新築の間取りで人気なのは?失敗しないためのポイントとは?

新築の住宅を建てることを考えた時、どのような間取りが良いのか悩んでしまいますよね。

これから長く住むことになるのですから、できることなら後悔するようなことは避けたいところです。

そこで、今回は人気の間取りのメリットやデメリットとともに、失敗しない間取りのためのポイントについてご紹介していきます。

新築の間取りでも人気!「吹き抜けリビング」

それでは、早速、人気の間取りについてご紹介していきましょう。

まずは、「吹き抜けリビング」です。

一般的に吹き抜けは、1階から2階以上までに天井がなく、つながっている空間のことです。

新築のリビングに吹き抜けを取り入れることで、以下のようなメリットがあります。

・開放感を感じられる

・光を多く集められるので、部屋が明るくなる

・おしゃれな空間になる

・リビング階段との相性が良い

このようなことから分かるように、リビングが開放的でゆったりとした空間になります。

また、リビングが華やかにも見えるので、憧れている方も多いのではないでしょうか。

次にデメリットを挙げてみましょう。

・2階のスペースが少なくなる

・手が届かない部分が出てくるので、メンテナンスが大変

・冷暖房の効率が悪くなる

・1階の音やにおいが2階にまで届いてしまう

実際に生活することを想像すると分かりやすいですが、吹き抜けがあるということは、それだけ照明も高い場所にあるということになります。

照明はいつかは交換しなければならない時期が来ますが、天井が高いと簡単に交換はできません。

また、吹き抜けがある分、空間も広くなるので冷暖房の効率が悪くなり、費用がかかってしまうことが考えられます。

こういったことなどを考慮して、間取りに取り入れてみてください。

新築を建てる子育て世代に人気の間取り「リビング階段」

リビング階段は、子育て世代に人気の間取りです。

新築住宅に取り入れられることの多いリビング階段は、読んで字のごとく「リビングに階段を設置している間取り」のことを指します。

ではなぜ、子育て世代に人気となっているのでしょうか。

その理由としては、以下のようなことが挙げられます。

・階段下に大容量の収納スペースが作りやすい

・子供と親が顔を合わせやすい

・吹き抜けリビングを一緒にするとおしゃれになる

子供が小さなうちは、必然的に親と一緒に過ごすことになりますが、成長してくると、そういった時間は減ってきてしまいます。

しかし、リビング階段を間取りに取り入れることで、2階に行くためにリビングを通ることになるので、1日のうちで親と顔を合わせる時間が作りやすいのです。

また、階段下に大きな収納スペースが作れるということも、物が多くなってしまいやすい子育て世代には嬉しいポイントです。

デメリットとしては、階段がリビングにあることで、冷暖房の効率が悪くなることや家の中で音が響きやすいということなどが挙げられます。

「対面式キッチン」は新築住宅で人気の間取り

新築住宅の間取りを決めていく中で、欠かせない場所の一つに「キッチン」があります。

様々なタイプのあるキッチンの中でも、人気があるのが「対面式キッチン」です。

これは、リビングやダイニングに向かい合うようにして設置されたキッチンで、アイランドキッチンやペニンシュラキッチンなどが対面式として多く使われています。

対面式キッチンを間取りに入れることでのメリットは以下のようなことが挙げられます。

・キッチンから子供の様子が見られる

・視線の先にテレビがあれば、視聴しながら調理ができる

・調理中に家族とコミュニケーションがとりやすい

・完成した料理をテーブルまで運びやすい

実際に生活をした時の様子を想像すると、家事の動線が短いことや、子供がいても安心して調理がしやすいことが分かるのではないでしょうか。

メリットばかりのようにも思えますが、対面式キッチンでは調理中のにおいや油跳ねがキッチン以外にまで及ぶことが考えらえます。

換気や掃除のことも考えておくと良いかもしれません。

また、間取りを考える際にも、対面式キッチンはスペースを多くとるということを忘れないようにしましょう。

間取りを仕切ることのできる「仕切り部屋」が新築住宅で人気!

