近頃、中古物件をリフォームするのが人気ですよね。
新築と比べると、費用をある程度抑えることができるのがその魅力の一つでもあります。
しかし、中古物件をリフォームする際にはいくつか注意していただきたい点があります。
中古物件をリフォームした体験談が書かれているブログを参考にしながらお話ししていきましょう。
人気の中古物件リフォームの意外な盲点
中古物件は、立地がよかったり広さがあるわりに、価格がお手頃というのが魅力的な点です。
また、自分の好きなようにリフォームできるというのも人気の理由でもあります。
しかし、中古物件のリフォームには意外な盲点があるのです。
例えば、
・建物の構造上、やりたかったようにリフォームできない
・蓋を開けてみると、修繕しなくてはならない部分がたくさんあった
などです。
最初は大丈夫でも、数年住み続けてから不具合が出てきてしまって、余計な費用がかかってしまうという場合もあります。
中古物件をリフォームした体験談が書かれているブログには、成功例だけではなく失敗例なども書かれているので参考にしてみましょう。
まずは、築年数が古い中古物件をリフォームする際の注意点からお話ししていきます。
中古物件リフォーム体験談ブログに書かれている失敗例①築年数が古い
中古物件をリフォームした体験談が書かれているブログには、失敗例が多く語られています。
成功例も参考にしてもらいたいものですが、失敗例をより重視しましょう。
築年数が古い中古物件のリフォームのよくある失敗例としては、「古い基準で建築されていることから、家の性能が低く、快適に暮らすことができない」というものです。
築年数が古い中古物件は建築当時の基準で家が建てられており、断熱や換気、耐震などの性能が現在のものと比較して低いのです。
そのため、「暖房をつけているのに寒い」「暖房がつけっぱなしだから光熱費がかなりかかる」といった事態に陥るのです。
「せっかくお手頃な中古物件を購入したのに、思いもしなかった余計な費用がかかってしまっている。」と、性能部分に関して、しっかりとリフォームしなかったことへの後悔が書かれていることもあります。
このような家の性能に関してのリフォームは、見た目のものではないため分かりづらくもあります。
ですから、リフォームの優先度が低くされがちですが、長く住んでいると、のちのちに不満が出てくるものでもあります。
内装をおしゃれな見た目にすることで快適に暮らすこともできますが、このように見えない部分にも目を向ける必要があると言えます。
家の性能に関しては、さらにくわしく後述しておりますので、ぜひ参考にしてみてください。
中古物件リフォーム体験談ブログに書かれている失敗例②築年数が新しい
築年数が比較的新しい中古物件でも、失敗例がブログに書かれています。
さっそく参考にしてみましょう。
築年数が新しいということで、設備や内装も綺麗だったので大きなリフォームせずにそのまま住んでいたら、1年過ぎたくらいから家の中がカビ臭くなってしまったという例です。
こうなってしまった原因はいったい何なのでしょうか。
「家は、人が住んでいないと傷みが進みやすい」と言いますよね。
まさに、これが原因なのです。
築年数が新しい中古物件でも、人が住んでいない期間が長い場合があります。
そうすると、その期間は家の中を換気したりしていないため、結露が発生したりカビが生えてしまったりしやすくなるのです。
さらに、その結露やカビを放置することで家の腐食が進み、結果的に家の下地までもリフォームが必要になる場合があるのです。
反対に、人が住んでいなくても、換気やメンテナンスが行われていた物件であればそのようなことは考えにくいでしょう。
このことから、築年数が比較的新しい中古物件でも、これまでどのように管理されていたかを事前に確認することをおすすめします。
中古物件購入の際は家の性能を要チェック!
中古物件を購入してリフォームする際は、家の性能を事前によく確認しておく必要があります。
家の性能に関しては、1981年・1999年・2003年に基準が変更となっています。
・1981年 耐震性能
・1999年 断熱の基準となる省エネ性能
・2003年 24時間換気システム(新築住宅)
物件が建てられたのがこれらの年より古い場合は、性能が低い可能性があります。
ですから、その性能を上げるためのリフォームをする必要があると言えるでしょう。
例えば、1981年より家が建てられたのが古ければ、耐震性能を上げるリフォームが必要となります。
1999年より家が建てられたのが古ければ屋根裏や床下に断熱材を入れたり、窓ガラスを複層のものにリフォームするなどの必要があると言えるでしょう。
2003年より建てられたのが古いのであれば、24時間換気システムを設置するリフォームを行うようにしましょう。
ただし、省エネの基準に関しては現時点では義務付けられているものではないため、比較的新しい中古物件でも基準を満たしていないケースもあります。
ブログにも書かれていますが、いずれにせよ、中古物件は目に見えない部分に関してもリフォームを行う必要があると言えます。
リフォームにかかる費用も踏まえ、中古物件の購入を検討するようにしましょう。
ブログから学ぶ!家のメンテナンスや点検の重要性
新築でも中古物件でも、年々家は劣化していきます。
いつまでも快適に暮らすためには、家のメンテナンスがとても重要になってきます。
身をもって経験された方のブログでは、家のメンテナンスを怠ったために、余計な費用が多くかかってしまったという事例もありました。
基本的に、家の構造部分のメンテナンスや点検は、10年に一度行うのが目安とされています。
見た目は何の変化もなく綺麗なままだからとメンテナンスや点検を行わずにいると、見えない部分が傷んでいたというパターンも多くあるのです。
その中でも特に注意していただきたいのが、屋根や床下、外壁やシロアリ被害についてです。
これらの部分は、腐食や被害が増すごとにリフォームにかかる費用がかさんでしまいます。
メンテナンスや点検を行わずに放置してしまい、結果的にリフォーム費用が倍増してしまったという話もよく聞きますので、10年に一度は必ず家のメンテナンスや点検を行うようにしましょう。
中古物件購入前には資金計画も立てやすい住宅診断を!
家の重要な構造の部分について、素人ではどうチェックしていいか分からないものですよね。
そこで、中古物件を購入前にはぜひ「住宅診断(ホームインスペクション)」をしていただくことをおすすめします。
住宅診断とは、住宅診断士(ホームインスペクター)がその家の欠陥の有無や劣化状況、リフォームすべき部分にかかる費用などについてアドバイスしてくれるというものです。
中古物件は立地のわりに価格が安いことなどが多いですが、この住宅診断結果で出たリフォームの費用も踏まえてトータルでかかる金額を最初にまとめておくことが大切です。
また、前述しましたように、10年に一度はメンテナンスや点検が必要となりますので、その費用も勘案したうえで資金計画を立てるようにしましょう。
このような、住宅診断や中古物件購入時の資金計画について書かれているブログもよく目にします。
ぜひ参考にしてみてください。
中古物件購入前には事前調査が必須!
比較的価格が手頃な中古物件は、見えない部分に、思いもしなかったリフォーム費用がかさんでしまう可能性が大いにあります。
ですから、中古物件購入前には専門家に住宅診断をしてもらうことをおすすめします。
また、家は10年に一度、メンテナンスや点検が必要と言われています。
長く快適に暮らしていくために、また、余計な費用がかからないようにするためにも、メンテナンスや点検は定期的に行うようにしましょう。