同棲などの理由で二人暮らしをする場合、「居室が2二部屋」をイメージする方も多いでしょう。
1DKは居室が一部屋なので、それだけ聞くと「暮らしにくそう」と感じるかもしれません。
ただ、レイアウトを工夫することで快適に暮らすことも可能です。
この記事では、1DKで二人暮らしをする際に知っておきたいことや、レイアウトのコツなどについてご紹介します。
1DKの間取りとは?
1DKで一人暮らしをする際のレイアウトのコツについてご紹介する前に、まずは1DKの間取りについてお話しします。
1DKはDK(ダイニングキッチン)に居室が一つついた間取りのことです。
1DKのDKは一般的に、4.5帖以上8帖未満とされています。
ちなみに、昨今同棲や結婚をする際に人気がある間取りは1LDKで、1DKとの違いはキッチンがある場所の広さです。
1LDKのLDKは、一般的に8帖以上とされているので参考にしてください。
一口に1DKといっても、広さにばらつきがあるようです。
1DKの専有面積には規定はありませんが、一般的に25平方メートルから35平方メートルの広さのところが多く、中には40平方メートル程度ある物件もあるようです。
このように専有面積に幅がある1DKですが、二人暮らしをするならなるべく広い物件を選びましょう。
次の項からは、1DKで二人暮らしをするメリットやデメリットについてもご紹介します。
1DKで二人暮らしをするメリットとは?
では、1DKで二人暮らしをするメリットについて考えていきましょう。
●家賃が安くすむ
二人暮らしであれば、昨今人気の1LDKや居室が二部屋ある2DKなどの間取りを考える方が多いようです。
これらの間取りの物件と立地条件や築年数を同じにした場合、1DKのほうが家賃が抑えられるといえるでしょう。
家賃を抑えることができるので、都心部といった利便性を重視したエリアで二人暮らしをすることができたり、生活費などにゆとりを持たせることができるといったメリットが生まれます。
家賃が安く抑えられることは、1DKで二人暮らしをする際の最大のメリットともいえそうです。
●一緒にいる時間が長い
前述したように1DKは、DKと一つの居室で構成されているため、家にいるときのほとんどの時間を同じ空間で過ごすことになるでしょう。
二人の時間を常に一緒に過ごしたいカップルには、メリットといえそうです。
とはいえ、いつも一緒にいたいカップルであっても、たまには別々に過ごしたいこともあるでしょう。
広めのDKであれば、DKに小さめのダイニングテーブルやチェア、ソファなどを置いてくつろげるスペースをレイアウトすることで、1DKであっても別々に過ごせる空間を確保できます。
このレイアウトについては、後述します。
1DKで二人暮らしをする際に知っておきたいデメリットとは?
続いて、1DKで二人暮らしをする場合のデメリットについても触れていきます。
●一人スペースが少ない
1DKで二人暮らしをする場合、居室が一つしかないため専用スペースが少ないといえます。
ただ、前述したように広めのDKであれば、くつろげるリビングのようにレイアウトすることで、それぞれのスペースが確保できるでしょう。
ただ、就寝スペースはどうしても同じになるので、生活のリズムが違う二人の場合にはあまり向いていないといえるかもしれません。
●収納をするスペースが少ない
1DKは基本的に一人暮らし向きに作られた間取りであるため、二人で住んだ場合「収納が足りない」と感じることも多いようです。
居室に収納家具が置けるスペースがある場合を除いて、収納にはいろいろと工夫が必要です。
どのような工夫をするかは後述します。
また、このように1DKは二人暮らし用の物件ではないため、入居前に必ず「二人入居可」であるかどうか確認しましょう。
収納もできるソファ!いろいろと使えて便利なカラーボックスを用いたレイアウト
二人暮らしであれば、ソファを置いてくつろぎのスペースを確保したいと思う方も多いでしょう。
1DKでソファを置きたい場合におすすめなのが、座面の下が収納になっているソファです。
前述したような、収納スペースが足りない場合の工夫方法としてこのようなソファを利用しましょう。
普段はソファとして使用し、座面の下の収納はシーズンの異なる衣類をしまっておく場所にしましょう。
このようなソファは、背もたれがついていないものが多いので壁に寄せてレイアウトしてください。
背中にクッションを当てて使用すれば、ゆっくりくつろぐこともできます。
このような収納付きソファは「カラーボックス」を使用して、DIYする方もいるようです。
カラーボックスは安価で手に入るため、気軽に挑戦できるのところもおすすめです。
二人で手作りしたソファがあれば、同棲生活もより快適になりそうですね。
また、カラーボックスの開口部を正面に向けて置き、その上にカラーボックスをいくつか重ねることで気軽に収納棚を作ることができます。
食料品や消耗品のストックを収納する棚などがない場合は、DKにこれらをレイアウトしてみてはいかがでしょうか。
移動も気軽にできるので、使わなくなったらしまうこともできるので邪魔になりません。
ボックスに目隠しのカーテンなどを付けることによって生活感が出にくいので参考にしてください。
1DKのDKが広い場合のおすすめレイアウト!
