【トラブル回避】アパート住まいならドアの開閉音対策を!

アパートなどの集合住宅にお住いの場合、「騒音問題」で悩む人は多いと言います。

他人の出す音も気になりますが、まずは自分が出している音を減らすことで、トラブル回避につながるはずです。

そこで今回は、毎日開け閉めしている「ドア」の音に着目します。

対処法や便利なアイテムをご紹介しつつ、注意したいポイントについてもお話しします。

アパートの玄関ドアがうるさい!その対処法とは

アパートの中にもドアはたくさんありますが、一番大きな音を出しやすいのは「玄関ドア」なのではないでしょうか。

重い玄関ドアを勢いよく閉めてしまうと、「バタン」「ガシャン」という音が響いてしまいます。

このとき、ドア自体が振動してしまうので、周囲にも伝わりやすくなっている状況です。

そこでまず注意したいのは、ドアの閉め方です。

なるべくゆっくりと、丁寧に開け閉めすることを心掛けていくだけでも、音の大きさは変わります。

しかしながら、風の強い日はいきなり閉まってしまうことがあるので、注意していきましょう。

また、玄関ドアに「ドアクローザー」がついているか、確認してみてください。

ドアクローザーは、開き戸の上部に設けられています。

ドアを自動的に閉めてくれる装置ですが、そのスピードは自分で調整することが可能です。

閉まるスピードを遅らせることで、ドアの開閉音を和らげることができますので、ぜひその調整方法を覚えておいてください。

用意するものは、プラスドライバー一本です。

(※メーカーによって、六角レンチやマイナスドライバーが必要な場合もあります)

基本的には、速度調節ネジを時計回りに締めることで、開閉スピードはゆっくりになります。

調整位置は、玄関ドアの種類によってさまざまです。

ドアクローザーに貼られているシールの説明文を確認しながら、慎重に作業してみましょう。

玄関ドアの異音を解消するためには?

アパートの玄関ドアをいくら丁寧に閉めていても異音がしていたら、周囲に迷惑が掛かってしまいます。

高い音は響きやすいので、不快に感じる人も多いものです。

もし、玄関ドアの「蝶番(ちょうつがい)」から異音がしていると確認できるなら、金具部分のオイルが不足しているかもしれません。

オイル切れになっていると、摩擦が発生してしまいます。

蝶番から異音が出ている場合は、自分で注油してみてもいいでしょう。

用意するものは、市販の「シリコンスプレー」です。

●参考商品【KURE(呉工業):シリコンスプレ-】

マルチに使える無溶剤タイプの潤滑スプレーです。

金属だけでなく、ゴム・木・プラスチック製品にも活用できます。

こういったシリコンスプレー以外では、ミシンオイルやチェーンオイルで代用可能です。

注油で改善しないようでしたら、ドア自体の寿命も考えられます。

自分の判断だけでリフォームするのではなく、必ず大家さんや管理会社に相談してください。

開き戸におすすめのアイテムをご紹介!

玄関ドアに続いては、アパート室内のドアに焦点を当てます。

室内にあるドアは開け閉めする回数が多くなりますから、それなりの配慮が必要でしょう。

ドアの種類を把握してから、仕様に合わせた対策を行なっていくことが求められます。

室内ドアの種類としては、代表的なところで「開き戸」と「引き戸」が挙げられます。

①開き戸…前後に開閉するタイプ

②引き戸…左右に開閉するタイプ

ここでは、前者の「開き戸」について見ていきましょう。

開き戸の場合は、窓から風が入ってきたときに、勝手に閉まってしまう可能性があります。

頻繁に大きな音が出てしまえば、ほかのアパート住民からクレームがきてしまうかもしれませんよね。

そこで、ドアを開けたままの状態にしておくことが多いご家庭には、「ドアストッパー」がおすすめです。

●参考商品【光:ドアストッパー】

開放されているドアを固定することができます。

簡易的な差し込み式タイプなら、賃貸物件でも問題なく設置できるでしょう。

アパートの引き戸!閉まる音を抑えたいとき

さて、ここでは室内ドアの一種「引き戸」の音対策について考えていきましょう。

築年数の古い物件に多く見られる引き戸ですが、閉めるときに出る「ピシャン」という音を抑えるためには、「戸当たり静音テープ」を貼ってみましょう。

●参考商品【槌屋:戸当たり静音テープ】

もともとテープ状になっているので、戸当たり音が気になる場所へ簡単に貼ることができます。

クッション性に優れているため、閉めたときの音を吸収してくれる仕組みです。

こちらは、洋室の引き戸だけでなく、和室のふすまや障子にも使えます。

ただし、注意したいのは剥がしやすさです。

きれいにテープを剥がせるように、端の部分だけは完全にくっつけないようにしておきましょう。

また、このような戸当たり静音テープは、防音だけでなく「すき間風対策」としても効果的です。

アパート室内の気密性を高めることができますから、ぜひお試しください。

引き戸の「ゴロゴロ」という開閉音を解消したい!

引き戸の閉まる音は、戸当たり静音テープで抑えることができました。

しかし、開閉時の「ゴロゴロ」「ガラガラ」という異音には、どう対処すればいいのでしょうか。

はじめにお試しいただきたいのは、「ロウソク」を溝部分に塗る方法です。

ロウソクを塗ることで滑りを改善し、摩擦をなくすというやり方です。

ロウソク以外では、敷居用としてつくられた専用商品も販売されています。

●参考商品【建築の友:すべロウ 敷居用 硬質ろうタイプ】

高級カルナバを使用しており、ライトブラウンカラーに着色されているのが特徴です。

そのため、ふすまや障子(木材部分)に使用されるのがおすすめです。

また、引き戸やふすまの「溝専用テープ」もあります。

●参考商品【セメダイン:敷居溝用テープ 引戸スベリ 1K】

こちらは、劣化した溝部分を補修するイメージで使ってみましょう。

しかし、アパートなどの賃貸は原状回復義務があるので、テープやロウなどをドアに使用しても問題ないかどうか、大家さんや管理会社に問い合わせてから行いましょう。

アパートの生活音対策!ドア以外で気をつけたいことは?

ドアの開閉音は、騒音トラブルに発展しやすいと言われていますが、ほかにも注意すべき生活音はあるはずです。

騒音には種類があり「空気音」と「固体音」に分けられます。

①空気音…話し声・テレビの音・ステレオの音など

②固体音…ドアの閉まる音・足音・洗濯機の音など

空気中を伝わって耳に届くのが空気音、振動が伝わって聞こえるのが固体音です。

上記で挙げたのは、アパート生活でも意識していきたい音の一部でしょう。

空気音対策としては、窓をなるべく開けないようにすることや、壁際に背の高い家具を配置するのがおすすめです。

一方の固体音対策では、床にカーペットを敷いたり、歩くときにはスリッパをはいたり、振動しそうな場所にゴムクッションを設置したりすることなどが有効です。

このような防音対策を、日頃から心掛けていくことが大切だと言います。

ドアを閉めるときは丁寧に!便利なアイテムも活用しよう

自分では気にならない生活音も、他人にとっては苦痛に感じられてしまうことがあります。

ドアの開閉音は騒音トラブルのもとになりやすいので、なるべく静かに開け閉めしましょう。

もし、ドアから異音がするときには、対策アイテムを活用してみるのも一つの方法です。

原状回復義務を意識しながら、いろいろと工夫してみてくださいね。