2LDKの間取りで二階建ては可能?採光を重視する二階リビング

これから新築する予定の方の中には、都心部での建築を検討している方もいらっしゃるでしょう。

都心部は土地の大きさが限られていることから、狭小住宅として2LDKの間取りの二階建ての住宅を建築しようとお考えの方もいるかと思います。

そこで今回は、2LDKの二階建て住宅の特徴やメリットなどのお話を中心にしていきます。

また、最近人気の高い「二階リビング」の特徴やメリットなども一緒にお伝えしていきます。

間取り2LDKの二階建て住宅の特徴

2LDKの二階建て住宅にはどのような特徴があるのかをご紹介していきましょう。

まず間取りに関してですが、2LDKとは、LDK(リビングダイニングキッチン)のほかに、居室が2部屋ある間取りのことをいいます。

2LDKの二階建て住宅であれば、一階にLDKを配置し、二階に2つの居室を配置する間取りが一般的です。

また、居住者数の目安ですが、「夫婦+子供」または「夫婦+片親」などの、2~3人での居住がおすすめとなります。

それ以上の人数になると、個室が確保できない、リビングで過ごしていて狭く、圧迫感を感じることが多くなるなどが気になるかもしれません。

そのため、もし3人家族で2LDKの二階建てを新築するのであれば、きちんと家族計画を立てたうえで建築することをおすすめします。

そして都心部で建築する場合、土地の大きさも限られていることから、間取りの配置などをよく検討する必要があります。

廊下を極力減らして部屋を大きくする、トイレは1つのみ設置して収納を確保するなど、快適に過ごすために削れるところ・増やすところを見極める必要があります。

間取り2LDKの二階建て住宅のメリットとは?

二階建て住宅で間取りを2LDKにした場合、狭小住宅となることが多いでしょう。

狭小住宅とは、床面積が15~20坪程度という基準になっています。

これを踏まえると、2LDKの二階建て住宅にはどのようなメリットがあげられるのでしょうか。

●費用が安く抑えられる

新築すると、土地代、建築費用、登記費用など、さまざまな出費があります。

2LDKの二階建て住宅であれば、土地や住宅がコンパクトなため、コストが安くなることが考えられます。

それに伴い登記の申請費用も安くなり、土地の大きさで金額が変動する固定資産税や、融資を受けた際の利息なども、負担が軽くなるでしょう。

住宅の建築費だけでなく、生涯に関わる負担費用が軽くなるのは大きなメリットと言えますね。

●生活上の負担が少ない

住宅がコンパクトであれば、その分移動距離が少なくなります。

家事同線をしっかり考えて間取りの配置を決めれば、掃除の手も行き届くことでしょう。

また、家族の気配を感じやすいため、子供に目が行き届きやすくなります。

特に子供が小さい家庭では、怪我や事故を防止するために、常に行動を見守る必要があります。

目が届きやすいことは、安心して生活できることへと繋がるでしょう。

2LDKの二階建て住宅は「二階リビング」がおすすめ

先ほど、間取り2LDKで二階建て住宅を建てた時、LDKを一階に配置することが一般的というお話をしました。

確かにその間取りが多いのは事実ですが、最近ではLDKを二階に配置する「二階リビング」の人気も高くなってきています。

これにはたくさんのメリットがあげられますが、まずは「採光」の観点から見ていきましょう。

通常、一階よりも二階の方が、日の入る時間は長くなります。

さらに、上に部屋がないことで、天井を高く取ることができます。

屋根の形状を工夫すれば、日がたくさん降り注ぐ天井の高い、開放的なリビングを作ることが可能でしょう。

また、1階とくらべて視線を遮るものがないため、眺望の良さも感じることができます。

これにより、さらなる開放感を得ることもできます。

狭小住宅であれば、LDKを広く見せることが間取りを決めるポイントとなるため、この点は大きいと言えます。

また、二階にリビングを配置すれば、外からの視線が部屋に届きづらくなります。

都心部では狭小地の場合、住宅が密集していると考えられますが、隣の家が近いと、視線や生活音がお互いに気になるものです。

二階にリビングを持ってくれば、プライバシー保護の観点からも安心できるでしょう。

2LDKの二階建て住宅「二階リビング」のデメリットとは?

