「1DK」と「1LDK」の間取りの違いは?賢い賃貸物件の選び方

賃貸物件を探していると「1DK」や「1LDK」といった間取りをよく目にします。

これらのお部屋は、具体的にはどのような間取りなのでしょうか。

1DKと1LDKのお部屋の特徴、使い方のポイントなどを解説します。

ご自身のライフスタイルにぴったり合った物件選びをするための参考にしてください。

「1DK」と「1LDK」の間取りの違いとは?

賃貸物件を探しているとよく目にする「1DK」や「1LDK」。

どちらも、1人暮らしにも2人暮らしにも向いている間取りとして人気があります。

ライフスタイルにぴったり合った物件を選ぶためにも、まずはそれらの間取りの違いをしっかり把握しましょう。

■1DK:1部屋+ダイニング・キッチン

■1LDK:1部屋+リビング・ダイニング・キッチン

部屋数は同じであるものの、1LDKにはリビングスペースが追加されてる分、1DKよりも広いお部屋になります。

つまり、キッチンスペースがあるお部屋の広さで1DKまたは1LDKであるかが決まります。

また、キッチンスペースがあるお部屋の広さに関する公的な規定はないものの、公益社団法人首都圏不動産公正取引協議会では、広さが定められています。

・DK(ダイニング・キッチン):4.5畳以上8畳未満

・LDK(リビング・ダイニング・キッチン):8畳以上

1DKまたは1LDKの場合は、これを最低必要な広さとして目安とすると良いでしょう。

次項からは、それぞれの間取りのメリットとデメリットを見てみましょう。

1DKの間取りのメリット・デメリット

ここでは、1DKの間取りのメリットとデメリットをご紹介します。

《1DKのメリット》

●1LDKよりも家賃が安いことが多い(築年数・立地条件などが同じ場合)

●1人暮らしには十分な広さ

《1DKのデメリット》

▲2人暮らしをするには若干狭い

▲2人暮らしNGとしている物件もある

▲比較的築年数が古く、物件数が少ない

上記のことからも分かるように、1DKは比較的古い物件が多いため、家賃を抑えられるというメリットがあります。

また、ワンルームや1Kで1人暮らしをしている方で、少し窮屈に感じている場合にはおすすめの間取りです。

広さを重視しなければ、家賃を抑えた2人暮らしも可能でしょう。

ただし、物件によっては2人での入居をNGとしていることもあるので確認が必要です。

また、1DKの間取りは、ダイニング・キッチンスペースを広めにしたパターンや、逆に居室スペースが広めにしてあるパターンなどさまざまです。

1人暮らしをするか、2人暮らしをするかなど、ライフスタイルに合った間取りを選ぶとより快適に暮らしやすくなるでしょう。

1LDKの間取りのメリット・デメリット

続いて、1LDKの間取りのメリットとデメリットをご紹介します。

《1LDKのメリット》

●リビングも兼ねているので広い

●お部屋のレイアウトがしやすい

●比較的築年数が浅く、物件数も多い

《1LDKのデメリット》

▲1DKよりも家賃が高いことが多い(築年数・立地条件などが同じ場合)

▲1DKに比べるとお部屋が広い分、光熱費が上がる

上記のことからも分かるように、1LDKは比較的築年数が浅い物件が多いため家賃は上がってしまうものの、お部屋の広さは魅力的と言えるでしょう。

1人暮らしはもちろんのこと、2人暮らしも十分にできる広さです。

また、自宅に友達を招く機会が多い方、リビングにソファとテレビを置いて、ゆったりくつろぎたいという方にもおすすめです。

物件選びの際には、エアコンがどこに設置されているかもチェックしましょう。

1DK・1LDKの間取りはどんなライフスタイルの方に向いてる?

1DK・1LDKのメリットとデメリットはお分かりいただけましたか。

これらの間取りに共通して向いているのは、どのようなライフスタイルの方でしょうか。

◆お料理が好きな方

ワンルームや1Kに比べてるとキッチンが広めに確保されているので、お料理がしやすい間取りとも言えます。

食器や調理器具が多い場合、キッチンスペースに棚を設けたりなどのアレンジをすることもできます。

◆インテリアにこだわりたい方

ワンルームや1Kに比べるとお部屋が広いため、置ける家具の選択肢が広がり、自分好みのインテリアづくりがしやすいでしょう。

◆ルームシェア・同棲を考えている方

お部屋で過ごす時間を共有するスタイルが合っているという場合、2人暮らしも可能な間取りです。

◆友達を招く機会が多い方

居室のドアを閉めて置けばプライベートルームを隠したまま友達を招き、ゆったりくつろぐことができるでしょう。

◆生活にメリハリを付けたい方

食事をするスペースと寝るスペースを分けることができる間取りなので、生活にメリハリがつけやすいです。

また、お料理のにおいが居室へ流れることも防ぎやすいです。

1DKと1LDK!間取りの上手な使い方

1DKや1LDKの間取りを上手に使うには、どのようなことに気を付ければいいのでしょうか。

まずはじめに明確にしておきたいのは、居室の役割をはっきりとさせることです。

居室を寝室や趣味部屋として、プライベートスペースにしたいのでしょうか。

それとも、パブリックスペースとして、DKまたはLDKと分けずに使いたいでしょうか。

プライベートスペースをはっきり分ける場合、その部屋に置く家具も必然的に決まってきます。

例えば、寝室として使う場合にはベッドを配置するのみにし、そのほか生活で必要なものをすべてDK、またはLDKに置くと良いでしょう。

一方、プライベートスペースを分けずに使いたい場合には、仕切り戸を取り除き、広いスペースとして使うのも良いでしょう。

家具などで空間に仕切りを作ったり、ラグを利用したゾーン分けをすることもできます。

1DKまたは1LDKの間取りで快適に暮らすコツ

最後に、1DKまたは1LDKの間取りで快適に暮らすコツをいくつかお伝えします。

●ダイニングセットを置く

DKやLDKにダイニングセットを置こうと考えている場合、キッチンとの距離は90cm以上をとり、動線を確保しましょう。

4.5畳程度のDKの場合、60×60cm程度のテーブルと椅子2脚がセットになったコンパクトなものもおすすめです。

また、60×90cm程度の長方形のテーブルの片側を、壁に付けて使うのも良いでしょう。

●ソファを置く

LDKが12畳以上あれば可能ですが、8畳程度のDKまたはLDKでは、ダイニングセットとソファの両方を置くとかなり窮屈になってしまいます。

そのような場合には、ソファとダイニングテーブルの機能が一体となった「リビングダイニングセット」がおすすめです。

●家具の高さを合わせる

12畳以上のLDKでは、ある程度の高さがある家具で揃えると洗練された雰囲気を演出できます。

8畳前後のDKまたはLDKの場合、家具の高さを低く揃えると天井が高く感じられるので、空間を開放的に見せることができるでしょう。

●コーディネートの色合いを考える

家具やカーテン、ラグなどの色合いに統一感を持たせると一貫性のあるインテリアを演出できます。

明るい色を選ぶと空間が広く見える効果が期待でき、トーンを抑えると落ち着いた雰囲気のお部屋になります。

「1DK」と「1LDK」は違う!ライフスタイルに合った物件選びを

「1DK」「1LDK」は1人暮らしをする場合も2人暮らしをする場合にも、視野に入る間取りですね。

どちらの方がライフスタイルに合っているのか、築年数、家賃、広さ、お部屋の使い方など、さまざまな面から検討してみてください。

快適に暮らせる使い勝手の良い物件を選べると良いですね。