初めて一人暮らしをする方、または、今住んでいるお部屋が手狭になってきて引越しを考えている方、どんな間取りをご希望ですか。
1LDKの間取りは、一人暮らしでは少し贅沢な気もするかもしれませんが、とても魅力的な間取りです。
この記事では、1LDKの間取りの特徴から、メリット・デメリット、家賃相場までご紹介します。
どんな生活になるのか、具体的なイメージを膨らませながらご覧ください。
1LDKってどんな間取り?
物件探しをするとき、どんな点に注目しますか。
間取りや家賃、エリアなど、理想とするものがたくさんあることでしょう。
この記事では、一人暮らしにおすすめの1LDK物件を取り挙げ、詳しくお話をしていきます。
まずはじめに、1LDK物件の特徴をご紹介します。
1LDKの「L」「D」「K」はそれぞれ「リビング」「ダイニング」「キッチン」を指します。
居室のほかに、ゆったりとくつろげる「リビング」と食事のとれる「ダイニング」、そしてお料理ができる「キッチン」が一体となったお部屋を1LDKと言います。
居室が1部屋の場合、LDKの広さが8帖以上であれば、1LDKと呼ばれます。
1帖(=1畳)は約1.62平方メートルなので、1LDKはゆとりのある広さの間取りと言えます。
一人暮らしの場合なら、LDKが8~10帖あれば充分でしょう。
また、居室となるプライベート空間と、リビングダイニングキッチンとなる生活空間を切り離すことができるのも特徴のひとつです。
居室は、寝室にするのも良し、書斎にするのも良し、はたまた仕事部屋にするのにも適しています。
さらに、1LDKの間取りのお部屋では、ほかの一人暮らし向けの間取りの中でも、キッチンや収納スペースが広く確保されている場合が多くあります。
広々としたLDK相応のものが備え付けられているといった感じです。
そのため、お料理が好きな方や荷物が多い方にもおすすめの間取りです。
1LDKで広々一人暮らし!そのメリットとは?
ここでは、1LDKで一人暮らしをするメリットを挙げてみます。
■寝食を別にできる
お部屋の使い方は人により異なりますが、居室を寝室として使う方が多いです。
寝食をそれぞれ別の空間にすることで、臭い移りを防ぐこともできます。
また、生活にメリハリができるのも大きなメリットです。
■収納スペースの容量
前項でも触れましたが、1LDKの間取りでは収納スペースが広く確保されている物件が多いです。
荷物が多い方や、片付けが苦手な方の中には、収納スペースを決め手として1LDK物件を選択する方もいます。
■友達を招きやすい
広々としたLDKがあるおかげで、くつろいだり談笑したりでき、友達を招きやすいでしょう。
プライベート空間も別であるため、心置きなく友達との時間を楽しめます。
■二人入居が可能な物件もある
彼氏、彼女のいらっしゃる方で、いずれ同棲を視野に入れている場合には1LDKはおすすめです。
全ての物件ではありませんが、二人入居が可能な物件もあります。
ほかの一人暮らし向け物件(ワンルームや1K)では、二人入居を不可としている物件も多いです。
次項では、気になる家賃についても触れていきます。
1LDKで理想の一人暮らし!最大のデメリットは家賃
次に、1LDKで一人暮らしをするデメリットにも注目してみましょう。
▲家賃が高い
1LDKの最大のデメリットでもあります。
人気が高く魅力的な間取りではあるものの、やはりそれなりに値が張り、家賃が高くなります。
二人住まいで家賃を折半する場合などは良いかもしれませんが、一人暮らしで1LDKに住む場合、ある程度経済的な余裕がないとキツイかもしれません。
1LDKの家賃については、後ほど詳しくお話しします。
▲光熱費がかさむ
お部屋が広くなる分、照明や家電の数も増えるでしょう。
また、冷暖房の効率が下がり光熱費もかさむ傾向があります。
広い物件では、電気の契約アンペア数が大きくなり、基本料金自体が高くなることもあります。
次項では、1LDKの家賃相場を見てみましょう。
一人暮らしの1LDKは家賃がネック!相場はどのくらい?
