東京は、都心部や東京都下など、それぞれに特徴をもつエリアがたくさんあります。
人口が多い分、賃貸物件も多くありますが、ペット可物件となると様々な条件がつき探しにくくなります。
東京というと一般的に家賃相場が高いイメージがあります。
ペット可の賃貸物件になると家賃はどうなのでしょうか。
ペット可の賃貸物件が探しやすいエリアや探すコツなどと併せてご紹介していきます。
東京のペット可賃貸物件の家賃は高い?
近年のペットブームもあり、ペットが飼育できる賃貸物件が増えてきています。
ペット可の賃貸物件は、家賃が一般物件よりも高いイメージがありますが、賃貸物件によって様々です。
新築であったり、ペット共生型の物件であれば、1~2割ほど相場より家賃が高い傾向にあります。
築年数が古くなっていて空室が多くなり、なかなか入居者が決まらない物件は、ペット飼育可に変更して入居者を募集することがあります。
また、オーナーが自分でペットを飼っていて、ペットに抵抗がなくペット飼育可にしている物件もあります。
そのような物件は、家賃が一般物件と変わらない場合も多くあります。
東京のペット飼育可賃貸物件も同様の傾向にあり、物件によっては相場の家賃と変わらず借りることも可能です。
ペット可の賃貸物件の敷金と礼金
賃貸物件でペットを飼うにあたり、敷金や礼金はどのくらいかかるのかという点は、気になるポイントです。
東京を含む関東近辺では、一般賃貸物件においては敷金は最大でも2か月分が一般的と言われます。
ペット可の賃貸物件は、それにプラス1か月分が相場です。
ペットがいると床や壁に傷を付けてしまったり、臭いが残ってしまったりすることがあり、そういったものを退去の際、原状回復しなくてはならないためです。
また物件によっては、居住階数や間取り、広さが同じ部屋であってもペットを飼育するかどうかで敷金が違う場合もあります。
最初はペットがいなくても、途中から飼うことになったときにも追加敷金が徴収されることもあります。
敷金は原状回復後に残っていれば返金されますが、契約書にペット飼育時は敷金償却と記載されている場合は敷金は返金されないため、契約時に確認が必要です。
礼金は敷金ほどペットによって左右されませんが、中にはペット飼育時に礼金プラス1か月という賃貸物件もあります。
以上のように、賃貸物件でペットを飼育する場合は、敷金礼金ともに多めに費用がかかる可能性があるため、資金の準備をしておくと慌てずにすみます。
ペット可物件でもペットに制限がある
最近では、ペットの種類も多様化しています。
犬や猫、小鳥、オウム、魚、ハムスター、ウサギ、昆虫、爬虫類など様々です。
ペット可をうたっている賃貸物件であっても、何でも飼ってよいということではなく、飼えるペットの種類が決められていることがほとんどです。
更に東京都心部などは特に、居住スペースに限りがある物件も多く、飼える頭数が決まっていることも多くあります。
同じ犬でも大型犬は制限がある物件も多く、部屋探しに時間がかかってしまうことも考えられます。
複数のペットがいる場合や、大型犬、珍しいペットを飼っている場合、空室が出てもすぐに決まってしまうので早めに探し始めることをおすすめします。
また、管理会社に申告せずにペットを飼育するとトラブルになるので、飼える種類や頭数を事前に確認し必ず申告するようにしてください。
東京都内でペット可賃貸物件を探しやすいエリア
東京は、高層ビルが建ち並ぶ23区のエリアや、下町エリア、都心部から少し離れた東京都下、奥多摩エリアなど、様々なエリアがあります。
そのエリアの中でも、ペット可賃貸物件を探しやすいエリアをご紹介します。
ペット可の賃貸物件は比較的、荒川区、板橋区、練馬区、葛飾区に多く、物件が探しやすいエリアです。
それらの区には、大きな公園や荒川の河川敷など犬の散歩がしやすい場所が多くあり、ペットが飼いやすいエリアとも言えます。
その中でも葛飾区、足立区、練馬区などはペット可賃貸物件の家賃相場が安い傾向にあります。
杉並区などもペット可の賃貸物件の数は多くありますが、家賃相場は先述の区よりも高めになります。
23区外の東京都下であれば、府中市や八王子市などもペット可賃貸物件が多いエリアです。
23区に比べると家賃相場も下がり、より好条件で物件を探せることが期待できます。
反対に世田谷区の下北沢や武蔵野市の吉祥寺などは人気エリアですが、ペット可賃貸物件は少ない傾向にあります。
東京でも庭付き一戸建てでペットと暮らす
東京都内でペット可賃貸物件を探しやすいエリアであっても、集合住宅であれば特にペットの種類や頭数に制限がある場合がほとんどです。
大型犬を飼っている、多頭飼いであるというときは、一戸建て賃貸も視野に入れてみてはいかがでしょうか。
一戸建ての場合、集合住宅よりもペット可となっていることが多くあります。
もし募集の段階ではペットに制限があったとしても、他に居住者がいないため、敷金を追加することなどで大型犬や多頭飼いも交渉ができる場合もあります。
ただ、一戸建て賃貸物件は集合住宅に比べると家賃が高くなってしまいがちです。
家賃が高くなるということは、敷金や礼金などにも影響するため初期費用も高くなるということです。
家賃や初期費用を抑えたい場合は、23区内よりも八王子市などの東京都下がおすすめです。
ペット飼育可の賃貸一戸建ての物件数が多く、家賃相場も低い傾向にあるためです。
一戸建て賃貸物件は、共有スペースなどで気を遣う必要もなく、庭でペットを遊ばせることもできるというメリットもあります。
東京でペット可賃貸物件を探すコツ
一般の賃貸物件に比べると、ペット可の賃貸物件は物件数が限られています。
ペットを飼育できる物件でありながら、利便性や周辺施設の充実、家賃、居住スペースの広さなど希望条件を全て叶えられる物件を探すのは困難です。
東京都であれば、都心部は立地条件がよく住みやすいのですが、家賃や居住スペースは希望通りにならないことが多くあります。
東京都下は、家賃や居住スペースの希望が叶っても、都心部へのアクセスなどの利便性は劣ってしまいます。
ペット可の物件を探す際には、ペットの種類などの状況をまず考え、ペットに合わせた方が物件を探しやすくなります。
その中で、どうしても譲りたくない条件、譲歩できる条件を明確にし、探していく方がスムーズです。
また、ペット可の賃貸物件を探す場合は、インターネットで検索するよりも賃貸物件を扱う不動産会社に相談することをおすすめします。
ペット可の賃貸物件でも、物件によって条件が異なったり、インターネット上にはのっていない情報がある場合もあるからです。
また不動産会社は、ペット飼育可ではなくても相談にのってもらえるオーナーやペット飼育可に条件が変更になった物件などの情報も持っています。
諦めていたエリアで掘り出し物の賃貸物件が見つかるかもしれませんね。
東京の賃貸物件でペットと暮らす
東京は家賃が高いイメージがありますが、都心部と下町、東京都下では家賃相場が大きく異なります。
ペット飼育可の賃貸物件は数も少なく、希望条件の全てと一致する物件を探すのは困難かもしれません。
しかし、譲歩できる条件は譲歩し、エリアを広く探すとよりよい物件を見つけることができる可能性が広がります。
家族の一員である大切なペットと幸せに暮らすために、不動産会社に相談するなどして、住みやすい賃貸物件を見つけてください。