近年は、1LDKや2LDKといった間取りの「コンパクトマンション」が増えてきました。
この記事では、コンパクトマンションのニーズや魅力、購入時に注目すべきポイントなどをご紹介していきます。
「コンパクトマンションが気になる!」という方は、ぜひとも参考にしてみてください。
分譲マンションの購入で失敗しないためにも、ポイントを押さえておきましょう。
2LDKまでの間取り!コンパクトマンションの購入者層は?
そもそも、コンパクトマンションに明確な定義はありませんが、専有面積が「30~50平方メートル」で、間取りは1Kや1DK、1LDK、2LDKまでであることが多いです。
立地に優れていることが魅力で、郊外よりも都心部や駅近エリアでよく見られます。
どのような層から支持を得ているのか、以下にまとめてみました。
●単身者
コンパクトマンションは、一人暮らしをされている単身者にぴったりの広さです。
広すぎる間取りは不要なスペースが多くなってしまいますが、2LDK程度なら快適に過ごせます。
●DINKS
DINKS(ディンクス)とは、「Double Income No Kids」の略で、共働きで子どもをつくらないと決めている夫婦のことを指します。
これから先も二人暮らしが続いていきますから、ちょうど良い間取りのコンパクトマンションを購入するケースは多いようです。
●子どもが独立した夫婦、シニア層
コンパクトマンションは、一戸建て住宅を手放した夫婦、シニア層からの人気もあります。
分譲マンションのバリアフリー化や、防犯対策などは日々進化していますので、ニーズは確実に増えていると言います。
コンパクトマンションを購入すると決めたら!どうやって探す?
それでは実際に、2LDK程度のコンパクトマンションを購入したいときは、どのように探していけば良いのでしょうか。
一番手軽な方法は、インターネットでの情報収集です。
希望エリアを絞ってから、分譲マンションを扱うサイトで物件を探していきます。
サイトによって検索方法はさまざまですが、キーワード検索があるなら「コンパクトマンション」と入力してみても良いでしょう。
もしくは、専有面積の上限を「50平方メートル以下」にしてみてください。
すると、ちょうど良い広さのマンションがヒットするはずです。
そこから、予算や間取りで絞り込んでいき、物件をいくつかピックアップしてみましょう。
また、今住んでいるエリアの近くでマンションを探している場合、新聞の折込チラシやポスティング広告、看板で情報を得ることもできます。
「単身者向け」「DINKS向け」とうたっている物件なら、よりご希望に近くなるはずです。
その他、マンション選びに困ってしまったときは、住居探し専門のアドバイザーに相談してみるのも良いかもしれません。
無料で個別相談を受けてくれるところもありますので、ご自身の要望を整理しながら、じっくり話を聞いてもらいましょう。
2LDKのコンパクトマンション!チェックしたい間取りポイント
ここからは、マンション選びのポイントをお伝えしていきましょう。
まず、間取りについて取り上げますが、今回は2LDKのコンパクトマンションを想定していきます。
2LDKの間取りは、2部屋の他にリビングとダイニング、キッチンスペースがあります。
「LDK」部分は、10畳以上あるのが基本ですが、部屋や廊下、玄関の配置によって使い勝手が異なるので注意してください。
今回は、ベーシックな「田の字型」と「センターイン型」の間取りを比較してみます。
玄関から続く廊下を挟んで2部屋が配置される「田の字型」の間取りは、水回りが中央部分にかたまっているので、家事動線に優れていると言います。
しかしながら、共用廊下沿いに居住空間があることで、プライベート性に劣ってしまうのがネックでしょう。
一方の「センターイン型」は、住居の中間あたりに玄関があります。
人の集まるリビングとプライベートルームが区別しやすいので、非常に快適だという意見が多いです。
ただし、住人の生活スタイルによって、暮らしやすい間取りというのは変わります。
ご自身が住まいになにを求めているのか、よく考えてから購入を検討しましょう。
マンション周辺のチェックポイント!
2LDKなどから気に入った間取りを見つけたら、実際にマンションを訪れてみてください。
マンション購入時には、周辺環境のチェックも忘れずに行ないましょう。
押さえておきたいのは、以下の3つです。
ポイント①:目につきにくい部分をチェック!
ゴミ置き場や駐車場、駐輪場など、一見あまり重要とは思えない場所ほど、よくチェックしておきましょう。
そういった、目につきにくい部分の状態で、マンションの管理体制が浮き彫りになります。
ポイント②:治安をチェック!
住んでいる人や周辺の治安は、事前に確認しておきましょう。
安心して暮らせそうなマンションかどうか、自分の目で確かめてみてください。
なお、地域の軽犯罪率は「犯罪情報マップ(警視庁運営)」で調べることができます。
ポイント③:アクセスをチェック!
駅やスーパー、コンビニなどへのアクセスは、実際に歩いて確認してみるのがおすすめです。
マンション周辺の雰囲気や、交通量もチェックしておきましょう。
ポイント①やポイント②は、新築マンションだと把握しきれないこともあるかもしれませんが、中古マンションの場合なら全て調べておくと安心です。
マンション内見時にはどこを見る?
マンションの周辺環境や管理体制に納得できたら、内見へと進んでいきます。
マンション室内でのチェックポイントはどこでしょうか。
まず気にしていただきたいのは、「収納」です。
ご自身の荷物量に適した収納スペースがあるか、確認しておきましょう。
一人暮らしでも荷物が多いという方は、2LDKなどのゆとりある間取りを選ぶのがおすすめです。
2LDKなら2部屋ある個室のうち、1部屋を収納部屋にすることも可能になります。
続いてチェックしたいのは、「キッチン」です。
専有面積の少ないコンパクトマンションなら、「対面キッチン」か「壁付けキッチン」のどちらかになると思います。
対面キッチンはリビングを見ながら調理することができますが、キッチンスペースが狭くなっていないか確認しておきましょう。
一人暮らしであれば問題ないかもしれませんが、二人暮らしで同時にキッチンに並ぶことがあるなら要注意です。
マンションを購入してから後悔しないためにも、念入りに内見しておくのがおすすめです。
2LDKは需要アリ!?コンパクトマンション購入時の注意点
最後に、コンパクトマンション購入時の注意点をお話ししておきます。
コンパクトマンションは専有面積が少ないので、比較的低予算でも購入可能なのがメリットです。
さらに、アクセスが良いのでアクティブなシングル層からも人気があります。
しかしながら、「今後ライススタイルに変化があるかもしれない」と、想定しておくことも必要になるでしょう。
特に、未婚の若い単身者だと、家族が増えてから手狭になってしまい、住み替える可能性が出てきます。
また、転勤や転職でマンションを手放す状況になることも考えられます。
そのため、将来的に賃貸運用することもシミュレーションしておくのがベストです。
賃貸としてのニーズを高めるためには、立地が重要になります。
ただし、ワンルーム物件よりも家賃は高くなるので、貸し手を探すのに苦労してしまうかもしれません。
2LDKの間取りについては、DINKSや小ファミリー、シニア層の夫婦から需要が高まると言います。
個室が2部屋設けられているのがポイントです。
そういったことも含めながら、マンション購入を検討してみてください。
コンパクトマンションの需要は高まっている!
この記事では、「コンパクトマンション」についてお話ししてきました。
適度な広さのコンパクトマンションは、シングル世帯やDINKSの方々から人気を集めています。
しかしながら、購入時の環境だけで判断せずに、長い目で物件選びをすることが求められます。
将来的な資産価値や賃貸運用なども意識しつつ、物件を絞っていきましょう。