これまでの日本においての住宅購入事情では、新築がよしとされてきた傾向がありました。
しかし、昨今では、中古マンションを購入してリノベーションすることが時代の流れの一つとなっています。
そこで今回は、新築マンションではなく、どうして中古マンションがお得なのかを検証していきます。
また、この記事では特に「東京」に視点をおき、ファミリー層が中古マンション購入するの際のおすすめエリアも併せてご紹介していきます。
中古マンション購入者が増加している理由
人それぞれ価値観は異なりますので、マンションを購入するなら新築がいいと思う方もまだまだ多いことでしょう。
しかし、昨今では、中古マンションを購入して自分たちの好きなようにリノベーションするという事例が多くなってきています。
それはなぜなのでしょうか。
まず、一番の大きな要因はマンションの「価格」です。
東京に焦点を当てると、新築マンションの販売価格は年々上昇の傾向にあります。
しかし、中古マンションの販売価格は新築マンションと比較するとある程度安定しているとも言えるので、購入しやすいのです。
さらに、マンションは年数を追うごとに資産価値が目減りしていきます。
ただし、資産価値は新築から約20年の年数をかけて減少してきますので、築年数が20年を超えている中古マンションはそこから資産価値の減少の進み具合は少ないと言えるのです。
つまり、新築マンションと資産価値の目減りのことを考えると中古マンションの方がお得感があるということになります。
中古マンションがお得なわけとは?
ここ数十年で、マンションの建築件数はかなり増加しています。
築年数が古くなっても、簡単に取り壊して新しく建て直すということもそう滅多にはありません。
そのため、マンション物件数が増加していくばかりという現状になっているのです。
しかし、ご存知のとおり、日本は人口の減少が顕著です。
そのため、既に建築されている中古マンションを活用していこうという時代の流れにもなっているのです。
また、東京ではマンションが建てられるような立地のいい広い敷地を確保することが難しいです。
それに反して、中古マンションは駅から近いなど立地条件がよく、価格も新築より安いというのがお得感がある理由の一つでもあります。
日本の首都東京においては人口が集中していることもあり、マンションを購入するなら割高な新築ではなくお得感のある中古がいいだろうと考える人が増えてきているのです。
好きなように内装を変えられるのは中古マンションの大きなメリット
新築マンションであるともともと設備や内装が決められていますので、自分にとっては生活しにくい設備であったり好みの内装ではないということが少なからずあることと思います。
しかし、中古マンションは新築マンションより安く購入できる分、内装を好きなようにリノベーションすることができます。
毎日過ごす自宅ですから、自分の好きなように変えられるリノベーションは家に対する満足度も高くなります。
構造上可能であれば間取りも変えることができるので、思い描くマイホーム像があるのであれば、中古マンションを購入することは大きなメリットがあることでしょう。
ただし、マンションには専有部分と共有部分があり、場合によってはリノベーション工事することができないこともあります。
また、リノベーションを行う際には事前に管理組合の許可も必要となりますことを覚えておくようにしましょう。
東京で特に23区内であれば、注文住宅で自分の好きな間取りや内装で一戸建てを建てるにはそれ相応の費用がかかることでしょう。
しかし、立地にはよるものの、中古マンションであれば一戸建てほどの費用がかからない場合が多いでしょうからマイホームが手に入れやすいとも言えますね。
東京で中古マンションを購入するならどこがおすすめ?
勤務先が東京でも、マイホームは神奈川や千葉、埼玉に購入しようとお考えの方も多いはずです。
東京で物件を購入しようとすれば、どうしても価格が高いというイメージがあるため仕方のないことと言えるでしょう。
しかし、東京でも中古物件であればマイホーム購入も夢ではないかもしれません。
そこで、東京で中古マンションを購入するのであれば、どのあたりがおすすめなのでしょうか。
ファミリー層に焦点を当ててみてみましょう。
●江戸川区
江戸川区は千葉と隣り合っているエリアになります。
23区内でありつつも物価が安く、葛西臨海公園など子供と一緒に遊べる場所が多くありファミリー層にはおすすめです。
また、東西線が乗り入れている西葛西は大手町から約15分なので、都心へのアクセスがいいです。
その他には、都営新宿線や京成本線の乗り入れもありますので、通勤にも便利なエリアと言えます。
東京でファミリー層がマンション購入する際のおすすめエリア
東京でファミリー層が中古マンションを購入する場合、江戸川区以外にもおすすめのエリアがあります。
●練馬区
練馬区は人口が多いものの、西武新宿線や西武池袋線、東武東上線だけではなく、有楽町線や副都心線、大江戸線など多数の電車・地下鉄の乗り入れがあるので、通勤には大変便利なエリアです。
都心へだけではなく、埼玉へのアクセスもいいですよ。
それだけではなく、都内にもかかわらず公園や農地が多いので、子育て世帯には環境がいいエリアとも言えます。
●大田区
大田区は都内で面積が一番広く、多くの公園だけではなくプールやキャンプ場なども充実しているエリアになります。
大田区内では東急東横線や京急本線の乗り入れがあり、京急本線の梅屋敷から羽田空港までは約15分という立地です。
飛行機での出張が多かったり、他県への帰省で空港を多く使用する場合は、特に便利なエリアでもあります。
価格は多少上がるものの東京でマンションを購入したいファミリー層におすすめのエリア
江戸川区や練馬区、大田区と比較すると、多少価格は上がるものの、ファミリー層におすすめのエリアをご紹介いたします。
●世田谷区
東京都内では人口が最も多いとされているエリアです。
住宅環境がしっかりと整えられているので、治安がよく、ファミリー層に人気のエリアでもあります。
世田谷区内には小田急線や田園都市線などの乗り入れがあります。
さらには、二子玉川が徒歩圏内でもあります。
●文京区
文京区は千代田線や三田線、有楽町線が乗り入れており、場所によっては下町の雰囲気が残るエリアです。
大学や大学病院が多く、治安もいいと言われています。
ファミリー世帯であれば、治安の良し悪しはかなり重要なポイントともなるのではないでしょうか。
ただし、文京区は中古マンションと言えども価格が高くなってしまうことは否めません。
●品川区
山手線や京浜東北線、埼京線や京急本線、さらには大井町線などが乗り入れているエリアになります。
そのため、東京都内どこへのアクセスもいいと言えるでしょう。
品川区はファミリー層が暮らすイメージがあまりないかもしれませんが、商店街や住宅街のあるエリアでもあります。
しかし、文京区と同様、中古マンションでも価格が高いことが難点でもあります。
東京でマイホームを持つなら中古マンション!
新築にこだわりがなければ、自分の好きなようにアレンジできる中古マンションはお得なのでおすすめです。
中古マンションであれば、東京都内では難しくも思えるマイホーム購入も夢ではありません。
東京それぞれのエリアで乗り入れている電車や地下鉄、住環境は異なりますので、自分たちに合ったエリアを探してみましょう。