採光やプライバシー保護の観点から見ると、2LDKの二階建て住宅で、二階をリビングにすることはおすすめだと言えます。

しかし、いくつかのデメリットも存在します。

最も大きなデメリットと言えるのは、「階段の上り下り」でしょう。

帰宅してリビングに行くためには、必ず階段を上らなければなりません。

また、スーパーで買った食材や重たい飲み物なども、すべて2階まで運ばなければなりません。

若いうちはあまり気になりませんが、歳を重ねて足腰が弱くなった時には苦痛に感じる可能性があります。

また、怪我や病気になった時も階段の上り下りをするのは少し大変かもしれません。

来客があった際も、一階まで階段を降りて対応する必要があるため、来客が多い家庭では手間になります。

他のデメリットでは、「夏場が暑い」ということがあげられます。

暖まった空気は上へと上がる性質があるため、一階よりも二階の方が気温が高くなります。

日当たりの良さも手伝って、夏場はエアコンが効きにくい傾向があるでしょう。

さらに屋根の形状を「三角」ではなく「フラット」にすると、上から熱を遮断する空気の層がないため、さらに二階リビングが温まる原因となります。

二階リビングを採用するのなら、間取りだけでなく屋根の形状にも注意しましょう。

二階リビングの間取りでは一階の防犯に注意しよう

間取りが2LDKで二階建てを建てる場合、狭小地であれば二階にリビングを配置するのがおすすめです。

しかしその場合、主な活動場所は二階になり、一階に誰もいない時間が長くなるでしょう。

そうなると、気になるのが防犯面に関してです。

気づかない間に空き巣被害にあっていた、などとならないように防犯面を強化しましょう。

二階リビングにする場合、間取りを決める際に一階の窓などに防犯効果の高いものを採用するようにします。

窓にはすべてシャッターをつけ、キーシステムを充実させることをおすすめします。

また、窓自体をルーバーサッシにしたり、窓の位置を高くする、または格子を設置しても良いでしょう。

そして住宅のまわりには砂利を敷き詰めて、足音が響くようにすることも有効な対策です。

このように、十分すぎる防犯対策をすることをおすすめします。

間取り2LDKの二階建て住宅はどこで建てるのがおすすめ?

新築する場合、大手ハウスメーカーを選択し、そこで建築する方は多いでしょう。

しかし、間取りがわずか2LDKほどの二階建て住宅の場合、狭小住宅となることが多いですよね。

その場合、大手ハウスメーカーよりも、間取りや建築費用などを柔軟に対応してくれる、地元の工務店や設計事務所がおすすめです。

こちらの要望に細かく対応してくれる業者が多いため、相談がしやすいという魅力があります。

また、依頼する業者の選び方としては、狭小住宅の実績が多い業者を選ぶようにしましょう。

コンパクトな住宅であっても、さまざまなノウハウを活かした家づくりをしてくれると期待が持てます。

自分が住宅のどこを最優先するのかをきちんと伝えることが大切で、「価格を安くする」や「居室を広くとりたい」など、具体的な要望があった方が、業者も提案しやすくなります。

いくつかの業者を回って、見積もりを取って検討しましょう。

都心部でも快適な2LDKの二階建て住宅を手に入れよう

昨今では、都心部の一極集中と言われることが多く、住宅を建てる土地が不足しています。

そのため、土地を見つけても狭小住宅のようなコンパクトな住宅を建てる方が多いのも事実です。

しかし狭小住宅であっても、間取りを工夫したりすることにより、住みやすく快適な住宅にすることができます。

2LDKほどの間取りでも、家族3人程度であれば圧迫感なく生活することが十分に可能ですよ。