マンションの購入は、人生における大きな出来事の一つになるでしょう。
ビッグイベントであるマンションの購入を決めるタイミングは、どのようなときに訪れるものなのでしょうか。
既にマンションを購入している人が、どのようなタイミングで購入を決断したのか見ていきましょう。
どのようなメリットがあるからマンションを「購入」するのか?
住居は、「賃貸」と「購入」という選択肢があります。
そもそも、賃貸でマンションに住むのではなく、マンションを購入するメリットとはどのようなところにあるのでしょうか。
◯年金暮らしになった老後が安心
賃貸であっても、持ち家であっても、住居費は必ず払うことになります。
どちらでも住居費はかかりますが、年金で生活するようになったときに負担が少ないのは、マンションを購入しておくことです。
購入するためには、数百万円の初期費用を用意しなければなりません。
最初のハードルが高いですね。
しかし、住宅ローンの返済が終わってしまえば、住居費の負担は一気に軽くなります。
賃貸であれば、年金や貯金から家賃を捻出し続けなければなりませんので、老後の生活に一抹の不安が残りますね。
老後の生活を考えると、マンションを購入した方が良いのかもしれません。
◯資産を残すことができる
マンション購入のもう一つのメリットとしては、マンションを資産として残せることが挙げられます。
不動産の価値は少しずつ目減りしていきますが、それでも住居を子どもに残すことができるのはメリットと言えるでしょう。
以上の2つのようなことが、マンションを購入するメリットとして挙げられます。
マンション購入にメリットがあることが分かっても、なかなか購入の決心がつかない方もいるのではないでしょうか。
そこで、ここからは実際にマンションを購入した人たちは、どんなタイミングで購入したのか見ていきましょう。
マンションを購入するきっかけになるかもしれませんね。
家族構成の変化はマンション購入のタイミング
まず、マンションの購入を決めるタイミングとして多いのは、家族構成が変化したというときです。
家族構成の変化とは、
・結婚した
・子どもが生まれた
・子どもが増えた
・子どもが独立した
・親と同居する
・親と別居する
というタイミングが多いようです。
そのなかでも、子どもに合わせたタイミングでマンションを購入する方は多くいます。
子どもの保育園や学校に合わせて、マンションを選ぶのです。
子どもが大きくなればなるほどかかるお金は増えていきますから、子どもが小さく貯金があるうちに購入を決めてしまうのも一つの手ですね。
また、これから子どもが生まれる、または乳幼児がいるご家庭の場合は、夫婦のどちらかが子どものために育休を取得したり退職したりするという可能性も考えなければなりません。
そうなった場合、夫婦での収入は減ることになりますから、ローンの返済を計画的に考えなければなりません。
一方、親との同居という家族構成の変化によって、マンションを購入する方もいます。
最近では二世帯マンションも増えてきているようです。
子どもを自分または相手の親に見てもらうことができるので、時間を気にせず働けたり、家事を分担できるなどのメリットがあります。
生活環境を変えたくてマンションの購入を決意
次にマンションを購入するタイミングとして挙げられるのが、今の生活環境に不満がある場合です。
現在住んでいる賃貸物件に不便さを感じている方が、マンションの購入を決めることが意外にも多いようです。
生活環境の不満としては、
・エレベーターがない
・坂を登らなければならない
・古い物件である
・光熱費がかさむ
・セキュリティーに不安を感じる
というようなことが挙げられます。
小さな不満かもしれませんが、毎日積み重なるとその不満は耐えられないものとなり、マンションの購入へと繋がっていきます。
また、賃貸物件に住んでいる場合には、その物件の更新のタイミングでマンションを購入する方も多いようです。
不満のある物件に払う更新料はもったいなく感じますよね。
更新しないと決めることで、退去しなければならないタイムリミットが明確になりますので、集中してマンション選びができるようになります。
住宅ローンを組めるときがマンション購入のタイミング
マンションは、「欲しい」と思ったときに購入できたら良いですよね。
しかし、マンションが欲しいと思うタイミングが40代もしくは50代になってからという場合には、購入が少々難しくなるかもしれません。
なぜかというと、住宅ローンの返済が老後にまで残ってしまうからです。
とても裕福な方でない限り、ほとんどの方はマンション購入の際には住宅ローンを使うことになります。
できれば定年退職するまでには住宅ローンを完済したいですね。
定年が65歳だとすると、30年ローンを組む場合は35歳、35年ローンを組む場合には30歳から返済をスタートさせなければなりません。
これはあくまでも一例ですが、年齢が上がれば上がるほど住宅ローンの返済が負担になっていくことは想像できると思います。
住宅ローンが組めるタイミングでマンションの購入を決めるのは賢い選択と言えるでしょう。
住宅ローンに不安のある方は、ファイナンシャルプランナーなどに相談してみると良いかもしれません。
マンションを購入しない方が良いタイミングが結婚直後
ここまでマンションを購入する方が多いタイミングをご紹介してきました。
一方、マンションの購入を決めない方が良いタイミングもあります。
それは、結婚直後です。
結婚を機にマンションの購入をする方も多いので意外かもしれません。
しかし、結婚直後は二人の将来設計に不確な要素も多く、マンションの購入は早まらない方が良い可能性もあります。
特に、まだ子どもがいない夫婦は、子どもの有無によってライフスタイルが大きく変化します。
子どもが何人できるのかによって、必要な部屋数が変わってきますね。
また、先述しましたように、子どもが生まれることによって育休を取ったり、退職するということになれば、住宅ローンの返済計画もそれを考慮しなければなりません。
結婚にもさまざまな状況がありますので一概には言えませんが、新婚の勢いだけでマンションを購入してしまうのはおすすめできません。
一戸建よりもマンションを購入する理由とは
マンション購入のタイミングをご紹介してきましたが、そもそも一戸建ではなくマンションを購入する理由はどんなところにあるのでしょうか。
◯防犯性が高い
一戸建と比べると、マンションは防犯性に優れている点が多くあります。
管理人が常駐している、窓が少ない、防犯カメラが多い、オートロックなどの特徴があり、一戸建と比べると安心できる側面もありますね。
また、たくさんの人の目があるので、子どもがいる場合に比較的安心です。
◯メンテナンスの負担が少ない
マンションの場合、毎月管理費を支払うことが多いです。
そのため、共用部分の掃除やメンテナンスは管理会社が請け負ってくれます。
また、修繕費を積み立て、定期的なメンテナンスが行われるので個人の負担が少なくなります。
◯駅までのアクセスが良い
同じ価格帯の一戸建と比べると、マンションの方が駅までのアクセスが良い場合が多いです。
住まいの条件で、交通の利便性が外せない方は、マンションの購入がおすすめです。
マンションの購入はタイミングを外さないように!
マンションを購入している方は、どんなタイミングで購入を決めているのかご紹介しました。
購入を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
しかし、マンション購入のタイミングは人それぞれです。
自分のライフプランや家族の将来性を考えた上で、思い切って一歩を踏み出してみましょう。