ここでは、1LDKの家賃についてお話しします。
前項では、一人暮らしの1LDKでは、家賃の高さが最大のデメリットに挙げられるとお伝えしましたが、どれくらいのものなのでしょうか。
分かりやすい例として、東京都での相場をご紹介します。
エリアによって価格に大きな差があるため、下記の条件下で1LDK物件がある東京都内の区市町村の家賃相場を平均したものを記載します。
そのため、必ず下記の家賃がそのまま当てはまるわけではなく、時期によっては相場も変動することもあるでしょう。
《条件:アパート・マンション/バス・トイレ別/築10年以内》
・1LDKの家賃相場:115,000円
同じ条件下のワンルームの家賃相場も参考にご覧ください。
・ワンルームの家賃相場:84,000円
このように比較してみても、1LDKの家賃は高額であると言えますね。
どのくらいの家賃の物件に住んだらいいのか迷った場合には、毎月の手取り収入の3割程度をひとつの目安としてみましょう。
しかし、家賃のほかに、食費、光熱費、交通費、交際費など、生活をするための費用が掛かります。
毎月掛かる生活費を計算し、家賃に充てられる金額を考えましょう。
1LDKが無理なら2DKもアリ!家賃が安い2DKはどんな間取り?
1LDKの家賃は高く、生活を圧迫してしまう場合は、やはり違う条件を考える必要があるでしょう。
そこで、ここでは2DKの物件をご紹介します。
2DKとは、2つの居室のほかに、ダイニングキッチンがある間取りを指します。
2DKは少し前に主流になった間取りであるため、古い物件が多く、家賃が比較的低く設定されていることが多いです。
1LDKと2DKでは家賃にどのくらい差があるのかというと、先程の東京都内の家賃相場と同じ条件で比較したところ、約20,000円の差がありました。
同じエリア、同じ駅までの距離など、条件が同じであってもこれほどの差があるので、家賃を抑えたい場合には検討する価値がありそうです。
また、居室が2つあるので、一人暮らしでも部屋ごとで生活スペースを分けたい方や、一部屋の広さよりも部屋数を優先させたい方にもおすすめの間取りです。
物件選び!家賃以外にも重視するポイントとは?
1LDKは家賃が高い傾向がありますが、東京都内でも家賃50,000円という物件もなくはありません。
このように家賃がさほど高額でなければ、一人暮らしの1LDK住まいも夢ではありません。
しかし、家賃の低さにばかりに目を向けては後々後悔するかもしれません。
最後に、物件選びをするときの注意点についてお話しします。
◆周辺環境
エリアや最寄り駅だけではなく、周辺環境も重視しましょう。
大通り沿いや飲食店の近くの物件では、騒音が気になりストレスになる可能性もあります。
◆最寄り駅までの距離
駅から遠い物件は家賃も安くなる傾向がありますが、毎日の通勤通学のネックになるかもしれません。
また、「3駅利用可能」とうたっている物件では、3駅どれも遠いというケースもありますので要注意です。
◆設備
エアコンなしの物件は築年数が古い場合が多く、立て付けが悪いケースがあります。
また、エアコンを設置する場合には、実費となるかもしれません。
エアコンが付いていない物件を気に入った場合、大家さんへエアコンの設置について相談してみましょう。
◆家賃以外の諸経費
家賃のほかに、諸経費など掛かる費用をしっかりと把握しておきましょう。
また、契約時の敷金礼金、仲介手数料、保険料などのほか、引越し費用も掛かります。
物件を決める際には、全体でどれほどのお金が掛かり、毎月の費用はどのくらいになるのかきちんと把握をし、無理のないようにしましょう。
理想とする一人暮らしのお部屋を無理なく探そう!
1LDKは広々としたスペースで、生活空間とプライベート空間が分かれていて、とても魅力的な間取りです。
しかし、一人暮らし向けの物件の中でも家賃が高額であり、ある程度の経済的余裕がないとキツイかもしれません。
家賃がネックになった場合は、無理をせず2DKにするという選択肢もあります。
それぞれの間取りに違った魅力があるので、予算と相談しつつ、理想とする暮らしにぴったりな間取りをじっくりと検討してみてください。