東京で2LDKの住まいを探すとなると、まずはどこの沿線上に住みたいかをある程度定めておく必要があります。
そして、マンションの購入価格と自身の支払い能力を合わせて、トータル的に考えなくてはなりません。
この記事では、東京で2LDKのマンションを購入予定の方に向けて、ためになるポイントをご紹介します。
ぜひ、参考にしてみてください。
2LDKのマンションのターゲット層は?
2LDKのマンションというと、どのような家族構成に向けて販売されているのでしょうか。
それは、主に新婚家庭や、夫婦と子供一人という世帯を意識して設計されています。
面積は、およそ40~50m²の広さが多く、2つの居室とリビングダイニングキッチンというレイアウトになっています。
東京に限らず、2LDKの物件はちょうどいい間取りで人気が高く、バラエティーに富んだレイアウトが見られます。
しかし、快適に暮らせるのは3人家族までという見方が強いです。
そのため、新婚でマイホームとして分譲マンションを購入する際には、何人子供が欲しいのかをよく夫婦で話し合っておく必要があります。
もしも、子供が二人欲しいと考えている夫婦は、初めから3LDKを視野に入れておいた方が賢明でしょう。
2LDKで子供が二人いても暮らせないことはないですが、中学生にあがるような時期になると、自分の部屋を必要とします。
その時に、引っ越しを余儀なくされるケースもあります。
特に、兄弟の性別が男女であったりする場合は、プライバシーへの配慮が必要になってきます。
東京の2LDKのマンションは分譲・賃貸どっちがおすすめ?
では、東京で2LDKのマンションを探す時に、まずは分譲にするか賃貸にするか迷うところから始まるでしょう。
もしも、今後引っ越す予定があったり、子供の人数が増える予定があれば賃貸をおすすめします。
賃貸であれば所有していないので、引っ越した後の空いた部屋の処遇を考える必要もなく、気楽に引っ越すことができるからです。
しかし、賃貸専用のマンションは、少人数世帯向けが多いのでファミリー向けの物件を探すには少し大変かもしれません。
また、家賃が分譲の住宅ローンよりも高めとなるので、そこも考慮しておかねばなりません。
その一方で、固定資産税などがかからず、エアコンや給湯器の故障などは管理会社により保証されます。
地震などで損壊しても自身で負担することはないので、その点はメリットであるといえますね。
しかし、やはり念願のマイホームが欲しいという方にとっては分譲マンションは憧れです。
そこで、人気のある2LDKマンションの東京の相場を見ていきましょう。
東京の2LDKのマンションの相場が知りたい
東京でもっとも住みたいと人気のエリアが品川区です。
品川区の場合は、2LDKの新築分譲マンションの価格は5,000万円以上もざらにあります。
そして、販売戸数が多いエリアに挙げられるのが江東区です。
さらに、平均価格が一番安いエリアは足立区です。
ちなみに、東京都内全体を見ると、2LDKの平均的な価格は6,000万円以上となっており、いかに、マンションの価格が土地によって高騰しているかがわかります。
では、賃貸ではどれくらいの平均的な家賃が設定されているのでしょうか。
たとえば品川区、港区、渋谷区など人気エリアのマンションは月20万円を超えています。
それに比べて、足立区は平均家賃価格が月10万円をきっています。
分譲の場合は、住宅ローンを払い切れば自分のものとなりますが、賃貸は住み続ける限り発生します。
どちらが得かは一概には言えませんが、老後は住宅ローンが完済されている実家などに住む予定のある方は、賃貸の方が都合がいいこともあるでしょう。
このように、分譲も賃貸も、エリアによって価格の差が見られるため、金額によってエリアを選ぶ必要もあるでしょう。
東京で子育てをするのにおすすめのエリアとは?
東京で子育てをするのにおすすめなエリアをご紹介します。
まずは、三鷹駅周辺です。
23区外にはなりますが、中央本線が乗り入れているので都心へのアクセスが便利です。
ファミリー向けの2LDK~4LDKなどの新築マンションも多く、2LDKでも専有面積が広めの60~70m²というものも多くあります。
また、分譲に限らず賃貸の2LDKも充実しているので、子育て期間中だけでも住みたいという方にもおすすめです。
他にも、杉並区も子育て世代が多いエリアとして有名です。
新築2LDKの物件も多く、待機児童ゼロを達成していることや、「子育て応援券」といった区独自のサービスで子育て家庭を支援しています。
他にも、特定不妊治療費の助成金なども支援していたりと、子育て世代の受け入れ体制が充実していることがうかがえます。
人気エリアなら中古マンションがおすすめ
どうしても、港区や品川区、そして渋谷区などは新築マンションの購入価格が高く、住みたくてもなかなか住むことができないという方が多いかもしれません。
その場合は、中古マンションという選択肢もあります。
中古マンションの場合は、新築マンションよりもだいぶ価格が下がるので、東京で人気エリアの2LDKを購入することも夢ではないでしょう。
中古マンションは、価格が底値になるタイミングが築20年後といわれています。
そのあとは、下がることはほぼないので、少しでも安く購入したい場合は築年数が20年~30年のものがおすすめです。
例えば、人気の品川区で2LDKが4,000万円未満で購入可能な物件も中にはあります。
しかし、価格が安いものは、築年数がだいぶ経過しているケースがほとんどなので、リノベーションをする必要があるかもしれません。
その費用を含めてトータル的に判断するようにしましょう。
場合によってはリノベーション費用が高くつき、中古を選んだ意味が薄れる可能性もあります。
2LDKをリノベーションする一例
どうしても住みたいエリアで中古マンションの2LDKを契約した際に、いったいどれくらいのリノベーション費用がかかるのかもおさえておきましょう。
それを知っておけば、安いエリアで新築マンションを購入するか、東京の人気エリアで中古マンションを安く購入してリノベーションをするか、どちらが自身の経済状況に適しているのかみえてきます。
部分的なリノベーションだけで済む場合は、トイレで約15万円、キッチンまわりで約50万円、浴室をユニットバスに変更で約40万円という価格が目安としてあげられます。
しかし、床材を変えたりクロスの張り替えや、配線を動かしたりする場合は、100万円はざっと見てもかかることを覚えておきましょう。
さらに、フルリノベーションといって、まったく原型を留めない工事の場合は、1,000万円以上かかることもあります。
まずは、その中古マンションがリノベーションに対応しているかどうかを管理会社に確認をして、どこまで工事をするか、トータル的な金額を考えたうえで建設的に考えましょう。
東京でのマンション探しは価格との要相談
東京でマンションを探す場合は、エリアによって金額が大きく違ってくることがわかりました。
子育てを充実させることを優先にエリアを選ぶのであれば、行政がどのような支援を掲げているのかをチェックすることが重要です。
中古物件でも、リノベーションをすることで新築同様に蘇りますので、ご自身が住みたいエリアで新築に限らず中古物件も視野に入れるといいでしょう。