「マンションと一戸建て、どっちを購入するか迷っている」という方は、多くいらっしゃるはずです。
大きな買い物ですから、なかなか決断できないのではないでしょうか。
そこで今回は、それぞれのメリット・デメリットや、比較ポイントをご紹介していきます。
住宅購入でお悩みの方は、ぜひとも参考にしてみてください。
セキュリティ万全!マンションのメリット
「そろそろ家を購入したいけど、マンションと一戸建てのどっちを選ぶべきなのか…」
このようなお悩みを抱えているなら、両者のメリットとデメリットをきちんと把握しておきましょう。
はじめに、マンション購入のメリットについて考えてみます。
まず挙げられるのは、セキュリティです。
マンションの場合、自宅の玄関だけでなく共有のエントランスやホールなどが設けられています。
入口がオートロック仕様であれば、より安心できますね。
さらに、二十四時間体制で管理人や警備員が常駐しているマンションもあります。
そのほかにも、敷地内公園や宅配ボックスの設置など、防犯対策としては一戸建てよりも有利な部分が多いかもしれません。
また、マンションは好立地な傾向にあるため、利便性が高いのもうれしいポイントです。
首都圏であれば、ほとんどのマンションは駅近(徒歩圏)になりますから、電車通勤の方にとってはうってつけでしょう。
駅が近いとなれば、通勤や通学、買い物にも便利なはずです。
それでは続いて、一戸建てのメリットを見ていきましょう。
一戸建てのメリットは「ゆとり」にあった!
ここでは、一戸建てのメリットを挙げていきます。
「窮屈な空間ではストレスが溜まりやすい」ということなら、ゆったりとした間取りの一戸建てが理想的です。
一戸建ての場合、マンションよりも住戸の平均面積が広い傾向にあるというデータもあります。
そのため、家族みんなが部屋を持ったり、客室などの予備スペースを設けることもできるでしょう。
たとえ家族であっても、お互いにプライバシーに配慮することは必要ではないでしょうか。
それぞれの部屋を設定することで、程よい距離感が生まれ、家族間でのトラブルも少なくなるかもしれません。
また、一般的には、部屋自体もマンションより広めであると言われていますから、ゆとりある生活が送れそうですね。
土地が広ければ、庭や駐車場を持つことも可能になり、趣味の幅を広げることができます。
家庭菜園やバーベキュースペースをつくってみたり、夏にはプールを出して子どもたちと遊んだりと、さまざまな使い方ができるでしょう。
駐車場が敷地内にあれば、玄関から近いということで荷物の出し入れも楽になります。
マンションと一戸建て、どっちも魅力的ですが、次項からはデメリットにも焦点を当ててみましょう。
どっちも決めがたいならデメリットをチェック!まずはマンションから
マンションと一戸建て、それぞれのメリットを確認したら、ますますどっちを選んだらいいのか迷ってしまうかもしれません。
ここでは、マンションのデメリットを見ていきましょう。
よく問題視されてしまうのは、近隣住民との騒音トラブルです。
上下左右に住居が密接していますので、音に対して敏感になりやすいと言えます。
そのため、夜間に大きな音を立てないようにする、子どもの足音が響かないようにするといった対策は欠かせません。
しかしながら、新築マンションであれば構造がしっかりとしていることが多いので、あまり気にする必要はないという意見もありました。
そして、もう一つネックなのは、管理費や修繕積立金を毎月支払わなければならないことです。
各マンションで金額は左右されますが、だいたい20,000円~30,000円程度が相場なようです。
●管理費…清掃や設備点検、エレベーター費用などの日常的な管理費
●修繕積立金…建物の修復等にあてられる工事費用
これらは値上がりをすることもあるので、余裕のあるマネープランを組んでおきましょう。
管理費や修繕積立金を支払うことで、マンションの資産価値は保たれています。
日々の快適さを維持するためにも、必要な出費と言えますね。
管理費はないけれど!一戸建てのデメリットは?
