窓やベランダの掃除は、室内に比べるとどうしても億劫になりがちで、ついつい後回しにしてしまうものです。
しかし、窓やベランダは常に雨風に晒されているため、掃除を怠るとあっという間に汚れが溜まってしまいます。
特に窓は、年末の大掃除に合わせて行うことも多いですが、気温的にもちょうど良い秋に済ませることで、年末の忙しさを楽にすることができます。
この記事では、窓とベランダの効果的な掃除方法について詳しくご紹介していきます。
窓・ベランダの掃除を怠るとどんな汚れが溜まるの?
窓やベランダは常に雨風、日光に晒されているため、様々な汚れが溜まります。
長期間に渡って掃除を怠ってしまうと、いざ掃除をしようと思ったときにクモの巣や鳥の糞で大苦戦することも少なくありません。
ではまず、窓やベランダにつく汚れについて、どのような種類の汚れがあるのか見てみましょう。
・窓の汚れ
窓ガラスに付着する汚れは、内側と外側で変わってきます。
まず内側には、手垢や埃、油分を含んだキッチンからの汚れなどが付着します。
また、家族にタバコを吸う方がいる場合は、ヤニ汚れも蓄積されます。
一方で外側の窓には、土埃や排ガスを始め、花粉、クモの巣なども溜まりやすく、特に雨水による水垢は頑固な汚れになることが多いので、放置は禁物と言えます。
さらに、窓サッシには、土埃や髪の毛、そして結露によるカビが蓄積するため、定期的な掃除は欠かせません。
・ベランダ
ベランダは、主に風によって運ばれてくる土や砂で汚れており、晴雨を繰り返すことで頑固な汚れとしてこびり付きます。
また、主要な道路が近くにある場合、車による排ガスによってべたついた汚れが溜まることがあります。
さらに、鳥の糞もベランダに落ちることがあり、ベランダの掃除には頭を抱える汚れの一つです。
以上のように、窓やベランダには実に様々な汚れが蓄積します。
改めて確認すると気が滅入ってきそうですが、このような汚れをきれいにするためにも、定期的な掃除が大切です。
窓・ベランダの掃除のしやすい季節やタイミングは?
では、窓とベランダの掃除をしやすくする上で、そのタイミングや季節についてそれぞれ見ていきましょう。
【窓】
・天候
窓掃除を行いやすい天候としては、曇りの日が挙げられます。
と言うのも、晴れの日は窓ガラスが太陽光を反射するため、汚れが見えづらくなります。
また、曇りの日は適度な湿度があり、その湿気を汚れが吸うことで落としやすい状態になります。
・季節、頻度
徹底した掃除は、年末手前の晩秋と、梅雨から初夏にかけた季節の年2回に行うのが良いでしょう。
冬は窓の結露が生じやすく、初夏は花粉や黄砂が飛散するので、窓をきれいにするには絶好のタイミングと言えます。
【ベランダ】
・天候
窓と同様に曇りの日です。
埃が湿気を吸うことで飛散しづらくなるので、掃除が行いやすくなります。
なお、ベランダが雨水で濡れているときは避けましょう。
・頻度
月一度か、少なくとも3か月に一度の頻度で行うことが好ましいです。
気になる部分だけを定期的に掃除するのも良いでしょう。
以上が、窓とベランダ掃除を行うタイミングです。
大がかりになる窓掃除に比べ、ベランダは比較的掃除がしやすいと言えますが、忙しいと怠りがちです。
見える部分だけでも良いので、頑固な汚れになる前に定期的な掃除できれいにしましょう。
窓掃除はスクイジーで簡単に!
面倒と感じてしまう窓とベランダの掃除ですが、手軽に入手できる道具を使うことで、簡単に効率的な掃除をすることができます。
ではまず、窓掃除の方法から見ていきましょう。
窓掃除と言えば、バケツや雑巾、洗剤を用いて寒空の下で行うことが多く、どうしても手間がかかってしまいますよね。
しかし、スクイジーという道具が一本あれば、簡単に掃除をすることができます。
スクイジーとは、滑らかなゴムが付いており、窓ガラスを拭き上げるときに使う道具です。
以前はプロの掃除業者が使うことがほとんどでしたが、今では一般の方でも入手することが容易になったため、多くの家庭で使われています。
窓掃除の方法は簡単で、スプレーで窓に水を拭きかけ、後は上から下にスクイジーで拭き上げていくだけです。
きれいに拭き上げるコツは、窓に対して水平に、地面に対して平行に密着させることです。
なお、窓への洗剤の使用は避けるようにしてください。
と言うのも、ほとんどの洗剤にはアルカリ性が含まれているため、窓に洗剤が残留することで、焼き付きなどの汚れになります。
ちなみに、スクイジーはホームセンターや100円ショップで購入することができるので、ぜひチェックしてみてください。
窓サッシの基本的な掃除方法は?
