【アパート引越し】退去時の立会いでチェックされることは?

アパートを退去する時に、必ず行うのが「立会い」です。

立会いの担当者が住居をチェックしていくのですが、実際にはどのような流れとなっているのでしょうか。

どういった箇所を見られているのか、ということも気になりますよね。

この記事では「立会い」について詳しくお伝えしていきますので、アパートなどの賃貸物件を退去するご予定のある方は、ぜひとも参考にしてみてください。

アパート退去時の立会いでは何をする?

アパートを退去すると決まったら、「立会い」をしなければなりません。

引越しする旨を不動産会社へ伝え、立会いの日取りや時間を決めましょう。

基本的に、引越し当日が立会い日となります。

立会いをする理由については、以下の通りです。

●修繕工事の有無を確認する

●修繕工事の費用負担割合を決める

●破損箇所、故障箇所があるか調べる

●鍵の返却

費用負担においては、入居者の過失であれば敷金から差し引かれることが多くなります。

それでは、立会いでの流れを見てみましょう。

【①:立会いの担当者が訪問してくる】

不動産会社や管理会社の担当者が、退去する部屋へとやってきます。

場合によっては、大家さんも一緒に立会うことがあるようです。

この時までに、必ず部屋から私物は出しておきましょう。

【②:部屋の現況確認を行う】

担当者と一緒に部屋の状態を確認していきます。

破損箇所やキズ、汚れについて何か質問されたら、きちんと答えられるようにしておけると良いですね。

20~40分程度で確認作業は終わります。

【③:鍵を返却してサインをする】

立会いが終了したら、住居の鍵を渡します。

そして、立会い内容を確認した上でサインをしてください。

こちらがおおよその流れになります。

立会い時に用意しておくもの

前項では、立会いの大まかな流れをお伝えしました。

アパート退去時までには、以下のものを用意しておきましょう。

〈用意しておくもの一覧〉

□ 住居の鍵

入居時に渡された鍵だけでなく、予備としてつくられた「スペアキー」も返却する必要があります。

□ 振込口座

念のため、敷金等の返金先口座がわかるもの(通帳やメモなど)を用意しておきましょう。

□ 印鑑(認印)

シヤチハタでも問題ないことが多いです。

□ 賃貸借契約書

立会い時、手元にあると安心です。

疑問に感じたことがあれば、契約内容を随時確認していきましょう。

□ 入居時に撮った写真(キズや汚れがうつったもの)

入居時に、気になるキズや汚れを発見したら、写真を撮っている方も多いでしょう。

こちらに関しては、日付が入っている写真のほうが好ましいです。

入居前からあったキズや汚れを指摘された時には、こちらを証拠として提示してみてください。

退去時の立会いでチェックされるポイント!

ここからは、アパート退去時の立会いでどのような部分を見られているのかご紹介します。

よくチェックされているのは、一体どこなのでしょうか。

①壁紙(クロス)

目につきやすい壁紙は、キズや汚れの有無などをチェックされています。

・油はねの汚れが目立つ
・隅のほうにカビが生えている

このような場合、借主側で費用を負担することが多いでしょう。

負担額は、壁紙の汚れ具合や範囲、耐用年数によって異なります。

また、壁紙の電気焼けや日焼けなどは、経年劣化と考えられることがほとんどです。

②床

床に関しても、キズや汚れの有無をチェックされます。

小さなかすりキズや家具の設置による凹みなどは、問題になることが少ないと思われます。

これらは、生活する上で発生する確率が高いからです。

しかし、何らかの不注意によって出来たシミや汚れ、結露を放置したことによって発生した腐食跡などは、借主負担になることがあるので注意しましょう。

チェックされているポイントはここにもあった!

引き続き、アパート退去時の立会いでどのような部分を見られているのか確認していきましょう。

入居者側が見落としがちな点もあるので、ぜひ目を通しておいてください。

③網戸

網戸に大きな穴がないか確認されます。

故意によって開けられたと判断されると、借主負担になることもあります。

しかし、経年劣化でボロボロになっている場合などは対象外です。

④エアコン

備えつけのエアコンが稼働するかチェックされます。

経年劣化以外の理由で故障していると、借主負担になるかもしれません。

⑤ウォシュレット

エアコンと同様に、問題なく稼働するかチェックされます。

⑥換気扇

換気扇は正常に動いているか、ひどくサビていないか確認するようです。

キッチン周りでは、水道やシンク、コンロなどもチェックされる可能性があります。

⑦ニオイ

ペットのニオイが染みついていると、クリーニング費用を請求されるかもしれません。

自分では気がつきにくい部分なので、事前に確かめておけると良いですね。

アパートの立会い前にやっておきたいこと

ここでは、アパートの立会い前にやっておきたいことをお伝えします。

壁に小さな穴がある時は、退去時までに補修作業を行っておきましょう。

壁紙だけの浅い部分にあるネジ穴などについては、DIYで補修できるかもしれません。

クロス用の穴埋め材は、ネット通販やホームセンターで手に入れることができます。

ティッシュや木工用ボンド、紙粘土を使って補修している事例もありましたが、手先が器用でないと、かえって違和感ある仕上がりになりますので、気をつけてください。

とはいえ、自らの手で対処している人は多いようです。

繰り返しますが、不自然な仕上がりにならないよう、十分に注意しながら行なってくださいね。

また、入居してから設置したものは、全て取り外しておかなければなりません。

これは、照明器具やエアコンなどの設備にも該当することです。

そして必ず、部屋中の掃除をしておきましょう。

隅々までピカピカにする必要はありませんが、指摘されそうなシミや汚れはなるべく残さないようにしておくと良いでしょう。

アパートを退去するなら!必要な手続きも要チェック

アパート退去時の立会いについてお話ししてきましたが、いかがでしたでしょうか。

最後に、引越しで必要となる手続きも確認しておきましょう。

●住民票

退去日の十四日前から手続きすることができます。

●郵送先

転送依頼をしておけば、一定期間新しい住所にも郵便物が届きます。

●電気、ガス、水道

ライフラインの、使用中止手続きを行います。

日程を調整する必要がありますから、必ずスケジュールを確認しながらやり取りをしましょう。

●固定電話、インターネット

これらは移転手続きや停止手続きが必要になります。

アパートを退去する二週間前までには連絡しておいてください。

●銀行、印鑑登録、保険

住所変更をしておく必要があります。

●駐車場

駐車場を管理している会社へ、解約の連絡をします。

退去日の一ヶ月前までにお知らせしておくのがおすすめです。

●新聞

継続するなら新しい住所を教え、解約するならその旨を伝えましょう。

月単位で契約されている方は、早めに連絡をしてください。

この他にも、手続きにはいろいろな種類があります。

電気やガス、水道などは、インターネット上で手続きできることが多いでしょう。

こうした手続きは、生活環境や家族構成などによっても異なりますので、早めに確認しておくのがおすすめです。

また、他市区町村へ引越しする場合、手続きの数もその分多くなりますので、余裕を持って動いておきましょう。

立会いトラブルのないように準備しておこう!

今回は、アパートの住居者目線で、退去時の立会いについてお話ししてきました。

立会いの流れや準備すべきものは、しっかりと把握できたでしょうか。

立会い時にチェックされるポイントを押さえておけば、事前に対処できることもあるはずです。

また、引越しに伴う手続きも多くなりますので、早めに行動しておくと良いでしょう。