分譲と賃貸の見分け方とは?人気の分譲賃貸マンションも紹介

マンションは大きく分けると「分譲マンション」「賃貸マンション」の二種類に分類されます。

また、「賃貸マンション」の中には、元々分譲マンションとして販売されたものを賃貸に出しているものも有り、巷では「分譲賃貸マンション」などと呼ばれている様です。

皆さんも一度は耳にしたこともあるのではないでしょうか。

しかし外から見るだけでは、どれが分譲マンションでどれが賃貸マンションかは判断できませんよね。

ここでは、分譲マンションと賃貸マンションそれぞれの特徴と見分け方をお話しするとともに、第三のジャンル「分譲賃貸マンション」についてもご紹介しますので、マンション選びの参考にしてみてください。


第三のジャンル!?「分譲賃貸マンション」とは

近いうちに、今のお住まいからマンションに引っ越そうかと検討されている方もいるかと思います。

ここでは、マンションを「分譲マンション」「賃貸マンション」「分譲賃貸マンション」の3つに敢えてジャンル分けをして説明していきたいと思います。

まず始めに、分譲マンションと賃貸マンションの特徴についてお話をしていきましょう。

分譲マンションは、購入し長期にわたって居住することを目的に建てられたマンションです。

多くの方はマイホームとして分譲マンションを購入し、やむを得ない事情がない限りは、そのマンションにずっと住むことになります。

次に賃貸マンションとは、言葉どおり賃貸住宅として貸し出されるマンションの総称で、分譲マンションより物件数が多いのが特徴です。

マンションを一見して、分譲か賃貸かを判断することは難しいですが、不動産屋に聞けばわかることでしょう。

お部屋の図面を見ている時に、「この物件は分譲ですか?」と聞けば、不動産屋、特に管理会社は知っている筈です。

また、契約前に賃貸借契約書の貸主の欄を見れば誰が貸主(大家さん)か分かります。

大家さんの欄に個人の名前が出ていれば、分譲したマンションを買い取って、貸し出している可能性が高いでしょう。

分譲マンションと賃貸マンションの特徴から、外見だけで推測する方法もありますので、次の項からはその見分け方を3つご紹介していきます。

分譲と賃貸の見分け方①エントランスや掲示板

マンションを一見しただけでは、分譲マンションなのか賃貸マンションなのか確認することは難しいかと思いますが、自分で見分ける方法がありますのでご紹介していきます。

これらの見分け方としては、

・エントランスや掲示板
・マンションのつくり
・共用スペースの決まり

以上の3つが見分け方のポイントとして挙げられますので、ひとつずつご紹介していきましょう。

はじめは、マンションのエントランスや掲示板で見分ける方法についてです。

分譲マンションには管理組合がありますので、「○○マンション管理組合」といった表記がエントランスや掲示板において見つけられるかもしれません。

この表記があれば分譲マンションであることが確認できると言えます。

分譲と賃貸の見分け方②マンションのつくり

分譲マンションと賃貸マンションを見分けるための二つめのポイントは、「マンションのつくり」です。

分譲マンションと賃貸マンションでは建物のつくりが違う場合が多いです。

というのも、そもそもマンションの使用用途が違うことが建物のつくりにも影響してきます。

分譲マンションは一般的に、「購入者が自ら住むこと」を目的として建てられています。

一方、賃貸マンションは「オーナーが賃貸に出すことを目的」として建てられています。

どのように建物のつくりが違うかというと、エントランスを例にご説明します。

「エントランスはマンションの顔」ともいわれますので、分譲マンションのエントランスは豪華につくられていることが多いのです。

また、マンションの裏部分まできれいに仕上げられていることも分譲マンションの特徴といえますね。

分譲マンションの外部廊下でさえも、タイル貼りにしていることがあります。

さらに、ごみ置き場や駐車場などの共用スペースも、分譲マンションではしっかりとつくられています。

投資家用に分譲されているワンルームマンションや、都心の高級賃貸マンションなど、一部当てはまらないものもありますが、参考になれば幸いです。

以上の点が、分譲マンションの見分け方のポイントとして挙げられます。

分譲と賃貸の見分け方③共用スペースの決まり

最後にご紹介する分譲マンションと賃貸マンションの見分け方は、「共用スペースの決まり」です。

共用スペースは、ごみ置き場や駐車場などが該当します。

この共用スペースにはルールが決められており、これが徹底されていることが多いのが分譲マンションなのです。

ごみ置き場を例に挙げてご説明しましょう。

ごみには、燃えるごみ、燃えないごみ、資源ごみなど、さまざまな種類がありますよね。

これらにはそれぞれ、何曜日に捨てるといった出し方のルールが管理規約で決められています。

そのため、このごみ置き場などの共用スペースをきれいに使用しているマンションであれば、分譲マンションである可能性が高いです。

もちろん、賃貸マンションでもルールを守り、きれいに使用しているところもありますので、先ほどお話しした2つの見分け方と一緒に確認するとよいでしょう。

分譲と賃貸!どちらのマンションのほうが自分に向いている?

マンションに住むことを考えている方のなかには、分譲マンションと賃貸マンションの見分け方を知っても、どちらが自分に向いているか判断できないという方もいるでしょう。

そこでここでは、どのような方が分譲マンションもしくは賃貸マンションに向いているかをお話ししていきます。

まず、仕事で転勤が多い方は、言うまでもありませんが賃貸のほうがおすすめです。

また、「子供ができるかもしれない」などのように、まだ家族の形が確定していない方の場合も、賃貸のほうが良いといえます。

家族の形に合った物件に、賃貸であれば引っ越しを考えやすいので、このような方は賃貸マンションを選ぶと良いでしょう。

反対に、家族の形が確定している方や、転勤することのない方でしたら、分譲マンションを購入するのもありです。

まだ年齢が若ければ、住宅ローンを組んでも毎月の返済額を低めに設定できますし、年齢が高い場合でも頭金を多く準備できるため、住宅ローンで支払う金額を抑えることが可能です。

そして、住宅ローンの返済期間が過ぎれば、その後の支払いはありません。

何よりマイホームを手に入れられますから、その土地から離れることがない方は分譲マンションを検討してみてください。

分譲賃貸マンションって何?

最後に、分譲賃貸マンションについてご説明します。

分譲賃貸マンションとは、本来は分譲マンションとして購入されたものが、オーナーの事情により賃貸物件として貸し出された物件を指します。

オーナーの事情として多いのは、「転勤などの事情で住めなくなったので、その期間賃貸に出す」というケースです。

ほかには、「投資目的で分譲マンションを購入して賃貸に出す」というケースも多い様です。

しかし、多くの方は、マイホームとして分譲マンションを購入するため、その方にとっては人生で最も高額なお買いものとなるでしょう。

そして、やむを得ない事情がない限りは、そのマンションに長い間住むことになります。

これらの理由から、分譲マンションは居住性が高くつくられていることが多いのです。

まずは、分譲マンションと賃貸マンションの違いや見分け方を理解し、どちらが自分に合った住まいかを考えてから選ぶようにしましょう。

分譲と賃貸の違いを知って自分に合ったほうを選ぼう!

この記事では、主に分譲マンションと賃貸マンションについてお話をしてきました。

一見ではどちらが分譲でどちらが賃貸なのかは判断することは難しいかもしれませんが、その特徴から違いが分かるかもしれません。

どちらにも利点はあり、どちらに住むべきか迷ってしまうかもしれませんが、家族の形や自分の状況に合ったマンションを選ぶようにしましょう。