1DKで二人暮らしをするなら、DKは8帖程度の広さがあるとよいでしょう。
前述したように、DKをリビングスペースのように使う場合、小さめのダイニングセット・ソファ・テレビなどを配置してくつろぎの空間をレイアウトします。
ただ、これらを全て配置してしまうとゆとりある空間ができないかもしれません。
そこでおすすめなのが、ダイニングセットは折りたたみテーブルやチェアを配置することです。
昨今では、室内でも使用できるキャンプ用のおしゃれなテーブルやチェアなどもそろっているのでそれらを使ってもいいですね。
使ったら片づけておくことで、ある程度スペースを確保できるでしょう。
ソファは、奥行きの少ないものを壁によせて配置することでスペースにゆとりが生まれます。
前述したような、収納が付いているものも通常のソファと比べて奥行が少ないものが多いでしょう。
テレビはソファの正面に壁に沿ってレイアウトしてください。
昨今では、場所をとらない壁掛けタイプのテレビも人気があります。
賃貸物件の場合はホチキスを使用して固定するテレビ金具を使うことで、外した後の穴が目立たないのでおすすめです。
ただ、使用する際には管理会社に確認をとってからにしましょう。
穴を開けることなく「つっぱりポール」と使ってテレビを固定する方法もあるようなので参考にしてください。
こうすることで、テレビやテレビ台を置くスペースをとらず、DKをより広く使うことができます。
また、DKをこのようにレイアウトすることで、居室を丸々一部屋寝室にすることが可能です。
別々な時間を過ごしたいといった際にもお互いストレスなく、過ごすことができそうです。
1DKで二人暮らし!DKが狭いときに取れ入れたいレイアウト!
1DKで二人暮らしをするなら、DKが広いところがおすすめとご紹介してきました。
しかし、予算などの理由からDKが狭い物件を選ぶ場合もあるかもしれません。
そうした場合は、DKをリビングのようにして使うのは難しいでしょう。
ただ、レイアウトを工夫することである程度快適な空間に仕上げることができます。
例えば、DKにダイニングテーブルやチェアを設置せずにカウンターテーブルを置いてみてはいかがでしょうか。
壁に沿わせてカウンターテーブルをレイアウトし、それに合わせてチェアも配置します。
こうすることによりDKにスペースが生まれ、ゆとりを作ることができます。
DKをリビングのように使用できないので、居室にリビングスペースと就寝スペースを作ります。
そのような場合におすすめなのが「ゾーニング」です。
リビングスペースに配置したローテーブルやソファの下にカーペットやラグを敷き、就寝スペースを区切りましょう。
このように目的ごとにゾーニングすることで、生活にメリハリが生まれるので取り入れてみてください。
1DKで二人暮らしが快適になるかどうかはレイアウト次第!
1DKで二人暮らしをするなら、レイアウトを工夫することで快適に過ごすことができるでしょう。
できれば、広いDKの付いている1DKを選ぶことをおすすめします。
そうすることで、レイアウトの自由度が高まり、あまりストレスを感じることなく二人暮らしをすることができそうです。
DKが狭い場合は、カウンターテーブルを配置したり、居室をゾーニングすることである程度快適に過ごすことができるでしょう。