夢のマイホームの購入を考えるとき、やはり一番に気になるのがそのお値段ではないでしょうか。
家は人生で一番高価な買い物ともいわれていますから、計画も立てずに購入に踏み切っては、将来後悔することになるかもしれません。
そうならないよう、この記事ではまず、注文住宅で一戸建てを新築する際どのくらいのお金が必要になるのか、全国の平均金額をご紹介していきます。
また、マイホームの予算を決めるポイントもお伝えしていきましょう。
注文住宅で新築するにはいくらくらいかかる?全国平均金額をご紹介
多くの方が、将来的にはマイホームの購入を検討しているかと思います。
家は人生で一番高価な買い物ともいわれていますので、住んでから後悔しないよう慎重に選ぶ方も多いでしょう。
そんな家の購入で一番に気になる点は、やはりそのお値段ではないでしょうか。
そもそもマイホームをいくらで購入できるのか知らないという方もいることでしょう。
ここではまず、土地付き注文住宅で新築した際の全国平均金額をご紹介します。
住宅金融支援機構の2017年度調査によると、土地付き注文住宅(土地代+建築費)の全国の平均は、4,039万円」とされています。
全国平均金額を見ても、普段なかなか見る数字ではないので、家1軒購入するのに膨大なお金が必要だということがわかるかと思います。
しかし、これはあくまで全国平均で、地域ごとに土地付き注文住宅の平均金額は変わります。
次の項で、地域ごとの平均金額をお伝えしていきます。
土地付き注文住宅で新築!その値段の地域別平均は?
こちらでは前項と同様、住宅金融支援機構の2017年度調査をもとに、土地付き注文住宅(土地代+建築費)の値段の平均を、「首都圏」「近畿圏」「東海圏」「その他」の4つの地域に分けてご紹介していきます。
・首都圏:約4,717万円
・近畿圏:約4,148万円
・東海圏:約4,071万円
・その他地域:約3,677万円
大きく4つに分けましたが、やはり首都圏は全国平均よりも高い金額となっていますね。
首都圏の中でも、東京と千葉を比較すると金額の差がはっきり分かります。
東京の平均はなんと「5,592万円」で、言うまでもなく全国で一番高額です。
東京の隣県でもある千葉県の平均を見てみると、「4,123万円」とされていて、東京と約1,400万円も差があるのです。
ちなみに最も低い値段の都道府県は「鳥取県」で、金額は「3,051万円」です。
最も高額な東京都と比較すると約2,500万円も差があり、地域ごとに家1軒の値段が違うことがわかるかと思います。
将来的に土地付き注文住宅でマイホームの新築を検討しているなら、お住まいの地域、もしくは家を建てたいと希望する地域がどのくらいの値段なのか、一度調べてみると良いでしょう。
マイホームの値段を把握したら!資金計画を立てよう
ここまでは、土地付き注文住宅で新築する場合の全国平均金額などについてお話をしてきました。
どのくらいお金が必要になるか、ある程度は理解していただけたかと思います。
人生で一番高価といわれているだけあり、やはり気軽に購入できる値段ではないですよね。
そのため、多くの方は金額を意識しながら、マイホームをどのようなものにするか設計していくことになるでしょう。
中には、「一度限りしか家を購入することはできないから、自分のこだわりを詰め込もう」と考える方もいるかもしれません。
しかし、金額を意識せずに、自分のこだわりを最優先にしたマイホームを新築するのは危険です。
家にこだわりを詰め込んだ分、値段に反映されるからです。
そのときは良くても、マイホームの購入後に子供が生まれたら、さまざまなお金が必要になることもあります。
そうなった場合、毎月の住宅ローンの返済額に苦しむことになることもあるのです。
ですから、マイホームを購入する前には、十分な資金計画を立てたうえで、マイホームの予算を決めることが大切です。
次の項から、注文住宅で新築するときの予算の決め方についてお話をしていきましょう。
注文住宅で新築するとき予算はどう決める?ポイントは2つ!
