買うならどっち?「マンション」と「一戸建て」を徹底比較!

マイホームの購入を考えたときに、マンションにするか一戸建てにするかで迷う方は多いようです。

マンションにも一戸建てにも、それぞれメリットやデメリットがあるので、どちらが良いのかは一概にはいえません。

しかし、長く住む家ですから、後悔はしたくありませんよね。

今回は、マンションと一戸建てのメリットデメリットを比較していくので、より自分や家族に合った住まいを見つける参考にしてください。

マンションと一戸建てを購入者の意見で比較してみよう

ネットを見ると、実際にマンションか一戸建てを購入した人が、それぞれを選んだ理由などの情報を見ることができます。

それをもとに、マンションと一戸建てを比較してみましょう。

【マンションを選んだ理由】

1位 セキュリティ 自宅玄関以外に、防犯カメラ設置などの多重セキュリティがあり安心

2位 立地 マンションは駅近物件が多く、ほとんどの場合、最寄り駅まで徒歩圏内で行ける

3位 管理 防犯とも重なるが管理人や警備員がいる場合もあり、管理会社が一手に管理してくれるので便利

他、生活環境、物件価格、防災性、眺望と続きます。

【一戸建てを選んだ理由】

1位 家の広さ 平均してマンションよりも一戸建ての方が、住居スペースが広い

2位 間取りが自由 間取りを自分の自由にできる

3位 駐車場 自宅に駐車場があれば、駐車場の料金がかからず、車を使うのにも便利

他、物件価格、立地、生活環境、庭と続きます。

このように見てみると、マンションを選ぶ方は、住宅の性能や立地を重要視する方が多いようです。

一方、一戸建てを選ぶ方は、土地や建物の広さを重要視しているのが分かります。

マンションと一戸建てのメリットを比較する

次にマンションと一戸建てについて、それぞれのメリットを比較してみましょう。

【マンションのメリット】

・立地条件が同じ場合、一戸建てよりも価格が安い傾向がある

・長く住むための修繕計画などがしっかり管理されている

・セキュリティ対策が優れている場合が多く、空き巣や放火などの防犯対策がされている

・ワンフロアなので年を重ねても住みやすい

・断熱性や害虫対策などが一戸建てよりも優れていることが多い

・立地条件、眺望や日当たりが良い

【一戸建てのメリット】

・管理費や修繕積立金、駐車場代など、管理費が掛からない

・建物が経年しても、土地に価値があるため資産価値が残る

・二階建てなど間取りが自由で、家族の間でもプライバシーが保ちやすい

・上階や隣、階下への騒音が気にならない

・庭や駐車場のスペースを確保しやすい

・リフォームや増築、建て替えが自由にできる

マンションと一戸建てのデメリットを比較する

マンションと一戸建てのメリットについて、お分かりいただけたと思います。

それでは、デメリットについても比較して見ましょう。

【マンションのデメリット】

・管理費や修繕積立金、駐車場代など、管理費が掛かる

・長く住んでいても、固定資産税が下がりにくい

・将来の資産価値に関して、あまり期待できない

・騒音問題など、一戸建てよりも周囲へ気遣いが必要

・マンションの管理組合への参加義務がある

・修繕や建て替えなどが自由に行えない

【一戸建てのデメリット】

・立地条件が同じ場合、マンションよりも価格が高い傾向がある

・将来の修繕費などは、自分だけで捻出する必要がある

・空き巣や放火など、セキュリティ対策も自分で行う必要がある

・庭などの手入れや玄関前の掃除なども自分で管理しなければならない

マンションの場合は、組合参加や管理費などを支払う分、共有スペースの掃除などは管理会社がやってくれますし、先々の修繕費なども、自動的に積み立てられているので、考え方によると便利かもしれません。