新築住宅で、子供を2人以上育てることを考えている方に人気の間取りが「仕切り部屋」です。

この間取りは、広い1つの部屋を2つ以上の部屋に分けられるように設計した部屋のことを言います。

例えば、子供が小さなうちは、1つの広い部屋で遊べるようにして、個人で部屋が必要になった際に仕切って部屋にするといったことができます。

仕切り部屋を間取りに取り入れることで、「広い部屋があるけど、個室を作りたいな」となった時に、リフォームをすることなく部屋を分けられるのです。

また、子供が巣立った後に広い部屋に戻すなど、ライフスタイルに合わせて間取りを変化させることができます。

しかし、仕切り部屋は、将来的に個室として利用することが前提なので、広い部屋として使っている間は、余分な扉がある状態になってしまいます。

この他にも、コンセントを多めに設置しなければならないなど、初めから2部屋以上の個室を作るよりも高額なる場合もあるようです。

使い勝手の良さもありますが、こういったことも考慮しておくことをおすすめします。

新築住宅の間取りで人気の収納とは?

新築住宅の間取りを考えていると、つい「部屋を広く!」と考えてしまい、収納スペースについて忘れてしまいがちです。

また、「新築住宅では、収納スペースはたっぷりと!」と考えている方の中でも、十分にスペースをとったはずが、思いのほか少なかったということもあるようです。

そんな収納スペースですが、新築住宅で人気のものが3種類あります。

・ウォークイン玄関収納

・パントリー

・ファミリークローゼット

では、順番に見ていきましょう。

まず、ウォークイン玄関収納です。

これは、玄関の大きな収納のことを言い、靴を収納するほかにも、アウトドア用品やベビーカーなどといったものを収納することができるスペースです。

多くの物を収納することができるウォークイン玄関収納ですが、臭いがこもってしまいがちなので、その点には注意が必要となるでしょう。

次にパントリーについてですが、パントリーはキッチン内や横に設置する収納で、主に食べ物などを収納しておくスペースになります。

設置するには、使い勝手の良い場所を選ぶことや広いスペースが必要にはなりますが、まとめ買いなどで多くの食材などがある場合には、大変重宝するでしょう。

最後にファミリークローゼットについてです。

多くの住宅では、各部屋に収納をするためのスペースが作られます。

しかし、ファミリークローゼットでは、家族全員分の物を収納することができるため、例えば洗濯をした服をしまうといった作業が、この部屋1つで行えるので、大変楽になります。

家族全員の了承が得られて、設置することができれば、使い勝手の良い収納と言えるでしょう。

新築の間取りで失敗しないためのポイント

新築住宅で人気の間取りについてご紹介してきましたが、最後に、間取りを決めていく中で失敗や後悔を少しでも減らすためのポイントについてご紹介します。

まず、部屋に入る光についてです。

間取りを決めていくのは多くの場合、紙の上での作業となります。

そのため、実際に住宅を建てた時に、どのように光が入るのかはなかなか想像が難しいものです。

しかし、人が生活していく上では、光は重要なので、以下のようなことに注意をしながら間取りを決めましょう。

・リビングなど人が集まる部屋は南向きにする

・住宅の建つ場所の周囲には、どのような障害物があるかを頭に入れておく

次に考えたいのが、風がどのように部屋を抜けるのかです。

夏の暑い空気を抜けやすくするためにも、重要なポイントとも言えるでしょう。

上手く風が抜けるような住宅にするには、窓の位置について考える必要があります。

例えば、1つの部屋の高い場所と低い場所の2か所に窓を設置することでも、風は抜けやすくなります。

最後にコンセントについてです。

間取りを決めていると、忘れてしまいがちなコンセントですが、実際に生活が始まると、便利か不便かが明確に分けられてしまうポイントです。

やみくもに多く作るのではなく、生活する時のことを考えながら、どこにどのくらい必要かを考えると良いでしょう。

間取りは生活をすることを考えながら決めよう

新築住宅の間取りには、人気なものを取り入れたくなるものです。

それぞれ人気であることには理由もありますが、これから長く住むことになる住宅ですので、「今この間取りが流行っているから」という考えで決めることは避けましょう。

実際に自分が生活した時のことをイメージし、今後の長い将来についても考えることができるとさらに良いですね。

この記事を参考に、快適に暮らすことのできる住宅の間取りを考えてみてください。