新婚夫婦でアパートなどの賃貸住宅に住むことになった時、1LDKの部屋を選ぶこともあるでしょう。
夫婦二人の時には問題は少ないかもしれませんが、子供が生まれると状況は変わってきます。
1LDKで子育てをする際には、間取りに問題はでてこないのでしょうか。
1LDKで子育てを行う際のメリット・デメリットについてご紹介していきます。
間取りが1LDKの賃貸住宅で子育てはできる?
結婚し、夫婦となってから1LDKの賃貸住宅で二人で生活をスタートさせるという方も多いでしょう。
二人だけの少人数の生活では、1LDKの間取りでも狭さなどは感じにくいかもしれません。
しかし、いずれ生まれる子供のことを考えると、「この間取りで子育てはできるのか」ということに不安を覚える方も少なくはないでしょう。
この不安に関していうのであれば、間取りが1LDKであっても、工夫次第で子育ては可能です。
とはいえ、そもそも1LDKの間取りの賃貸住宅というのは、一人暮らしの人や二人暮らしの人などを対象にした物件であることがほとんどです。
そのため、子供が生まれて本格的に子育てが始まったら、子供の泣き声や足音が響いてしまう恐れもあります。
そのようなことから、賃貸住宅そのものが「子供不可」を規約にしている物件もありますので、注意が必要となります。
間取りが1LDKでの子育てにはこんな良いところが!
では、間取りが1LDKの部屋で子育てをスタートさせることになった場合、どのようなメリットがあるのでしょうか。
【子供の様子が見やすい】
子育てにおいて、子供の様子が分かりやすいということは、非常に安心することといえます。
というのも、子供が小さなうちは、まだ何が危険なのかということが理解できません。
そのため、予想もつかないことをすることがあります。
1LDKのような間取りであれば、比較的子供の様子が見やすいため、早い段階で親が危険を察知することもできます。
また、寝室が近い間取りであれば、子供が寝ている様子も見やすいので、何かあった時にすぐに対応することができるでしょう。
【夫婦で子育てがしやすい】
1LDKの間取りですと、家族が集まるのはリビングになることが多いです。
そのため、自然と子供と顔を合わせる時間が増えるため、夫婦で子育てが行いやすい環境になるでしょう。
【家事の負担が軽減する】
1LDKの間取りですと、物があふれてしまいがちなイメージがあるかもしれません。
しかし、空間が限られているからこそ、必要な物だけにすることで、どんどん増えていくということが減っていきます。
そのため、掃除が楽になり、子育て中の家事の負担が軽減することにつながるのです。
まだある!1LDKの間取りで子育てをするメリット
前項では、1LDKの間取りの部屋で、子育てを行うメリットについてご紹介しましたが、実はこの他にもメリットはあります。
それは「お金が貯まりやすい」ということです。
一般的に子育てを賃貸住宅で行うことを考えると、間取りは2DKからの部屋になります。
つまり、1LDKの間取りよりも広いということです。
しかし、部屋が広いということは、その分家賃が高くなってしまうことも考えられます。
子育ては、学校に行くようになるまではあまりお金はかからないといわれますが、オムツやミルクなど意外とお金がかかるものです。
家賃が抑えられることで、その分貯金がしやすくなります。
「いずれはマイホームを」と考えている方には、1LDKの間取りの部屋で子育てを行うというのも一つの選択肢でしょう。
1LDKの間取りの部屋で子育てを行うデメリット
ここまで、1LDKの間取りの部屋で子育てを行うメリットについてご説明してきました。
一見すると、デメリットは少ないように思えてしまいます。
では、1LDKの間取りの部屋で子育てを行うことを考えた時、どのようなデメリットが考えられるのでしょうか。
主に3つのことがあげられます。
【片付けが必須になる】
先ほども触れたように、1LDKの間取りの部屋はスペースが限られています。
子供が小さなうちはひどく散らかるということは少ないかもしれませんが、1歳を過ぎ、行動範囲が広がると、部屋におもちゃが散乱するということが考えられます。
散らかったままでは足の踏み場もなくなってしまうことになってしまうので、片付けは必須です。
【部屋が手狭になる】
子供が成長してくると行動範囲が広がるため、キッチンなど、子供にとっては危険な場所にまで入ってきてしまうことがあります。
そのため、入ってこれないようにベビーゲートやベビーサークルなどを設置することになるでしょう。
しかし、このようになると、部屋が手狭になってしまいます。
また、大きくなるにつれて、物も多くなってしまいがちで、収納場所が足りなくなってしまうことも考えられます。
【急遽リビングで寝なければならない可能性がある】
子供は、生まれてから4か月前後まで昼夜関係なく2~3時間おきに泣くことが多いものです。
また、その時期を過ぎても生後6か月ごろからは夜泣きが始まることもあります。
その際、よく泣く子であれば1~3時間ほどで泣いてしまうこともあるでしょう。
そのため、泣き声が我慢できない場合は、寝室から離れてリビングで寝るといった手段を取らなくてはならない可能性もあります。
特にご主人は仕事で朝が早い方も多いため、このような手段を取ることが多いと言えます。
1LDKでも快適に子育てをするには
1LDKの間取りで子育てを行うのは、ご説明してきたようなメリット・デメリットがあります。
しかし、冒頭でもお伝えしたように、1LDKでも工夫次第で快適に子育てを行うことができるのです。
まず、子供の世話に必要なものは、子供の寝ているそばに用意をしましょう。
ここで言う必要なものとは、以下のようなものを指します。
・オムツ
・おしりふき
・哺乳瓶
・ガーゼなど
もし、子供が寝ているのがベビーベッドであれば、これら一式をベッドのそばにまとめて置いておけると便利です。
また、賃貸住宅は各階に、様々な人が住んでいます。
そのため、周囲の住民にも配慮することが必要となります。
1LDKの賃貸住宅であると、そこの物件に住む人は一人暮らしまたは二人暮らしの場合が多いです。
そのような住民は、子供について理解を得ることが難しい場合が考えられます。
そのため、部屋に騒音対策をしておくと良いでしょう。
具体的には、床にマットを敷くことなどがあげられます。
このような対策は、騒音対策はもちろん、子供が転倒した際にも役に立つものとなります。
いずれは広い部屋で子育てを
1LDKの間取りでも、ご紹介したような工夫を施すことで、子育てを行うことは十分可能です。
しかし、子供が大きくなるまでそのままというわけにもいきませんよね。
物を少なく、工夫をしていても、いずれは1LDKの部屋での子育ては、不便に感じてきてしまうことになります。
場合によっては、二人目の子供ができる可能性も、十分に考えられるでしょう。
そのため、「子供が生まれたらすぐに」というわけではありませんが、将来的な2DKや2LDK、3LDKなどの広い部屋への引っ越しを検討しておくことをおすすめします。
マイホームを考えているという方は、もちろん完成後に引っ越しを検討してみても良いでしょう。
広い部屋で子育てを行うためにも、あらかじめ、いつ頃に引っ越しをするのが良いかについて、家族で話し合いを行っておくと安心できるでしょう。
1LDKでも子育てはできる!
1LDKの間取りでも子育てはできるのか、メリット・デメリットにはどのようなことがあるのかについて、ご紹介してきました。
1LDKでも子育ては可能であることは、お分かりいただけたでしょう。
スペースが限られているからこそ、子供の様子に目が届きやすく、夫婦で子育てを行いやすい環境でもあると言えます。
しかし、収納スペースなどを考えると、いくら工夫をしていても足りなくなってしまうことが考えられるので、将来的には広い部屋で子育てを行った方が良いかもしれません。