続いて、一戸建てのデメリットを確認していきましょう。
前項では、マンションを購入すると管理費や修繕積立金を毎月支払うことになるとお伝えしました。
一戸建てになると、そのような毎月の出費はありませんが、その分自分たちで建物の管理をしなければなりません。
当たり前なお話ですが、マンションのように管理人がいるわけでもありませんから、掃除や点検なども全て自らの仕事となります。
建物の修繕費なども、各自で計画的に積み立てていく必要があるでしょう。
また、二階建ての住宅であれば、家事動線が制約されてしまうことも考えられます。
たとえば、一階に洗濯機があり、二階に物干しスペースがあるとします。
すると、洗濯物を干すために階段を上り下りする必要が出てきてしまうでしょう。
階段のある住居は、老後においても不利になりやすいとされています。
足腰が弱まり、だんだんと二階を使わなくなるケースは少なくないようで、生活上の有効面積が狭くなるといった指摘もあるのです。
そのようなことから、平屋と二階建てのどっちを選択するのか、バリアフリー住宅にするか、などということも事前に考えておけるといいですね。
マンションと一戸建て、どっちにするか迷う!それぞれどんな人に向いてる?
マンションと一戸建てのメリット・デメリットをご紹介してきました。
あなたは、どっちに心を惹かれましたか?
ここまでの内容を踏まえたうえで、どのような人に向いているのか探ってみましょう。
《マンションが向いている人》
●防犯面・防災面が心配
管理人や警備員、防犯カメラ、オートロックなど、さまざまなシステムが導入されています。
近年は防災倉庫が設けられているマンションも多く、いざというときには役立ちます。
●電車を利用する機会が多い
駅近のマンションをおすすめします。
自家用車を持っていなければ、別途発生する駐車場代も不要になります。
●日々の管理負担を減らしたい
管理費を支払う必要はありますが、掃除や点検などは全て委託されています。
ゴミ出しが二十四時間できるマンションもあり、こちらは一戸建てにはないメリットとなるでしょう。
《一戸建てが向いている人》
●住居スペースにはゆとりがあるほうがいい
間取りを増やしたり、部屋をなるべく広くしたいときには一戸建てがおすすめです。
構造上、マンションよりも窓の数が多くなりますから、開放感や日当たりの面でも有利になります。
●生活音を気にしたくない
環境にもよりますが、マンションよりも近隣での騒音トラブルは少ないと言えます。
●ペットが飼いやすい環境を求めている
マンションはペット飼育に関する制約がありますが、一戸建てにはそういった決まりがありません。
自宅の庭で大型犬を飼うことだってできますね。
資産価値としてはどっちが有利?
最後に、マンションと一戸建ての資産価値について考えてみます。
マンションの場合、利便性の高さが資産価値に影響しやすいと言います。
将来的に売却するご予定があれば、駅から徒歩圏内でアクセスのいい物件を選びましょう。
一戸建ての場合は、建物が古くなったとしても土地の価値はそのまま残りますが、建物の価値が維持できるよう、定期的に修繕していくことも必要になります。
マンションと一戸建て、どっちにしても、立地や管理状況がポイントのようですね。
また、以前までは「土地のある一戸建てのほうがマンションよりも資産価値的に有利」という考え方が根強くありました。
しかし近年では、分譲時よりも高値で売れるマンションは珍しくありません。
一概にどっちが有利なのか、判断しにくくなっているのが現状のようです。
まずは、これからの生活をイメージしてみよう!
今回は、「マンションと一戸建て、どっちを購入すべき!?」というテーマでお話ししてきました。
ライフスタイルや家族構成なども含め、希望している条件に合ったほうを選んでみましょう。
「家を買う」ということは、人生の一大イベントです。
しっかりとシミュレーションし、ご自身にとって快適な住まいを手に入れてください。