マンションの郵便受けは、いろいろな種類のものがあります。
中には、「ダイヤルの回し方が複雑で、開け方がわからない」とお困りの方もいらっしゃるようです。
この記事では、マンションの郵便受けの開け方がわからないときの対処法をご説明していきます。
また、マンションにおける郵便受けに関することの注意点もあわせてご紹介していきます。
マンション郵便受けの鍵の種類
マンションやアパートのような集合住宅では、エントランスに郵便受けが設置されているのが一般的です。
ほとんどの郵便受けは、盗難やイタズラ防止のために施錠ができるようになっています。
その施錠方法はさまざまありますが、場合によっては開け方がわからないという声も多くあります。
そこでまずは、マンションなどに設置されている一般的な郵便受けの鍵の種類をご説明してまいります。
●ダイヤル錠(固定式)
郵便受けについているダイヤルが回転するようになっており、「右へ◯回転、左へ◯回転」してから解錠します。
あらかじめ、暗証番号が固定されています。
●ダイヤル錠(可変式)
ダイヤルを回転させて解錠しますが、固定式ダイヤル錠とは異なり、暗証番号が変更できます。
●ラッチ錠
郵便受けを開ける際に使用するつまみと兼用になっている簡易鍵です。
●プッシュ錠(固定式)
固定された暗証番号のボタンを押して解錠します。
●プッシュ錠(可変式)
自分で設定した暗証番号のボタンを押して解錠します。
●パンチングガード錠
カードに施されているパンチング穴で解錠します。
カードは、一般的に玄関や宅配ボックス、エレベーターやエントランスを解錠する鍵にもなります。
●シリンダー錠
鍵を差し込んで回転させ解錠します。
マンション郵便受けの開け方
前項でご説明したマンションの郵便受けの鍵の種類のうち、開け方がわからないという多くのケースは「ダイヤル錠」のことでしょう。
そこで、ダイヤル錠の開け方がわからないときの対処法をご説明いたします。
基本的には、解錠方法の解釈の違いによって開け方がわからなくなることが多いようです。
具体例を挙げてご説明いたしましょう。
●ケース1(ダイヤルは0~9までの数字があります)
「右回り5、左回り9」
何度行っても開かない場合、何回かダイヤルを回転させましょう。
そこから、右回りで5の数字をメモリに合わせ、そこから数字を6つ左に回転させ9の数字にメモリを合わせます。
●ケース2(ダイヤルは0~9までの数字があります)
「右回り2、左回り7」
右回しで2をメモリに合わせ、そこから0にいったん戻して7まで左回転させてしまって開かないというケースもあります。
この場合、右回しで2をメモリに合わせた後に、0に戻す必要がありません。
右回しで2のメモリに合わせた後は、その場所から左に回転させて7にメモリを合わせてください。
ダイヤル錠の郵便受けの開け方~他の例~
●ケース3(ダイヤルは0~9までの数字があります)
「右回り2回転5、左回り6」
前項でのケースより若干複雑に思えてしまうかもしれませんが、こちらも実は単純な解錠方法です。
まず、スタートはどこからでもいいので、右にダイヤルを2回転させ、その都度5をメモリに合わせます。
そこから左回りで6をメモリに合わせると解錠できます。
ダイヤルを指示通り回転させても解錠できない場合は、初期化のために1回転以上させることがポイントとなります。
そうすることで、一旦リセットされます。
ただし、これらの開け方を実践してもマンションの郵便受けの解錠ができない場合は、ダイヤル錠がそもそも壊れていたり、他の住戸の操作番号である可能性があることも否定できません。
もしくは、暗証番号を失念しているケースもあるかと思います。
それでは、これらの場合についてもう少し詳しく次項でご説明いたしましょう。
マンションの郵便受けがどうしても開かない場合は相談を!
マンションの郵便受けの故障の場合、多くは経年劣化が原因でしょう。
経年劣化すると、ダイヤル錠などの場合はダイヤル部分が錆びてしまい壊れてしまうこともあります。
また、砂ぼこりなどが鍵内部に入り込んでしまって故障してしまうケースもあるようです。
このような場合、強引に間違った開け方をして壊れてしまうことも十分にあり得ます。
ですから、「故障かな?」と思った際には無理に開けようとはせずに管理会社や大家さんに相談してみましょう。
さらに、郵便受けの解錠番号がわからなくて解錠できないこともあります。
もしも、解錠番号がわからない場合は、入居時に受け取っている契約書などを確認してみてください。
そこに、暗証番号が書かれていることがあります。
契約書類を紛失してしまっている場合は、居室の玄関扉などの内側に暗証番号が書かれているシールが貼られていることもあるのでよく確認してみましょう。
とにもかくにも、郵便受けが開かないからと言って強引に開けようとするのはやめましょう。
郵便受けの開け方がわかって解錠できでも扉が開かない場合はどうする?
マンションの郵便受けの開け方がわかって解錠できたものの、扉が開かないというトラブルも中にはあるようです。
その場合、郵便受けの中がいっぱいで扉が開かないのかもしれません。
このときの対処法としては、可能な限り、差し出し口から郵便物を取り除くことしかありません。
また、このような状況にならないように、不要なダイレクトメールを受け取らないようにする「投函防止プレート」という商品もありますので、状況に応じて使用してみてもいいかもしれません。
さらには、長期不在にする予定がある場合は、あらかじめ郵便局に「不在届」を提出しておくという方法もあります。
不在届を郵便局に提出しておくと、届出した期間中は郵便物を保管しておいてもらえます。
また、届出期間が経過した後はそれらの郵便物を配達してもらえるのです。
保管期間は最長で30日で、届出は郵便局窓口へ運転免許証などの公的確認書類と印鑑を持参のうえ手続きが必要になります。
マンションの郵便受けに関する注意点
最後に、マンションの郵便受けに関して注意していただきたい点をお伝えいたします。
まず、マンションの郵便受けに居室の鍵を入れることは避けるようにしましょう。
家族や恋人などに鍵を渡すなどの理由で、郵便受けに鍵を入れてしまう方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、郵便受けの解錠メモなどが万が一他人の手に渡ってしまっていたらどうでしょうか。
そう考えると、郵便受けに鍵を入れておくことは危険な行為とも言えるのではないでしょうか。
また、ダイヤル錠を1メモリしかずらしていない場合も注意が必要です。
先述しましたように、ダイヤル錠の解錠は解釈の仕方の問題で開け方が難しく感じる方も多いです。
そのため、メモリを少ししかずらさないという方も中にはいらっしゃるのです。
しかし、逆に言うとそれは他人も解錠しやすい郵便受けとも言えます。
郵便受けに届く郵便物はプライバシーの宝庫でもあると言えますから、郵便受けの鍵や番号は厳重に管理することをおすすめします。
解錠方法が不明でも強引に開けない!鍵や番号は厳重に管理すべし
マンションの郵便受けの開け方がわからない場合は、ここでご紹介した対処法を実践してみてください。
また、対処法を実践しても解錠できない場合は、鍵自体が故障している可能性があります。
その場合は、強引に開けようとはせず、管理会社や大家さんに相談することをおすすめします。
また、郵便受けに居室の鍵を保管することや、ダイヤル錠の番号を少ししかずらさないという行為も避けるようにしましょう。