窓に引き続き、次は窓サッシの掃除方法についてご紹介していきます。
前述したように、窓サッシには髪の毛や土埃はもちろん、結露による黒カビも発生しやすく、放置すると頑固なカビ汚れになってしまいます。
たとえ窓やベランダをきれいにしていても、足元のサッシが汚れ放題では気持ちの良いものではありません。
では、簡単にできる基本的な窓サッシの掃除方法を見ていきましょう。
【用意するもの】
・掃除機
・歯ブラシ
・爪楊枝
・水の入ったスプレー
・雑巾
・キッチンペーパー
【掃除の手順】
①まずは、窓サッシに溜まっている埃やゴミを掃除機で吸い取ります。
②歯ブラシを使って汚れを落としていきます。
このとき、隅に落ちない汚れがあれば、爪楊枝を使って落としていきましょう。
③汚れをかき出したら、再び掃除機で吸い取っていきます。
④次に、スプレーで水を吹きかけて、雑巾で磨いていきます。
⑤水気が残らないように、最後はキッチンペーパーなどで水分を取ります。
サッシの掃除をする際に気を付けたいことは、最初からサッシを濡らさないことです。
最初からサッシを濡らしてしまうと、取り除きやすい埃やゴミが水分を含み、掃除機で吸い取れなくなります。
そのため、水を吹きかけるのは最後の仕上げ磨きに行ってください。
ベランダを掃除する前に!注意したいポイント
窓とサッシの掃除方法の次は、ベランダの掃除方法についてです。
まず、ベランダを掃除するにあたり、賃貸物件の場合には注意したいことがあります。
ベランダの掃除と言えば、水を撒いてゴシゴシと磨いていくイメージを持つ方もいると思います。
しかし、賃貸物件の場合、上階に住む方は下の階に水漏れがしてしまったり、隣人のベランダに汚れた水が流れる場合があります。
このようなケースが起きないように、賃貸物件の利用規約ではベランダでの大量の水の使用を禁止していることもあります。
また最近では、ベランダなどの掃除器具として高圧洗浄機の使用も話題となっていますが、こちらも強い放水を行って掃除をするものです。
あらかじめ不動産屋に確認をする方法もありますが、隣人への配慮を考えれば、ベランダでの大量の放水は避けた方が賢明と言えます。
ベランダの汚れを一掃!掃除をして気持ちの良く!
ではいよいよ、ベランダの掃除方法についてご紹介していきます。
ベランダを念入りに掃除する場合、窓も兼ねて行うようであれば、まずは窓とサッシを掃除してからベランダを行うのが良いでしょう。
その方が、窓やサッシから出たゴミも一緒に掃除できるので、二度手間になることはありません。
【用意するもの】
・掃除機
・ほうき
・ちりとり
・バケツ
・雑巾
・歯ブラシ
・重曹、セスキ炭酸ソーダ、アルカリ性洗剤
・ゴム手袋
・マスク
・新聞紙
【掃除方法】
①鳥の糞の除去
鳥の糞がある場合は、糞の掃除から始めてください。
と言うのも、鳥の糞には菌が潜んでいる場合があります。
掃除機で吸い込んでしまわないように、あらかじめ取り除いておきましょう。
②ちぎった新聞紙を撒いてゴミを掃く
ベランダには、土埃や砂、髪の毛など様々な細かいゴミが溜まっています。
そこで、濡らした新聞紙をちぎって撒き、それをほうきで掃き取ることで、細かいゴミも付着して一掃できます。
ゴミが溜まりやすいベランダの隅は、掃除機できれいにすると良いでしょう。
③排ガスの掃除
油を含んだ排ガス汚れは、2倍に薄めたアルカリ性洗剤を使って落とします。
また、重曹やセスキ炭酸ソーダもおすすめです。
④仕上げは雑巾で拭き掃除
最後の仕上げは、雑巾を使って汚れた水分を拭き取っていきます。
以上のように、ベランダの掃除は汚れごとに行うことが大切です。
簡単に済ませたい場合は、少なくとも鳥の糞の除去は行っておくと良いでしょう。
窓やベランダは外の汚れがいっぱい
窓やベランダには、取り巻いた環境によって様々な汚れやゴミが溜まり、それを考えるとできるだけ定期的な掃除を心掛けたいものです。
また、窓掃除はただでさえ忙しい年末から前倒しして行うことで、年末のバダバタを緩和することができます。
掃除方法には様々な方法がありますが、今回の記事を参考に、確実で効率的な掃除を行ってください。