念願のマイホーム!間取りで後悔してしまったケースとは?

念願のマイホームに住み始めて、「あれ?こんなはずじゃなかったのに」と後悔してしまうケースを時々耳にすることがありませんか?

これからマイホームを建てる方は、そのようなことがないように間取りで失敗した例を把握しておくことも必要です。

先輩方の意見に耳を傾け、後悔のないマイホーム作りに役立ててください。

マイホームにありがちな間取りの後悔の一例

マイホームが完成してから、「しまった」と後悔することの多い例が、リビングを広くとりすぎてその他の部屋が狭くなってしまったというケースです。

特に狭くなりがちなのが脱衣所です。

「脱衣所はそこまで広くなくても大丈夫なのでは?」と思う方が多くいるようですが、脱衣所が狭いと非常に使い勝手が悪いです。

洗濯機や洗面所がある脱衣所には、最低限、タオルや小物の収納場所がないと、脱いだものやタオルなどが散乱しがちで、使いにくいスペースとなってしまいます。

間取りを決める際には、脱衣所は人が二人立って作業をしても広く使えるほどの余裕をもってレイアウトしましょう。

水回りがごちゃごちゃしていると、見た目だけでなく衛生的にもよくありません。

収納棚を設置する必要がないように、ニッチなどを取り入れて広さを確保することをおすすめします。

間取りで後悔!玄関から直通の階段やトイレ

玄関から階段などが直通になっていると、リビングを通らずに2階に行ける動線の間取りなので、子供部屋を2階に設けたときに、年頃になると顔を合わせることなく子供が自室にこもってしまいがちです。

そのため、子育て世代の方にはおすすめできない間取りです。

親子のコミュニケーションに支障が出てしまい、この間取りを後悔する方が多いのです。

そのようなことがないように、階段はリビングに併設することをおすすめします。

また、トイレが玄関付近にあるというのも、マイホームが完成してから後悔することがあるようです。

トイレの位置を決めるのはかなり難しいと言われており、間取りを決めるうえでは建築士の腕の見せどころと言われています。

リビングに近くても気になるし、かといって遠く離れた場所にするのも使い勝手が良くないでしょう。

一般的にはできるだけ家の隅にレイアウトされることが多く、玄関付近にトイレがあるというのは珍しくありません。

しかし、来客の多い家は、玄関からトイレが見えるのは避けたいですよね。

そのように実際に住んでみたときの生活環境を想像して、階段やトイレの位置の間取りは慎重に決めるようにしましょう。

マイホームの寝室の間取りで後悔したこととは?

完成したマイホームでリラックスして眠ろうと思ったら、安眠を妨げるような騒音に悩まされているという後悔があります。

それは、寝室を人通りのある道路沿いにしてしまったという間取りです。

他にも、道路沿いだけでなくキッチンやトイレの傍も、機械音や排水音がうるさくて後悔してしまうといったケースがあるようです。

かといって、人通りのない北側に寝室を作った場合、冬場は寒くて眠れないという場合もあります。

しかし、その場合は寝室の窓ガラスをペアガラスにしたり、シャッターを取り付けるなど工夫することができます。

寝室は、できるだけ人通りの多い道路から離れたところに作り、大事な条件は安眠できるかどうかになるので、ガラスや壁素材で工夫することをおすすめします。

広々とした天井!吹き抜けの間取りの落とし穴

吹き抜けのリビングは部屋全体に解放感があり、広く見えるので、マイホームにぜひ取り入れたいと思う方も多いのではないでしょうか。

しかし、吹き抜けには大きな落とし穴があります。

吹き抜けのある間取りは、冬は寒く夏は暑いといった問題がつきまとい、後悔の声を耳にします。

その改善策として、空気の流れを良くするためにシーリングファンは必須アイテムになります。

そして、床暖房もあった方がよいでしょう。

そのため、このようなオプションを取り入れることで費用がかなり上がってしまいます。

しかし、吹き抜けはリビングに入ったときの解放感とおしゃれ感は絶大です。

どうしても吹き抜けを取り入れたい方は、シーリングファンと床暖房は様子を見てからではなく設計の段階でお願いしましょう。

後から、リフォームするよりはコストを抑えることができます。

部屋全体が暗いマイホームは嫌!間取りで失敗をしないために

マイホームが完成し、実際に住んでみたら部屋全体が暗く、日当たりが悪い間取りに後悔をしたという声があります。

日当たりの良し悪しは光熱費にもかかわりますし、何より昼間から暗い家では精神衛生的にも良くないでしょう。

いったい、どのような間取りだとこのような事態になってしまうのでしょうか。

昼間は、太陽の光が差し込むリビングで過ごしたいものです。

しかし、東と南の窓が小さかったり、リビングに対して東にある玄関が突き出ているレイアウトの場合は、南側に大きな窓があっても、突き出した外壁によって太陽の光が遮られてしまいます。

そのような間取りの場合は、ほぼ太陽の光が入らずに夕方を迎えてしまいます。

また、間取り以外でも、目の前の建物との距離や位置関係も十分に考慮したうえで設計する必要があります。

他にも、床材の色が黒系や焦げ茶色などを取り入れると、部屋全体が暗くなってしまいます。

リビングには自然光を取り入れることができ、昼間は電気をつける必要がないような明るい環境で過ごせる間取りを意識してください。

2階にキッチン!これって使いやすいの?

キッチンは1階にあることが主流ですが、なかには2階にキッチンやその他の水まわりがレイアウトされたマイホームがあります。

2階にキッチンをもってくる間取りは、ダイニングやリビングもそのまま2階になり、1階に寝室や子供部屋といったように、一般的な間取りと逆になるケースが多いです。

実際にそのような間取りは生活しやすいのでしょうか。

住んでいる方の話によると、近隣の建物環境により1階に太陽の光が入らないため、2階をLDKの間取りにしたというケースが多いようです。

明るい自然光の中で過ごせることは良いことですが、買い物をした食材を運ぶことや、ゴミ出しなど、階段の昇降が常につきまとうので、若いときは問題なくても年を重ねると大変に感じるという声を耳にします。

その改善策として、将来的には階段昇降機をつけるというアイディアもあるようです。

他にも、水回りが故障した際には、修理に手間がかかることが多く、修理費がかさみます。

そのような点で後悔を感じる方もいるようです。

2階にLDKを設けるというのは、それなりの事情があります。

日照の問題だけでなく、窓からの眺めが最悪であったり、どうしてもガレージ分のスペースが必要であったなどという避けられない事情もあるでしょう。

そのため、一概に「使い勝手の悪い間取り」とは言い切れず、その人自身の生活スタイルによっては、使いやすい場合もあります。

マイホームの間取りは後悔の声を参考にしながら慎重に決めよう

実際に設計をしている段階と、住んでみてからでは、感じ方が違うことが多くあります。

そのため、マイホームが完成してから後悔することのないように、実際に住んでいる方の声に耳を傾けることは重要です。

特に、日当たりについては周辺の建物環境に合わせて入念な打ち合わせをし、間取りを決めていくことをおすすめします。