを選ぶ際には注意が必要です。
例えば、部屋のサイズに対してベッドが大きすぎると、生活動線を確保できなかったり、それ以前に搬入することさえできない場合もあります。
無理やり搬入しようとすれば、床や建具を傷つける可能性もあり、賃貸の場合原状回復費用として大きな負担になることも考えられます。
そのため、ベッドを購入する前には、部屋の採寸はもちろん、あらかじめ寝室の出入り口の大きさも測っておくことで、失敗しない寝室に合ったベッドを選ぶことができます。
面倒がらずに、まずは寝室とベッドの採寸から始めましょう。
ベッドの設置には動線の確保を!ダブルベッドを設置するレイアウト例
1LDKの寝室レイアウトでは、生活動線の確保も忘れてはいけません。
人が生活に要する動作をするには、家具と家具の間に最低でも50~60cmの空間が必要と言われています。
さらに、ベッドと収納間の場合、少なくとも90cmの空間を設けることで、生活に支障のない動線を確保することができます。
逆に、こういった生活動線の空間を考慮しておかないと、通行や掃除など何をするにも手狭でストレスを感じる寝室になってしまいます。
では、生活動線の空間確保を踏まえ、例として6畳の寝室にダブルベッドを設置する具体的なレイアウトを見ていきましょう。
もし、二人の起床・就寝時間が異なる場合、コーナーに合わせてダブルベッドを置いてしまうと、壁側に寝る人は相手を気遣って寝起きしなければなりません。
しかし、ベッドの両サイドに空間を確保したレイアウトにすることができれば、部屋の使い勝手も良くなります。
それに対し、二人の起床・就寝時間が同じ場合は、コーナーに合わせてベッドを置くことで、動線をひとつにまとめることができます。
そうすれば、よりゆったりした生活動線を確保することができ、家具アイテムを置く余裕もできるでしょう。
1LDKで二人暮らし!シングルベッドのレイアウトもおすすめ
前項では、生活動線を意識した1LDKの寝室について、ダブルベッドのレイアウト例を見てきました。
一般的なカップルの二人暮らしでは、ダブルベッドを検討される方が多いですが、それぞれのシングルベッドをレイアウトするのもおすすめです。
メリットとしては、ダブルベッドなどに比べて部屋への搬入がしやすい点が挙げられます。
例えば階段やエレベーターを使った搬入が困難なことがあり、吊上げて搬入しなければならないケースも出てきます。
しかしシングルベッドであれば、苦労することなく部屋へ搬入することができます。
また、シングルベッドが特におすすめなのが、二人の起床・就寝時間が異なる場合です。
お互いのベッドを用意することで、気兼ねなく自分の時間に起床・就寝することができ、睡眠の質も上げることができます。
ただし、2台のシングルベッドはその分設置範囲が大きくなるため、バランス良くレイアウトできる6~8畳の広さが必要になります。
したがって、コンパクトな広さの寝室には不向きと言えるので、寝室の面積にはあらかじめ注意してください。
生活リズムが異なる二人暮らしに便利なベッドアイテム
前述してきたように、1LDKで二人暮らしをする場合、特に二人の生活リズムが異なるケースは、寝室のベッドレイアウトが重要になります。
お互いに独立したシングルベッドは、生活リズムの違いから生じるストレスをカバーしてくれますが、ダブルベッドのままでも、ハーフタイプのマットレスを使うことで、お互いの睡眠を守ることができます。
ハーフタイプのマットレスは、通常の一枚のマットレスを半分に分割したものです。
寝返りはもちろん、寝起きに伴うマットレスの振動が伝わりづらく、お互いの睡眠を妨げることはありません。
そのため、生活リズムが異なる二人暮らしには、便利なベッドアイテムと言えます。
さらに、ダブルベッドの便利なアイテムとしては、ベッドサイドのテーブルランプが挙げられます。
ベッドの両サイドにそれぞれのランプを置くことで、わざわざ寝室全体の照明を付ける必要もなくなります。
ベッドレイアウトをよりイメージしやすく!3Dシミュレーションサービス
これまでに、1LDKのベッドレイアウトについて詳しくお話してきました。
しかし、実際にベッドレイアウトを考えるとき、寝室の広さやベッドの大きさ、動線を意識した配置など具体的にイメージすることは難しいでしょう。
そこでおすすめしたいのが、3Dシミュレーションサービスです。
3Dシミュレーションとは、間取りに合わせて家具サイズや配置のコーディネートができるネットサービスで、3D画面で生活動線などのチェックもできます。
生活のメインとなるリビングはもちろん、寝室などのコーディネートも可能です。
また、ベッドのレイアウトだけでなく、床や建具の色に合わせたインテリアコーディネートもできるので、思い描くイメージを再現しながら検討できます。
このようなシミュレーションサービスは、ネット上で無料で提供されているので、ぜひ利用してみると良いでしょう。
生活スタイルに合わせたベッドレイアウトを
1LDKの間取りでは、独立したベッドルームの確保ができるからこそ、生活スタイルに合わせたレイアウトが重要です。
特にベッドは寝室の大きな部分を占めるため、いい加減な配置をすると、使い勝手も部屋のバランスも悪くなります。
新たな住まいでは、インテリアをどうしても優先してしまいがちですが、まずはレイアウトから考えていくようにしましょう。