新築する前や、新築中の方は、完成が楽しみで心を弾ませているでしょうが、新築は完成した後に思わぬトラブルに巻きこれることがあります。
住宅は人生の中で1番大きな買い物といわれていますから、そのような買い物でトラブルが起こったら悲しいですよね。
万が一、新築トラブルが起こったら、悩むことはせずに専門機関に相談することをおすすめします。
今回は新築トラブルが起こった際の、相談窓口についてご紹介していきましょう。
そもそも「1DK」ってどんな物件?
縦長の間取りや、そのレイアウトについてお話しする前に、「1DK」を少し掘り下げてみましょう。
1DKは、「1(=個室一部屋)」+「DK(=ダイニングキッチン)」が備わった物件を指します。
ダイニングキッチンは、台所と食事をとるスペースが一緒になっており、そのぶんの広さは確保されています。
1Kやワンルームとの大きな違いは、生活空間を仕切りやすいことにあるでしょう。
個室には扉がついていますから、寝食スペースをはっきりと区別できます。
独立した部屋があることで、プライバシー性にも長けています。
そのため、一人暮らしの方だけでなく、同棲カップルや新婚夫婦の需要もあります。
また、兄弟や友人同士でルームシェアをするケースも少なくないと言います。
ダイニングキッチンスペースに関しては、広さにバラつきがあるようです。
狭くて25~30㎡、ゆとりがあると35~40㎡くらいになるのが一般的です。
ダイニングキッチンスペースが広いと、二人で暮らしても窮屈さを感じにくいのではないでしょうか。
ただ、一口に1DKと言っても、間取りの種類はさまざまです。
どのような間取りがあるのか、次項でご紹介します。
1DKの間取りパターンをご紹介!
前項では、1DKの概要についてお伝えしましたが、間取りの種類はひとつではありません。
ここで、代表的な間取りパターンを見てみましょう。
まずは縦長1DKです。
【ダイニングキッチンに採光がないタイプ】
玄関付近に水回りが集中しており、その先にダイニングキッチン、そして個室が続きます。
バルコニーは個室とつながっており、角部屋ではない限り、ダイニングキッチンに採光はありません。
【ダイニングキッチンに採光があるタイプ】
デザイナーズ物件に多い、個性的な間取りです。
玄関は中央部分にあり、片側にダイニングキッチン、もう片側に個室というような間取りです。
特にダイニングキッチンは細長くなるので、レイアウトが難しいかもしれません。
次に横並び1DKです。
玄関には廊下があり、ダイニングキッチンと個室が横並びになっています。
どちらの部屋にも窓(バルコニー)を設けられるのがメリットで、暮らしやすそうな印象を持ちます。
最後に変形1DKです。
全体が斜めに設定されていたり、ひし形になっていたりする間取りもあります。
レイアウトには少し工夫が必要そうですが、玄関や水回りの位置によっては、快適に暮らせます。
さて、次項からは、一続きになった上記「ダイニングキッチンに採光がないタイプ」の間取りをメインにお話ししていきます。
部屋探しの際によく見かける間取りですが、どのようなレイアウト方法があるのでしょうか。
縦長1DKのレイアウト術!開放的な雰囲気にしたいなら
ダイニングキッチンと個室が一続きになっている縦長物件で暮らすとき、どのようなレイアウトが考えられるでしょうか。
まず、明るい空間を目指すのであれば、個室の扉を開けたままにして「ワンルーム風」にしてみるといいでしょう。
すると、ダイニングキッチンスペースまで、自然光を取り入れることができます。
扉を開けることで、広々とした雰囲気にもなります。
また、開放感を演出するためには、背の低い家具を選んでみてください。
ダイニングテーブルなども、なるべくコンパクトで華奢なデザインのものを選びます。
さらに、内装と家具のカラーリングを合わせることで、統一感が出てスッキリします。
もし、個室の扉が邪魔だと思ったときは、大家さんや管理会社に取り外しても問題ないか、問い合わせてみてください。
あくまでも賃貸物件なので、勝手に取り外さないようにしましょう。
扉を取り外すことができると、1DK全体が明るくなります。
1DKを縦長ワンルーム風にしたときのレイアウトポイント!