一戸建ての場合は、間取りから管理まで自由度が高い分、自分でやらなければならないことが多くなります。

マンションと一戸建てを費用の面から比較してみる

これまでご紹介してきたように、マンションと一戸建てでは掛かってくる費用に差があります。

購入時は、マンションに比べ一戸建ての方が高い傾向にありますが、購入後に掛かる経費は大きく変わってきます。

それぞれの購入後に掛かる費用について比較してみましょう。

マンションを購入した場合、毎月「管理費」と「修繕積立金」を支払うことになります。

・管理費 管理会社に掃除や管理を委託する費用で、セキュリティ設備などにも使われる

・修繕積立金 外壁や共用部分などに、大規模な修繕を行うときのための積み立て金のこと

一般的な管理費と修繕費は、平均22,000円ほどなので、年間で264,000円掛かる計算です。

車を持っていれば、プラスして駐車場代が掛かってきますし、場合によっては駐車場管理費が掛かることもあります。

「固定資産税」については、マンションにも一戸建てにも掛かる税金で、年一回の支払いです。

固定資産税は、「建物」と「建物が経つ土地」に掛かるものなので、そのふたつを合算した金額を支払います。

しかし、優遇措置として建物が建つ土地の固定資産税は、1/6まで減税されます。

つまり、マンションは「土地に対する評価額が低く、建物評価額が高い」、反対に一戸建ては「土地に対する評価額が高く、建物評価額が低い」ので、一戸建ての方が固定資産税が安くなるのです。

マンションによっては管理費や固定資産税が多く掛かる!?

このように、マンションと一戸建てを費用の面から比較してみると、マンションは購入してからの維持管理費が多く掛かることが分かります。

そして、修繕の計画はほとんどの場合、10年目や15年目など節目節目に大規模修繕として行われることが多く、マンションを購入してから修繕積立金が段階的に上がっていくことが多いようです。

また、販売する不動産会社は、少しでも安いマンションだと思ってもらえるよう、購入時には修繕積立金額が低いですが、住み続けるうちに修繕積立金が値上がりする場合や、大規模修繕時に一時金として負担する場合もあります。

さらに、人気のタワーマンションや高級マンションでは、毎月の管理費や修繕積立金を合わせると、通常の倍ほど掛かることもあります。

そして、広々としたエントランスやエレベーターホールのある素敵なマンションは、その共有部分も資産に入るため、固定資産税も高くなります。

このことは、マンション購入時には、あまり気にしていない方が多いのではないでしょうか。

購入後に掛かる費用は軽視できません。

長く住むと考えればなおさらです。

購入してから後悔しないように、前もって掛かる費用を試算しておきましょう。

マンションか?一戸建てか?何を重視する?

これまで、マンションと一戸建てのメリットデメリットと、費用面からの比較をしてきました。

同じ条件の物件であれば、一見割安と思えるマンションも、住んでからの維持管理費が掛かります。

しかし、多少費用が掛かっても、セキュリティや共有スペースの掃除や管理をすべてやってもらえるなら、手間が省けるし、快適に暮らせるという考え方もあるでしょう。

また、計画的に修繕をすることで、安心して暮らすこともできます。

さまざまな人が暮らす集合住宅なので、騒音問題やマナー違反なども気になるところですが、防犯や防災面では一戸建てよりも比較的設備が整っていているので、安心といえるでしょう。

もし売却することになっても、マンションは一戸建てと比較して売りやすいので、終の棲家とするのでないのなら、マンションは良いかもしれません。

一方、マンションに比べ広めの間取りやリフォーム、建て替えなど、自由にできるのが一戸建ての大きなメリットです。

庭や駐車場を作ることもできますし、マンションのような集合住宅と違い、騒音トラブルなどが起きにくく、共有スペースがないので、ストレスなく暮らせます。

また、購入してからの費用も少なくて済むのもうれしいですね。

マンションか、一戸建てか、自分のライフスタイルに合わせて、さまざまな角度から比較検討してみてください。

マンションにも一戸建にもメリット・デメリットがある

マンションにも一戸建にもメリット・デメリットががあり、どちらが良いのかは、ライフスタイルによって変わります。

今回、マンションと一戸建てを比較してみましたが、これからマイホームの購入を考えている方は、これに自分のライフスタイルも重ねて検討する必要があります。

さまざまな角度から比較検討し、より良い住まいを見つけてください。