これからマンションを買おうとしている方は、どんなことを条件にマンションを選んでいますか?
マンション選びはさまざま部分を比較していかなければなりませんが、その項目の一つに「間取り」があります。
間取りは、マンションを購入してしまってから変更することは難しいですから、後悔のないものを選びたいですね。
ここでは、マンションの間取りはどのようなものが人気なのか、それぞれの特徴をご紹介していきます。
マンションの選び方とは?
これからマンションを買おうとしている方の多くは、マンションの購入が初めてという方だと思います。
マンションをどんな条件で選べばいいのかが難しいところでしょう。
マンションの購入を決める基準はいくつかあると思いますが、どんな条件があると後悔しないマンション選びができるのでしょうか。
では最初に、間取り以外の部分におけるマンション選びのポイントはどこにあるのか見ていきましょう。
後悔しないマンション選びでポイントとなる部分は、「立地」・「規模」・「安全性」などが挙げられます。
まず、マンション選びで重要なのはその「立地」です。
交通アクセス、周辺環境、治安、防災など、ご自身の生活に合った立地にあるマンションなのかが重要ですね。
また、将来マンションを売る予定がある方は、資産価値の下がりにくい人気のエリアにあるのかどうかで、売却価格に大きな差ができます。
次に、マンションの「規模」が選ぶ基準の一つになります。
マンションの規模は大きく分けて3つあり、小中規模マンション、大規模マンション、タワーマンションです。
マンションの規模が違うと、騒音面、防犯面、設備などがかなり違ってきます。
それぞれに、メリットデメリットがありますので、しっかり比較してみましょう。
そして、耐震性などの「安全性」もマンション選びで重要なポイントです。
何年、何十年と過ごしていく場所ですから、立地や見た目ばかりに気をとられすぎてもいけませんね。
「間取り」はマンション選びのポイントの一つ
マンション選びは、さまざまな条件を比較して決めていくことになるでしょう。
先ほどご紹介した条件に加えて、「間取り」もマンション選びで大切なポイントとなります。
例えば、現在の家族構成に合わせた間取りを選んでしまうと、将来子どもが増えたり、子どもが独立したときに不便になってしまう可能性が考えられます。
また間取りによって、生活のしやすさや、周囲の生活音の聞こえ具合などに差がでてきます。
もし、マンションの間取りを変更したいとなれば、大規模なリフォーム工事が必要になることでしょう。
そうなれば多くの時間も費用もかかることとなります。
ですので、マンションを購入する際は、どのような間取りが自分たちに合っているのかということを考えるのも大切です。
では、ここからは一般的に人気のマンションの間取りをご紹介していきます。
住んでから後悔しないよう、ぜひマンション選びの参考にしてみてください。
最もオーソドックスで人気の間取り「田の字型」
まず、最も一般的で使いやすく人気のある間取りが、「田の字型」と呼ばれるタイプの間取りです。
特に、ファミリータイプのマンションでは、この間取りがオーソドックスです。
田の字型の間取りは、玄関を入って正面にまっすぐ長い廊下が伸びていて、その廊下の両脇に部屋や水回りが配置されている形です。
玄関が一番手前、バルコニーが一番奥にある、縦長のマンションになっています。
玄関から廊下を進むと、まず両脇に縦長の部屋が2室、その先には片側にキッチンと反対側にその他水回り、奥にリビングと和室などが配置されます。
水回りがマンションの中央部分に配置されるので、廊下と水回りで十字の導線が作られ、漢字の「田」のようになることから田の字型と呼ばれています。
この間取りの特徴としては、玄関とバルコニーが外気に面するので、風通しと採光に優れています。
また、この間取りは全戸で同じ形になることが多いので、比較的安価な傾向にあります。
マンション選びにおいて、価格は大切な条件ですよね。
デメリットとしては、玄関の両脇の2室は共用廊下に面しているので、プライバシーが確保しづらく、騒音が気になることがあります。
そのため、リビングで過ごすことが多い方にはおすすめの間取りです。
自宅で仕事をしようと考えている方には不向きかもしれませんね。
「ワイドスパン型」は抜群の採光が人気の間取り
続いて、ご紹介するマンションの人気の間取りは「ワイドスパン型」です。
センターリビング型と呼ばれる場合もあります。
先ほどご紹介した田の字型に比べると市場に出回る戸数が少ないので、価格が高めで、購入するには多少の運も必要かもしれません。
ワイドスパン型は、バルコニーが長く、3室以上がバルコニーに面した間取りを指します。
リビングとその他2室がバルコニーに面していることが多く、抜群の日当たりと風通しを確保できるので人気の間取りとなっています。
リビングが中心になることが多く、マンション全体に一体感が生まれるのが特徴です。
デメリットとしては、光熱費がかかるということが挙げられます。
日当たりが良い分、部屋に対する窓の割合が高いです。
窓の面積が大きいほど冷暖房効率は悪くなりますから、光熱費がかさんでしまう可能性があります。
また、3室以上がバルコニーで繋がっているので、プライバシーの面で少々気になるかもしれません。
玄関が中央にある間取りの「センターイン型」はとても人気
次にご紹介するマンションの人気の間取りは「センターイン型」です。
センターイン型の特徴は、玄関が住戸の中央に配置されていることです。
玄関を入ると、左右に廊下が伸びていて、その先に部屋がそれぞれ2室または3室あります。
玄関の正面には水回りが配置されます。
この間取りは、廊下の面積の割合が低いため、広々としたお部屋や十分な収納スペースを確保することができます。
また、リビングとその他の部屋の距離が遠くなるので、寝室などのプライベートゾーンを来客に見られるなどという心配がありません。
静かな書斎を持ちたい方や、思春期の子どもがいるご家庭にもおすすめの間取りですね。
センターイン型のデメリットは、先ほどご紹介したワイドスパン型と同じように、マンション全体の中でこの間取りになる戸数が限られているということです。
人気のある間取りのため、田の字型などと比べると必然的に価格が高くなります。
簡単なリフォームでマンションの部屋数を増やす
マンションで人気の間取りをご紹介してきました。
さまざまな面から熟考して選んだ間取りでも、やはり子供の成長などによって、間取りを変更したいと思うときが来るかもしれませんね。
そんなときは、思い切って間取りのリフォームをするのも一つの手でしょう。
部屋を分割するリフォームは、方法によっては比較的安価で、簡単にできるものが多いです。
例えば、ロールスクリーンやアコーディオンドアで部屋を仕切る方法は簡単にできます。
防音性は期待できませんが、簡単に部屋を増やすことができ、一つの部屋に戻して使うこともできます。
費用は4~5万円台からとなっていますので、手の出しやすいリフォームでしょう。
防音性の高い素材を使えば、受験勉強などを控えている子どもがいるご家庭にもおすすめです。
マンションの間取り選びは慎重に
人気のマンションの間取りをご紹介しました。
ワイドスパン型やセンターイン型などは、そもそもの戸数が少ないので、比較的高価なことが多いです。
マンション購入には、間取りをはじめとするさまざまな条件があると思いますが、その中でも予算は大切な条件の一つです。
人気の間取りばかりに気を取られず、予算内に収まるように注意してくださいね。