アパートのベランダでバーベキューはダメ!子供にも教えよう

「外が騒がしいと思って窓から見てみたら、ベランダで和気あいあいとバーベキューをやっていた…」

そんなことがあったらベランダに干していた洗濯物は取り込むでしょうし、換気したくても窓を閉めますよね。

バーベキューの肉の焼ける香りが好きなら窓は開けておくかもしれませんが、煙が入ってくるのは避けたいところです。

ベランダでバーベキューをしてしまう住民がいる場合の対処法を、その他の「アパートのベランダでしてはいけないこと」もご説明しつつお伝えしていきます。

アパートのベランダでバーベキューはNG

アパートのベランダでバーベキューするのはマナー違反ですし、賃貸契約書に禁止事項として書かれていることも多いでしょう。

ベランダはもちろん、階段や駐車場など共用部分で迷惑な行為をしてはいけないことになっています。

アパートのベランダやバルコニーには避難経路としての役目もあり、住民の共用部分とみなされていますので、危険な行為は慎むべきです。

また、話し声や笑い声が近所迷惑になりますし、においや煙が他の部屋に流れていきます。

他の部屋の住民がベランダでバーベキューをしているからといって、それに参加したり真似をしたりすることはおすすめできません。

子供がいると興味を持ってベランダに出て、食べ物を分けてもらおうとするかもしれません。

しかし、そこで分けてもらってしまうと注意しにくくなるので、「ベランダでバーベキューをしてはいけません」と言い聞かせてください。

アパートのベランダでバーベキューをしている人を注意するべき?

同じアパートの住民が、ベランダや部屋の前、駐車場、道路などでバーベキューをしているのを見かけたら、「注意したほうがいいのかな?」と悩むこともあるでしょう。

しかし、大人数で集まっている中に一人で行くのは気が引けるものですし、外国人など日本語が堪能ではない場合もあるかもしれません。

普段から親しくコミュニケーションをとって顔見知りになっている場合は別ですが、直接苦情を言いに行くのは避けたほうがいいでしょう。

後で管理会社や大家さんに連絡し、注意してもらったほうが安全です。

ベランダでバーベキューしてはいけないということを知らなかったか、理解できなかっただけであれば、注意した後に止めてくれるかもしれません。

とはいえ、「告げ口がバレたらどうしよう」と不安に思うこともあるでしょう。

賃貸物件にお住まいの人は、「何か嫌がらせをされたら…」と不安になり、言いたいことを我慢していることも多いようです。

管理会社に連絡したのが自分であると知られてしまう状況で、絶対に大丈夫だと断言することはできませんが、共有部分でのバーベキューの場合は、連絡するべき理由があります。

アパートの管理会社か大家さんに連絡すべきなのはなぜ?

ベランダや玄関の前でバーベキューをしているのを発見した際に、管理会社などに連絡するべき理由を考えてみます。

・火事の危険性

不注意によって火事になってしまう可能性もありますし、アパートの柱や壁を焦がしてしまうことも考えられます。

火が燃え広がれば、そのアパートだけではなく周辺の建物も被害を被ることになるでしょう。

・アパートの価値が下がる

壁や柱が焦げていたり、外にバーベキューセットが置いてあるアパートを見て、住みたいと希望する人は少ないと思います。

その時点で入居している人が引っ越すことを考え始めても無理はありません。

・子供に常識を教える

子供は常識を言い聞かせても、なかなか覚えてくれないものです。

ベランダでバーベキューをしている住民の子供と仲良くなると、「バーベキューに誘われた」と言って行きたがるかもしれません。

・「貸主側に連絡した」という事実を作ることができる

非常識な行動を注意しても、止めてくれない人もいます。

そうした人を強制的に退去することが難しい場合、ストレスを感じている側が引っ越すこともあるでしょう。

つらい思いをしていることを伝えることによって、条件の良い引っ越し先を紹介してもらえるなど、相談に乗ってくれることもあるかもしれません。

「ベランダでバーベキューしていた」と報告する前に

アパートのベランダや駐車場、部屋の前でバーベキューをしている住民のことを管理会社に報告する際には、いくつかの注意点があります。

まずは、先述の通り、その住民に注意することでトラブルが大きくなる可能性が低いのか、大きなトラブルに発展するリスクがあるか見極めることです。

会えば笑顔で挨拶をかわすような住民で、子供もいるのであれば、そこまで大きなトラブルになるとは考えにくいですよね。

バーベキューをしているのを見つけて、管理会社に連絡できる時間帯ならすぐにでも電話していいでしょう。

火の不始末が原因で火事になるリスクもゼロではありませんので、早めに止めてもらうほうが安心です。

一方、反社会的な傾向がある住民で、逆恨みされる可能性があるようなら、管理会社に連絡する際に匿名で自分だと分からないように注意してもらうことはできるか確認したほうがいいかもしれません。

また、そのアパートの近隣住民や、市区町村の公害相談窓口などにも相談できるでしょう。

自分の中だけでストレスを溜め続けるのではなく、誰かに相談することをおすすめします。

アパートのベランダでしないほうがいいこと

アパートのベランダなどの共用部分では、バーベキューの他にも注意の対象となることがあります。

騒音、ゴミの放置、爆発する危険性があるものを置くこと、子供だけで遊ばせることなど、アパートによって基準が違うためケースバイケースではありますが、注意されることが多いでしょう。

花壇を作ってガーデニングしたり、小さな物置を置いたり、除草剤を撒いたりすることも貸主への確認と許可が必要です。

子供がいる場合、三輪車や遊具などをバルコニーやベランダなどに置きたくなるかもしれませんが、基本的には、共用部分には私物は置かないほうがいいようです。

ビニールプールで遊ばせるのも、水漏れトラブルや騒音の原因となりますので、多くのアパート・マンションでは注意の対象となります。

迷惑をかける側になっているかも?アパートのマナー

子供がいると、「階段や廊下で走りまわったり、ベランダでシャボン玉や水鉄砲で遊ばせるくらい大丈夫」と思うかもしれません。

ファミリー向けのアパートや古いアパートなら、よほどの迷惑行為でなければ、厳しくとがめられることは少ないかもしれません。

しかし、シャボン玉液が階段に落ちて滑りやすくなったり、水鉄砲が人や車に当たって苦情の原因になることも考えられます。

車に水鉄砲が当たって乾くと跡が残ってしまいますので、後で連絡が来ることもあるかもしれません。

マナーを教えるのは大変ですが、できるだけ見守ってあげましょう。

この他にも、「布団の干し方」「物干し竿の設置」「ペットの飼い方」など、さまざまなことで迷惑にならないように暮らしていく必要があります。

バーベキューは明らかに迷惑行為だと分かりますが、こうした細かなところは判断が難しく感じるものです。

マナーを完璧に守って生活するのは窮屈に感じる人もいますし、ある程度のマナー違反は「お互い様」と、許容範囲として考えられていることも多いでしょう。

アパートやマンションを選ぶ段階で、自分の性格やライフスタイルに合ったところを選ぶことができれば、それに越したことはありません。

これから引っ越す計画があるなら、内覧時によく観察し、気になる点は管理会社にしっかり確認してください。

ベランダバーベキューは非常識!管理会社に相談してみよう

アパートのベランダでバーベキューをしているのを発見したら、管理会社に連絡して相談してみましょう。

賃貸物件の場合には、一般的に「迷惑で危険な行為」とされていますので、早めに注意してくれると思います。

相手にバレてしまうと怖いからと悩んでいるなら、その住民がどんな人か、少し観察してから判断してもいいでしょう。