賃貸物件で生活していて、入居した時よりも、フローリングのワックスが剥がれてきたと感じたことはありませんか。
ワックスが剥がれると、床が傷つきやすくなったり、転倒しやすくなるリスクが高まります。
ここでは、賃貸物件のフローリングのワックスがけの方法や、フローリング掃除のコツなども合わせてご紹介していきます。
賃貸物件のフローリングのワックスが剥がれてきた場合
賃貸物件は入居時、きれいにクリーニングされた状態にあるため、フローリングにはワックスがかかった状態になっています。
しかし、時間の経過とともに、ワックスはだんだんと剥がれていきます。
ワックスが剥がれたフローリングは光沢がなくなり、コーティングがなくなった状態となるため、傷が付きやすくなってしまいます。
また、滑りが悪くなるため、つまづいて転倒する危険も伴います。
そのため、ワックスが剥がれたフローリングは、また新たにワックスをかけ直す必要があります。
この場合、賃貸物件の入居者がワックスをかける負担を担うのでしょうか。
実は、賃貸物件の場合、フローリングのワックスがけは「不動産屋の負担」となります。
そのため、入居者が負担を負い、ワックスがけを行う必要は基本的にはありません。
部屋のワックスが剥がれかけていたら、まずは不動産屋に連絡を入れて、指示を仰ぎましょう。
賃貸物件のワックスがけに業者をすすめる理由は?
賃貸物件のフローリングのワックスが剥がれてきたら、まずは不動産屋に連絡をしましょう。
ワックスがけは自分でも行える作業ですが、不動産屋が費用を負担してくれる場合は、すべてお任せしましょう。
ほとんどの場合、不動産屋はワックスがけ専門の業者に依頼することになります。
ワックスがけはきちんと手順を踏まないと、フローリングを変色させてしまうこともあるのです。
では、正しいワックスがけの方法とは、どのような手順なのでしょうか。
まずは、現在塗られている古いワックスをきれいに剥がすことから始めます。
この際、古いワックスを剥がすのに、かなり力とコツを要します。
そのため、慣れていない方が行うと、フローリングを傷つけてしまう恐れがあります。
そして古いワックスをきれいに剥がせたら、新しいワックスを塗っていくという流れになります。
また、新しいワックスも手際よく塗らないと、フローリングを変色させてしまう可能性があります。
自分でできる!賃貸物件のフローリングのワックスがけ
賃貸物件のフローリングのワックスがけを入居者が自分で行うことはあまりないかもしれません。
とはいえ、場合によっては自分で行うこともあるでしょう。
ワックスがけは自分でも行うことが可能です。
ここでは、自分でフローリングのワックスがけをする方法をご紹介していきます。
【用意するもの】
・ワックス(フローリングの性質に合ったもの)
・ぞうきん
・中性洗剤
【フローリングのワックスがけ方法】
①フローリングの掃除
まず、フローリングの掃除をしていきます。
家具をすべて移動させ、掃除機をかけましょう。
掃除機をかけ終わったら、中性洗剤を水で薄めたものにぞうきんを浸し、固く絞ってフローリングを拭いていきます。
その後、水で濡らしたぞうきんで拭き上げていきましょう。
②ワックスがけ
ぞうきんで水拭きした水分が飛んだら、ワックスをかけていきます。
用意したワックスの使用方法を守りながら、手早く行いましょう。
ワックスがかけ終わったら、乾かし、家具をもとに戻して完了となります。
効果がより期待できる?ワックスがけのポイント
前項では、賃貸物件のフローリングのワックスがけの方法をご紹介しました。
ワックスがけは自分で行うことができますが、その際にポイントを押さえて行うことで、より高い効果が期待できます。
では、そのポイントをご説明していきましょう。
ワックスは床のコーティング剤となりますが、気温が低いと固まりにくい性質があります。
加えて、湿度の高い日はワックスの濁りが発生するため、梅雨などの時期は避けた方が良いでしょう。
そのため、気温が高めの晴れた暖かい日がワックスがけに適した日だと言えます。
また、ワックスがけの途中に直射日光にさらされると、最終的にムラができてしまうことがあります。
ワックスはにおいがきついものが多いため、換気のために窓とカーテンを開ける方もいらっしゃいますが、日光が当たってしまうため、閉め切って作業するようにしましょう。
そしてワックスがけの頻度ですが、1年に1度は行うようにしましょう。
冬と梅雨の時期は避けた方が良いため、4~5月の暖かい日中に、窓とカーテンを閉め切って手早く作業することをおすすめします。
ワックスを長持ちさせるには?
ワックスを自分でかけるのは骨が折れる作業です。
賃貸物件でも、自分で行うことになった場合は労力が必要なため、なるべく頻度を減らしたいですよね。
では、ワックスを長持ちさせる方法はあるのでしょうか。
まず、ワックスが剥がれてしまうのは、足の裏などの皮脂汚れが主な原因です。
そのため、スリッパや靴下を履いて生活して、床に付着する皮脂汚れを少なくすることで、ワックスを長持ちさせることへと繋がります。
また、こまめに床を水拭きすることも重要です。
例えば、掃除機をかける場合、掃除機だけで終わりにせずに、最後にフローリングの水拭きも行いましょう。
こうすると、皮脂汚れだけでなく、食べこぼしなどの汚れも拭きとることができます。
そのため、週に1度は水拭きするのが理想的です。
また、水拭き後はワックスシートで拭き上げましょう。
ワックスシートは、ワックスが染み込ませてあるシートです。
そのため、簡単なワックスがけをすることと同じになります。
このように、日々気を付けて生活すれば、ワックスがけは滅多に行わなくて済むでしょう。
賃貸の方必見!フローリング掃除のコツ
ここでは、賃貸物件のフローリングの掃除の仕方をくわしくご紹介していきます。
普段の掃除ではもちろん、ワックスがけをする前の掃除方法としても参考にしてください。
【フローリングの掃除のコツ】
①掃除機をかける
フローリングの掃除の基本は掃除機です。
掃除機をかけるコツとして、事前に空気の通り道を作っておくことが言えます。
部屋を閉め切った状態だと、掃除機から出る風によってほこりが舞い上がり、いつまでたってもきれいになりません。
窓を2か所以上あけて、部屋の中に空気の通り道を作ることによって、ほこりが溜まりづらくなります。
②中性洗剤で汚れを落とす
掃除機でほこりを吸い終えたら、水で薄めた中性洗剤でフローリングの汚れを落としていきます。
コツとしては、フローリングを長時間濡らしたままにしないことです。
水分を吸いすぎると、フローリングが変色・変形してしまうため、放置は禁物です。
③お米のとぎ汁で拭き掃除
お米のとぎ汁に含まれる「米ぬか」はワックス効果が期待でき、フローリングを磨くとツヤだしすることができます。
通常は捨ててしまうものですが、洗剤と違って手荒れもしないため、フローリングの仕上げの素材として重宝します。
小さな子供やペットのいる家庭でも安心して使用できる点も良いですね。
賃貸物件のフローリングのワックスがけはまず不動産屋へ連絡
賃貸物件のフローリングのワックスが剥がれてきたら、まずは不動産屋へ連絡します。
基本的には費用を負担してくれるでしょう。
不動産屋が対応できない、また緊急であるといった理由であれば、自分でワックスがけをすることも可能です。
ただし、その際は細心の注意を払い、床を傷つけないように、注意してワックスがけを行いましょう。