しばらく暮らしているマンション、老朽化や気分を変えたいということで床のリフォームを検討されている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
床をリフォームすると、印象ががらりと変わるだけではなく、快適に過ごすことができるようにもなります。
この記事では、マンションの床をリフォームする際のポイントをお伝えしていきます。
マンションの床をリフォームする際のポイント
内装の中でも、床は壁と同様、大きな面積を占める部分でもあるので、床の素材や色を変えるだけで印象は大きく異なります。
中には、しばらく暮らしているマンションの床をリフォームしたいとお考えの方もいらっしゃることでしょう。
床をリフォームする際は、見た目だけではなく、機能性や費用面も勘案したうえで床材を決めるのが理想的です。
ただし、人それぞれ何に重きを置くかは異なりますので、自分が一番優先したいことを考えておくようにしましょう。
床をリフォームする際にはいくつかのポイントをおさえておきたいので、それらをご紹介します。
まずは、「床材」からです。
床材には、以下のようなものがあります。
・フローリング
・カーペット
・畳
・クッションフロア
・タイル
床材を何にするかによって、見た目の印象は大きく変わります。
もしも、高級感を出したいならタイル、ナチュラルな雰囲気を出したいならフローリングというように、どのような見た目にしたいかで床材を選びます。
床材の色や柄でも印象は左右される
床をリフォームする際のポイント、次は「床材の色と柄」です。
「床材を何にするか」もそうですが、床の色や柄をどうするかでも見た目の印象はかなり違ってきます。
例えば、マンションを今より明るい雰囲気にしたい場合は、床材の色は明るめの色を選ぶことをおすすめします。
反対に、シックな落ち着いた印象にしたい場合は、床材の色は暗めを選ぶといいでしょう。
柄も同様のことが言えます。
例えば、カーペットやクッションフロアはデザインが豊富です。
もしも、明るめの雰囲気にしたいのであれば、カーペットやクッションフロアのデザインの柄もぱっと目の引くデザインにするといいのではないでしょうか。
しかし、あまりに主張が強い柄物だと、他のインテリアとのバランスが取りにくくなってしまいます。
そのため、柄物を選ぶ際は多くの色を使ったものではなく、できれば二色以内でデザインされているものがおすすめです。
見落としがち!床材の張り方もチェック
三つ目の床をリフォームする際のポイントは、「床材の張り方」です。
床材の中でも人気な、フローリングにする場合のポイントとなります。
フローリングの張り方は一通りだけではありません。
それでは、さっそくご紹介しましょう。
●定尺張り
床材の長さが910mmや1,820mmなどと、長さが一定で揃っているものを一定の幅で交互にずらしつつ張る方法です。
規則性があることから、シンプルな雰囲気になります。
●乱尺張り
定尺張りとは反対に、長さが揃っていない床材をあえて不揃いに張っていく方法です。
長さが揃っていない床材を使用することから、定尺張りより一般的に費用は安価になることが多いようです。
●斜め張り
壁面に沿って床材を張るのではなく、斜めに張っていく方法です。
床材がより主張される印象の張り方と言えるでしょう。
●ヘリンボーン
ヘリンボーンは、魚の骨の形のように、三角に床材を張っていく方法です。
デザイン性が高いので、よりおしゃれにこだわる方にはおすすめの張り方でもあります。
ただし、ヘリンボーンは定尺張りや乱尺張りよりは手間がかかるため、費用は少々高くなる傾向です。
これらのように、フローリングの張り方一つでマンションの床の印象は大きく異なります。
また、費用もかかる手間などによって違いがありますので、予算に見合っているかも一緒に考えるようにしましょう。
マンションの床をリフォームするなら機能性も重視!
マンションの床をリフォームするポイント四つ目は、「機能性」です。
マンションは言うまでもなく、たくさんの住戸が集まった集合住宅です。
ですから、床をリフォームする際には、「防音性の高さ」を重視することをおすすめします。
と言いますのも、生活音などの騒音となるものは床から響いてしまうことがほとんどだからです。
床材が防音性のあるものとないものとでは、やはり違いがあります。
また、マンションでは管理規約にて床の遮音等級について細かく規定が定められていることがあります。
そのため、床のリフォームを行う際は事前に管理規約を確認しておくことも必要です。
また、キッチンや洗面所などの水回りは防水性の優れた床材を採用するなど、場所に応じて床材を決めることも必要でしょう。
さらには、床材によってはハウスダストを防ぐ機能を持ち合わせたものもあります。
お子さんがいらっしゃるご家庭であれば、汚れを簡単に落とすことのできる特殊加工のある床材だとお手入れも簡単でしょう。
マンションの床リフォームはDIY可能?
手先が器用な方は、マンションの床のリフォームを自分でやってみたいと思われるかもしれません。
しかし、マンションの床のリフォームを素人が行っても大丈夫なのでしょうか。
結論から申し上げますと、ある程度の知識をお持ちであれば可能です。
しかし、時間を要してしまうのはもちろんのこと、万が一施工ミスしてしまうと、防音性などの床材の機能性が失われてしまうことにもなりかねません。
このようなことを考えると、リフォーム専門業者に依頼するのが無難であるのではないでしょうか。
プロであれば時間もそこまでかからず、仕上げも綺麗に行ってくれるでしょう。
費用はかかるものの、短期間で確実に床のリフォームを行うということであれば、専門業者に依頼することをおすすめします。
マンションの床のリフォームを行う際には管理規約の確認要!
先ほども少し触れましたが、マンションの床をリフォームする際には事前に管理規約を確認しておくことが必要です。
床の遮音等級に関してもそうですが、大規模リフォームを行う際の決まりごとがある場合もあります。
例えば、リフォームを行う際には上下左右の住戸の方に同意書をもらうといったようなことです。
リフォーム工事を行う際は、どうしても騒音が出てしまいます。
短期間とはいえ、事前にリフォーム工事のことを伝えておかないと近隣トラブルになりかねないからです。
また、床材をフローリングにリフォームする場合は、前より足音が下の階に響いてしまう可能性が高まります。
そのため、前もって近隣住戸の方に床材を変更することへの了承を取らないといけないということでもあります。
さらには、そもそもフローリングへのリフォーム工事を禁止しているマンションもあるようです。
そのようなマンションの場合、もちろんフローリングへリフォームすることはできませんので注意が必要です。
マンションの床のリフォームはいくつかのポイントをおさえるべし
マンションの床をリフォームする際には、どのような床材を選ぶかでその印象は大きく異なります。
フローリングの場合は、張り方で雰囲気はかなり違ってきます。
また、防音性など、機能性の高さを重視することも必要でしょう。
このように、マンションの床をリフォームする際にはいくつかのポイントをおさえる必要があります。
また、マンションには床のリフォームに関しての管理規約がありますから、事前に確認することを忘れないようにしましょう。