夢のマイホームを購入することを将来的に考えている場合は、マイホームの予算を決めることも大切なことのひとつです。
特に注文住宅で新築する場合、自分の理想に近いお家にしようとすると、それだけ多くのお金が必要になることもあります。
予算を気にせずに設計を進めてしまうと、先ほどお話しした東京都の平均金額よりもはるか上の値段になることもあり得るのです。
そうなれば、今後の生活にも支障をきたす恐れも考えられますから、家の予算を決めておくことは重要です。
そんな予算を決めるポイントとしては、2つあります。
まず1つめのポイントは、「頭金」です。
一般的に、頭金の金額は、住宅購入額の10~20%程度用意したほうが良いとされています。
そのため、今の貯蓄額から頭金としていくら出せるかを確認するのです。
このとき注意したいのが、貯蓄額すべてを頭金に回さないということです。
今後の生活費もとっておかなくてはなりませんし、マイホームには土地代や建設費以外にもさまざまな費用が必要になります。
これらの費用を算出し、頭金に出せる金額を設定します。
ここでもし、頭金として600万円出せるのであれば、マイホームの予算は3,000~6,000万円となるわけです。
ただし、近年では「頭金0円」でも可能なことが増えているので、頭金を出すのが難しい場合でも家の購入ができることもあります。
マイホームの予算を決める2つめのポイント「住宅ローン」
先ほどは頭金から予算を決めることをお話ししましたが、年収や完済までの期間を考えたときに、必ず6,000万円までの住宅ローンが組めると言い切ることはできません。
そこで、2つめのポイントの「住宅ローン」が重要となります。
一般的な住宅ローンの完済期間は、30~35年と長期間に及びます。
この返済期間の決め方もポイントになりますが、多くの方は定年退職までに完済をしたいと思うでしょう。
ですから、定年が65歳で今35歳であれば「65-35=30」、つまり住宅ローン完済期間の目安は30年となるわけです。
そして、金利についても注意しなくてはなりません。
低金利ローンは利息が少なく済むので魅力に感じますが、金利変動型であったり固定期間選択型であったりと、景気の動向と関係して金利が変わる可能性もあるのです。
毎月の支払金額を一定にしたいのであれば、少し金利が高くなっても全期間固定型を選ぶと良いでしょう。
返済期間と金利、年収などから住宅ローンの融資額を決めたうえで、マイホームの予算を決めてみてください。
次の項では、マイホームの値段を平均よりも安くしたい場合のポイントをお伝えしていきます。
注文住宅で新築したい方で、予算内に抑えたいという方にも参考になると思います。
マイホームの値段を平均よりも安くするためのポイント!
マイホームを購入した後に、住宅ローンの返済で苦しまないためにも、購入前にマイホームの予算を決めておくことは大切です。
しかし中には、全国平均や地域ごとの平均よりも、安くしたいという方もいることでしょう。
土地代を安くすることはできませんので、安く抑えるとしたら注文住宅の建築費となるでしょう。
建築費を安く抑えるポイントとしては、以下のようなものが挙げられます。
●仕様や設備のグレードにメリハリをつけること
家の建築に使用する資材や設備にはそれぞれグレードがあり、グレードによって金額も変動します。
なるべくマイホームの値段を安くしたいという場合は、壁の仕上げ材をクロスにするなどすればより安くすることが可能といえるでしょう。
「ここだけはこだわりたい!」という箇所だけグレードを上げて、部分ごとのグレードにメリハリをつけることで、低予算でも満足感のあるマイホームに仕上がるでしょう。
●複雑な形状にしないこと
想像はつくかと思いますが、複雑な形状のお家にするとその分建築費はアップします。
マイホームをできるだけ安く抑えたい場合は、家の形はシンプルな正方形をおすすめします。
シンプルすぎるかもしれませんが、正方形の住宅は耐震性が期待できるというメリットがあるので、地震に強い設計でもあるようです。
●水回りを可能な限りまとめること
注文住宅で新築する方の中には、キッチンは1階、お風呂場は2階というように分ける方もいます。
しかし、水回りの設備が離れていると、配管設備が複雑になり費用が増してしまうのです。
そのため、水回りは1箇所にまとめると、配管工事費を安く済ませることにつながるでしょう。
ほかにも、「壁を薄くする」「部屋の数を少なくする」などといったことも挙げられ、工夫次第で建築費を安く抑えることができますので、設計士と相談しながら決めていきましょう。
マイホームの購入は予算を決めることから!
土地付き注文住宅の全国平均と地域ごとの平均金額についてお伝えしてきました。
地域ごとに住宅の値段も変わりますから、将来的にマイホームを検討しているのであれば、一度調べてみることをおすすめします。
また、マイホームを購入する前には、購入後に住宅ローンの返済で苦しまないよう、予算を決めておくことも大切です。
「頭金」と「住宅ローン」などからマイホームの予算を決め、より安く抑えたいという方は、ご紹介したポイントなどを家の設計に活かしてみてください。