マンションの通気口の役割とは?カバーはなぜ開けておくのか

マンションには通気口が設置されていますが、その役割を詳しくご存じない方も多いものです。

小さな通気口が担うマンションでの大きな役割とは、どのようなものなのでしょうか。

また、マンションの通気口にはカバーも設置されていますが、それにも関わらずカバーは開けたままにしていることが多いですよね。

このカバーを開けたままにしておくことと、通気口の役割には深いつながりがあるのです。

今回は、マンションの通気口の役割や、それを担うためにも重要な掃除方法についてもご説明していきましょう。

マンション不在時もカバーを開けて吸気しよう!通気口の役割

マンションには、通気口が設置されています。

マンションの通気口はキッチンの壁などに設置されていることが多く、それは室内と室外をつなぐものでもあります。

通気口は、手動でカバーを閉めたりすることもできますが、あまり目立つ場所に設置されているわけではないため、何気なく常に開けたままで設置されている設備という印象もあります。

しかし通気口は、開けておくことでマンションの部屋を閉め切ったままでも室外の空気を常に吸気するという役割を担っているのです。

窓を大きく開ければ短時間で室外の空気を吸気することができますが、防犯性などの観点から在宅時に限ります。

また、空気は室外から吸気するだけでなく、室内から排気することも大切です。

この空気の吸気と排気が効率良く行われることにより、部屋が換気されます。

換気はマンションでの生活を快適にする

換気をするためには通気口などからの吸気と、換気扇の使用や窓を開けるなどの排気が重要です。

これらによってり換気が行われると、マンションでの生活がより快適になります。

まず、マンションの室内に臭いがこもるのを防ぐことができます。

閉め切ったマンションの室内では、料理の際の臭いやトイレなどの水回りの臭いなど、様々なところで発生した臭いがこもってしまいます。

これらの臭いは人によって不快に感じやすいため、特に来客時には注意したいところです。

消臭剤などを設置している方も多いですが、それだけでは臭いをカバーしきれないこともあります。

換気が行われているマンションの室内であれば、このような臭いによる不快感を防ぐことができ、きれいで新鮮な空気の中で快適な生活を送ることができます。

また、梅雨などの雨が多い時期には、換気を行うことでカビなどの発生を抑えることにもつながります。

特にトイレなどの水回りは湿気がこもりやすいため、積極的に換気を行うことが大切です。

換気を行うことで、湿気の多い時期特有のジメジメした空気をさわやかにすることもできます。

窓の不足点をカバー!マンションの通気口が作る空気の流れ

マンション在宅時であれば、窓を大きく開けておけば十分に換気ができると考えるかもしれません。

確かに、窓は吸気だけでなく排気も行える設備のため、窓があれば換気に必要な条件をまかなえてしまうように思いますよね。

しかし、換気に必要な条件は、ただ吸気と排気が行われるだけではないのです。

換気には、空気の流れがどのようであるかも重要です。

換気に必要な空気の流れは、まず吸気の場合、通気口などの小さな範囲から行われると良いとされています。

通気口などの小さな範囲からの吸気は、窓などの大きな範囲からのものと比べ細く勢いも良く、マンションの室内にある空気を撹拌させて流れを良くする効果が期待できます。

こういった細く勢いのある吸気は窓などの大きな範囲からのものでは難しく、通気口はその点をカバーしていると言えるでしょう。

一方の排気に関しては、吸気とは違い、窓など大きな範囲から外へ行われることが良いとされています。

つまり、吸気は通気口で細くかつ勢い良く取り入れ、排気は窓で大きくゆるやかに行うという流れが、換気の条件と言えます。

外気に触れる室外側は汚れやすい!マンションの通気口の掃除方法

マンションの通気口は、述べた通りあまり目立たない設備と言えるため、掃除が行き届かず汚れていることもあります。

しかし、吸気の窓口である通気口が汚れていると、必然的にそこから吸気される空気も汚れたものとなってしまいます。

そこで、マンションできれいな空気を吸気するためにも通気口の掃除方法をご説明していきましょう。

まずは、常に外気に触れているため、土やほこりなどで汚れやすい室外側の掃除方法です。

①通気口カバーとフィルターを掃除

まず通気口カバーとフィルターを外し、ほうきなどを使って細かい汚れを落としてください。

ほうきは小ぶりのものが使いやすくおすすめで、使い古した歯ブラシでも代用できます。

汚れを落としたら水洗いをし、再度設置する際には濡れていないようしっかりと乾かしておきます。

②通気口内部を掃除

水で濡らして固く絞った雑巾やふきんなどで、拭いて汚れを落としていきます。

掃除が終わったら、カバーを元通りに設置しましょう。

マンションの室内側通気口の掃除は種類に注意!周辺の掃除も必須

マンションの通気口は、以下を参考に室内側も忘れずに掃除しましょう。

①通気口カバーを掃除

まずカバーを外し、水洗いをします。

通気口の種類によりフィルターが設置されている場合もありますが、水洗いができないものもあるため注意してください。

掃除機などで汚れを吸い取るか、もしくはこの際に新しいフィルターと交換するのも良いでしょう。

②通気口内部を掃除

室外側の通気口内部と同じ要領で掃除していきます。

キッチンなどに設置されている通気口の場合、油汚れなどが付着していることがあるため、水で薄めた中性洗剤などを使うのも良い方法です。

汚れの種類に合わせて使う洗剤などのアイテムを選ぶようにしてください。

③通気口周辺の壁を掃除

通気口のカバーや内部を掃除することできれいな空気は吸気できますが、衛生面を考えるとその周辺の汚れを放置しておくことはおすすめできません。

通気口周辺の壁の汚れも、乾いた雑巾やふきんなどで汚れを多としていきましょう。

壁の目地などに入り込んでしまっている汚れは、ブラシなどでこすり落としてください。

それでも落ちない汚れは、壁の種類に注意して中性洗剤を使って汚れを落としていきます。

水が適さない壁の場合は、消しゴムでこすって汚れを落とすという方法もおすすめです。

マンションの通気口による室外の音を防ぐ!防音カバー

マンションで効率の良い換気を行うには吸気と排気、また空気の流れも重要であると述べました。

そのため、マンションの通気口はカバーを常に開けておくことが望ましいですが、これがトラブルの原因となることもあります。

その中でも良く聞かれるトラブルとして、室外からの音の侵入が挙げられます。

室外からの音は意外に室内に響くことがあり、夜などは睡眠を妨げる原因にもなり得ます。

そこでおすすめなのが、通気口に防音カバーを設置する方法です。

防音カバーは、通気口の役割である吸気を妨げずに、室外からの音を防いでくれる優れものです。

インターネットでも売られているため、興味のある方はチェックしてみるのも良いでしょう。

なお、防音カバーは種類によって防音フィルターという商品名で売られている場合もあります。

マンションの通気口は定期的な掃除を!

サイズも小さく、目立たないマンションの通気口は、何気なく設置されている設備という印象があります。

そのため掃除などが行き届かないことも多いものですが、今回ご説明した通気口の役割などを考えると、定期的に掃除を行うことが望ましいです。

また、通気口を常に開けておくことにより聞かれるトラブルには、音だけでなく虫の侵入も挙げられます。

その場合、マンションの通気口にフィルターが設置されているようであれば、防虫フィルターを使うのもおすすめです。