待ちに待ったマイホームが完成した後に、待ち受けている大仕事が引っ越しです。
引っ越しは荷物の梱包、運搬、荷ほどきなどやることがたくさんあり、とにかく大変です。
さらに家の新築時にはお金がかかるので、引っ越し費用についても気になるところでしょう。
引っ越し費用の決まり方やできるだけ安く済ませる方法など、新築時の引っ越しについてご紹介していきますので参考にしてみてください。
新築時の引っ越しにはどんな費用がかかる?
「引っ越しにはお金がかかる」と考えている人も多いと思いますが、具体的に引っ越しにかかる費用にはどのようなものがあるかご存知でしょうか?
まず、今まで住んでいた場所から新築の家まで家具や家電などを移動するためのお金として、引っ越し代がかかります。
引っ越し業者に頼む場合は見積額で問題ありませんが、親戚や友人に頼む場合には梱包資材代や交通費などを計算に入れておきましょう。
次に、賃貸物件から引っ越す場合には「原状回復費」が必要となります。
これは賃貸物件を出る時に、借りた時と同じ状態に戻すための費用となります。
経年劣化を考慮されますが、部屋の清掃費用や汚れた壁紙の張替え費用などが必要です。
入居時に敷金を入れている場合にはそこから充当されますが、足りない場合などには追加で支払う必要があるので注意しましょう。
引っ越しの時にかかる費用として、忘れてはならないのが家具購入費用と処分費用です。
新築の家へ引っ越すわけですから、新しい家具を揃えたいと思うことでしょう。
しかし全てを新しいものに買い替えるとその分、処分するための費用もかかります。
どの程度買い替えるのか、処分費用はどれくらいかかるのか、事前に確認しておくようにしましょう。
引っ越し費用の決まり方とは?
引っ越しをする時は「友人や家族に頼んで手伝ってもらう」方法と「引っ越し業者に依頼する」方法の2通りがあります。
頼れる友人や家族がいない場合には引っ越し業者に依頼することになりますが、引っ越しそのものにかかる費用はどうやって決められるかご存知でしょうか?
基本的に引っ越し費用は「運賃」「実費」「オプション」により決まります。
運賃とは引っ越しの移動距離や移動時間に応じて決められる費用です。
引っ越し業者によって、時間制運賃を採用しているところと距離制運賃を採用しているところがあります。
新築先が近距離だけど荷物が多く時間がかかりそうな場合には距離制を、新築先は遠いが移動が混まず作業時間も短くて済みそうな場合には、時間制の業者を選ぶと良いでしょう。
実費とは人件費や梱包資材費、高速道路などを利用する場合の交通費などです。
オプション料金とは引っ越しで付帯する作業にかかる費用で、エアコンの移設やピアノの運送などを指します。
引っ越し業者の中にはハウスクリーニングや不用品処分などを行ってくれる業者もありますが、これらもオプション料金と考えて良いでしょう。
引っ越し時期も費用に関係する!?
基本的に引っ越し費用は「運賃」「実費」「オプション」で決まりますが、引っ越しにかかる費用に大きな影響を与えるのが「引っ越しをする時期」です。
「引っ越しをする時期が費用に関係するの?」と思ってしまうかもしれませんが、実はかなり大きな影響を与えます。
新年度に切り替わる4月は、進学や、異動、転勤などの辞令が最も出る時期です。
そのため3月~4月は引っ越し希望者が急増する「繁忙期」と言われています。
引っ越し業者もこの期間は依頼が殺到するので、通常の1.5~2倍程度引っ越し費用がかかるのです。
逆に、7月や11月などは引っ越し希望者が少なく費用も安く済む傾向にあります。
さらに当然のことながら土日に引っ越しを希望する人が多いため、平日に比べると土日の方が引っ越し費用は高くなります。
完成時期が決まっている場合、新築の家への引っ越しを時期ごとずらすのは難しいでしょう。
せめて土日を避けて引っ越しすることで、引っ越し費用が少し安くなるかもしれません。
荷物の量も引っ越し費用に関係する!
引っ越し費用に影響を与えるのは「時期」だけではありません。
「荷物の量」も引っ越し費用に大きく影響します。
家具や家電が大型のものばかりの場合、どうしても人件費が余計にかかったり、作業時間がかかってしまい費用が高くなりがちです。
また大型の家具や家電が少なくても梱包した段ボールの数が多ければ、やはり費用がかかってしまいます。
大きな家具や家電を自分達で運ぶことは難しいかと思いますが、小さな荷物であれば自分達で運ぶことができるので少しずつ新築の家へ運ぶと良いでしょう。
新築の家が遠く、自分達でこまめに荷物を運ぶことが困難な場合、宅配便を利用するという方法もあります。
この方法であれば車などの交通手段も必要なく、行き来する交通費や移動時間も必要ありません。
ただし、引っ越し当日に必要なもの、割れ物など大事なものについては送らないようにしましょう。
新築時の引っ越しを安くするためには?
新築への引っ越しの時に「時期」や「荷物の量」以外で費用を安くする方法はないのでしょうか?
「業者に頼む引っ越し費用を安くしたい」と思ったら、引っ越し比較サイトなど使ってみてください。
引っ越し費用には定価がなく、引っ越し業者独自の基準で決定しているため業者によって費用に大きな差が出ることがあります。
引っ越し比較サイトを使うことで、より多くの業者を見積もりを取ることができ費用を比較することができます。
その結果、見積もり料金の差が2倍以上変わることもあります。
ただし、かならず実際に何社かの見積もりを取るようにしてください。
荷物の量や大きさは、実際にプロの目で見てもらわないと分かりません。
あくまで目安とするようにしましょう。
不動産業者によっては引っ越し業者と提携し、引っ越しが格安で受けられるサービスを実施しています。
インターネットの申し込みより安くなる場合もありますので、問い合わせてみるといいでしょう。
新築時の引っ越しで注意することとは?
新築の家へ引っ越す際、どのようなことに気をつければ良いでしょうか?
まず引っ越し業者に依頼する場合、引っ越し当日は指示役に徹しましょう。
的確な指示がなければ、引っ越し業者もスムーズに動くことができません。
また取り扱いに注意して欲しい荷物がある時には、事前に伝えておくと良いでしょう。
段ボールに直接、「取り扱い注意」と貼り紙しておくと分かりやすいですよ。
引っ越し費用を抑えるために、引っ越しを友人や家族に頼む人もいるかもしれません。
しかしその場合には、注意が必要です。
プロでも大変な引っ越しを、素人だけで行うにはトラブルがつきものです。
家具や家電の破損や、床や壁紙の破損があるかもしれません。
もちろん好意で引き受けてもらっているため、文句を言うわけにもいきません。
新築であれば、引っ越し当日に床や壁紙を傷付けるなんて事態は避けたいところです。
友人や家族に手伝ってもらう場合、そのような注意点も視野に入れておきましょう。
引っ越しは安くできる!
引っ越し費用をできるだけ抑えたいと考える人は多いでしょう。
特に家の新築時の引っ越しには何かとお金がかかるものです。
しかし、安易に友人や家族に手伝ってもらうことが費用を抑えることに繋がるとは限りません。
新築の家へ引っ越しをする時期や荷物の量を調整することで、費用を抑えることができるので試してみてください。
また、必ず何社かの業者の見積もりを取るようにしましょう。