一続きの縦長1DKをワンルーム風にしたときのレイアウトでは、どのようなことに気をつければいいのでしょうか。
そのポイントをいくつかご紹介します。
●余計なものは置かない
本当に必要なものだけをレイアウトするよう、日頃から意識してください。
ものが多いと室内は雑多な印象になってしまいますし、なによりも生活しにくいです。
狭い1DKであれば、徹底したいポイントでしょう。
●家具は片方の壁沿いに配置する
なるべく視線を遮らないように工夫してください。
チェストなどの収納家具は、片方の壁際に並べて、なおかつ背の高さも統一するとスッキリします。
ただし、家具と家具の間には隙間が必要です。
5~10cm程度間隔を空けておくことで、窮屈な印象になることを防げます。
●テーブルやソファは細長いタイプがおすすめ
細長い空間には、細長い家具をレイアウトしてみましょう。
家具の長辺を平行にすることで、広々とした空間になります。
窓のないダイニングキッチンは「照明」に工夫を!
前項までは、「縦長の1DKをワンルーム風にする」というアイデアについて、お話ししてきました。
しかし、扉を開けたままだとプライベート性に欠けてしまいますよね。
「これでは1DKの魅力が半減してしまう」と感じるなら、やはり個室の扉は残しておいたままのほうがいいでしょう。
ダイニングキッチンの暗さをカバーするなら、部屋の広さにあった明るさを確保します。
【白熱灯の場合】
・4.5帖:180~240W
・6帖:240~320W
・8帖:320~400W
・10帖:400~500W
【LED電球の場合】
・4.5帖:1600~2400lm
・6帖:2000~2800lm
・8帖:2500~3300lm
・10帖:3000~3800lm
そのうえで、レイアウトについて考えてみましょう。
ダイニングテーブルを置く場合は、脚部が細いデザインのものを選んでみましょう。
しかし、あまりダイニングテーブルの必要性を感じない場合、設置しないというのもひとつの手です。
そこで、もしキッチンにカウンターがあるなら、そこをダイニングテーブル代わりにするといいでしょう。
脚部の長いスツールを用意すれば、カフェバー風の雰囲気になります。
お店のような演出がしたいときには、あえて暗さを活かしてみてください。
暗めのダイニングに間接照明をレイアウトすると、おしゃれでムーディーな空間になるはずです。
快適レイアウト!縦長1DKの個室の使い方
最後に、縦長1DKの個室についてお話しします。
ダイニングキッチンスペースで食事をとるなら、個室はベッドルームとなることが多いはずです。
そこで、心地よい空間に仕上げるためのレイアウトを考えてみましょう。
まず、部屋を広く見せたいのであれば、ベッドは壁際に置くのが基本です。
しかし、個室が狭いときには、あえて中央にベッドを配置し、主役にしてしまうというレイアウトテクニックもあります。
快適な睡眠環境を得たいなら、ベッド中心に配置していくといいでしょう。
ただし、バルコニーまでの通路を塞がないようにする配慮は必要です。
生活動線を意識することで、生活の快適さは変わります。
ゆったりと通れる生活動線の幅は「約600mm」で、二人ですれ違うなら「約900~1200mm」は確保しておきましょう。
これは、ダイニングキッチンスペースにも同様のことが言えます。
縦長の1DKでもレイアウト次第で快適になる!
今回は主に、一続きで縦長の1DK物件についてお話ししてきました。
明るさや開放感を得たいときには、ワンルーム風に使うのがおすすめです。
扉で完全に仕切るときは、ダイニングキッチンスペースの採光問題と向き合っていきましょう。
また、生活動線に配慮することで、細長い部屋でも暮らしやすくなります。