近年、平屋は住みやすい住宅として、人気が高くなっています。
平屋を新築したいと考えた時、どのくらいの金額で建てるのか、先にざっくりとした予算を決める方は多いでしょう。
家を建てるとほとんどの方が住宅ローンを組み、長い期間支払いを続けることになります。
そこで、毎月の支払の負担を減らすためにも、「1000万円台」という基準を設けて、その金額で家を建てられるのかをご紹介していきましょう。
また、1000万円台で平屋を建てるためのポイントなどもくわしくご説明していきます。
1000万円台で平屋の家は建てられる?
一般に、マイホームを建てた方の多くは、住宅ローンを組んでいるでしょう。
住宅ローンは、何十年も支払いを続けるケースが多いため、毎月の負担が少しでも軽くなったら良いですよね。
そこで、毎月の負担を軽くするには、家の金額を下げることが効果的です。
1000万円ほどの家であれば、35年の長いローンを組んだとしても、毎月のローン返済額は5万円以下になることがほとんどです。
そのため、憧れの平屋を建てる際も、1000万円台という金額を目安にすると良いでしょう。
しかし、実際に1000万円台で平屋を建てることはできるのでしょうか。
今はさまざまなハウスメーカーがありますが、1000万円台の平屋を立てることが可能な会社は、意外と多く存在します。
ハウスメーカーの中には「ローコスト住宅セットプラン」などと呼ばれるものもあり、1000万円台でも平屋の家を建てることが十分可能なのです。
まずはハウスメーカーに相談し、予算が1000万円台というところから、具体的な話をスタートさせていきましょう。
憧れの平屋の家!近年人気が高まっている理由は?
平屋は日本で昔から見かける住宅です。
近年、平屋を建てる方が多いですが、人気が高まっている理由はどのような点なのでしょうか。
ここでは平屋の魅力をお伝えしていきましょう。
●体への負担が少ない
2階建ての家は階段の上り下りがあるため、歳をとってからの体への負担が大きくなります。
長く住むことを想定すると、足腰に負担のない平屋の方が理想的と言えるでしょう。
●設備費のカット
2階がない分、階段や2階のトイレなど、設備費をカットできます。
1000万円台で家を建てるのであれば、2階建てよりも平屋の方がコスト面で向いていると言えるでしょう。
●メンテナンス費のカット
長く住宅に住んでいると、家にはさまざまな不具合が出てくるものです。
万が一、2階建ての外壁をメンテナンスするとなった場合、高い足場を組むこととなるため、費用が上がってしまうでしょう。
そのため、2階建てと比べると、平屋の方がメンテナンス費も安くなる傾向があるのです。
平屋のデメリットはどんな点?
1000万円台で家を建てる場合、2階建てよりも平屋の方が、コスト面でも向いていることが分かりました。
では、ここでは平屋のデメリットを見ていきましょう。
●防犯・プライバシー保護の問題
平屋は1階にすべての部屋があります。
そのため、窓を開けたままの状態にしたり、カーテンを開けたままの状態は、防犯面とプライバシーの部分が心配です。
オープン外構を避け、窓を二重窓にしたり、ミラーフィルムを採用するなどの対策をとりましょう。
●採光の問題
まわりに建物がなければ問題ありませんが、今後家のまわりに住宅が建った際、平屋は日当たりの影響を受けやすくなります。
どうしても家の中心部が暗くなりがちのため、屋根に天窓を設置したりと工夫しましょう。
●坪単価の問題
平屋と2階建てでは、同じ延べ床面積でも坪単価に違いが出ることがあります。
例えば、40坪の広い平屋を建てる場合、まずは広い土地が必要になりますよね。
そして地盤改良や基礎工事の面積も増え、屋根も大きくなるため、40坪の2階建てを建てるよりも、坪単価は上がってしまうでしょう。
そのため、平屋を建てるなら、そこそこな大きさで、なるべく開放的な空間になるような間取りの工夫が必要となります。
1000万円で平屋の家を建てるなら注文住宅がおすすめ
先ほど、1000万円台で平屋の家を建てる際、ハウスメーカーなら可能であるといったお話をしました。
新聞の折り込みチラシなどでよく見かける「建売住宅」などの方が、注文住宅よりも家が安いイメージがあるかもしれません。
しかし、そういったことはなく、ハウスメーカーの注文住宅の方が、安い費用でお得に平屋を建てることができるのです。
それは、「不要な設備をカットできる」といった部分が大きい理由です。
建売住宅の場合、自分にとって不必要な設備がついていることがあります。
例えば、食洗器や太陽光パネル、システムキッチン、床暖房などです。
これらは必要ないからといって、設備を取り外すことはできません。
注文住宅の場合は、必要のない設備をどんどん削り、シンプルな住宅にすることができるため、コストカットが行えるのです。
また、家の中のトイレや洗面台、照明なども、ハウスメーカーでは自分で選択することができます。
建売住宅では有名メーカーで統一されていることが多く、過度な機能がついて価格が高くなっていることがあります。
平屋を新築すると同時に、自分でインターネットなどで安価な設備を見つけて揃えることで、初期費用を抑えることに繋がります。
その他にも、外壁の種類や屋根など、面積の広い部分に安めの建材を選ぶことで、大幅なコストカットが望めるでしょう。
注文住宅なら「1000万円以下」も目指せる?
前項でもお伝えしましたが、1000万円台で平屋の家を建てるには、シンプルな造りにすることが重要です。
たくさんコストカットを行えば、ハウスメーカーで1000万円以下の家を建てるのも夢ではありません。
実際に、980万円ほどの費用で平屋を建てた方もいらっしゃいます。
シンプルな家作りのポイントは、こだわる部分とそうでない部分を明確にすることです。
1000万円台の平屋の多くは木造住宅になりますが、使う木の種類や耐震性などにこだわりがあれば、妥協しないことをおすすめします。
1つくらいこだわりがあった方が、ローンの払い甲斐のある家になるでしょう。
また、家の形を「正方形」や「長方形」にして変形させない、屋根の形を「凸凹のないもの」や「フラット」にすることもローコストのポイントとなります。
家を少し複雑な形にするだけで、建材や職人の時間を使うことに繋がりますので、注意しましょう。
また、「ローコスト住宅セットプラン」などで新築するのであれば、それに沿った形で建築することがおすすめです。
オプションなどは使わずに、そのままの間取りを活かす家作りをしましょう。
シンプルな家作り!平屋は間取りにも注意しよう
続いても、1000万円以下の平屋にするための、シンプルな家作りのポイントをご紹介しましょう。
ここでは間取りについて触れていきます。
家の建築費用を抑えるには、なるべく部屋の数を減らして、開放的なデザインの間取りにすることが望ましいでしょう。
部屋の数が減るということは、ドアや壁、壁紙などの材料費が少なくなることを意味します。
その分、工事費用を抑えることに繋がるのです。
例えば、リビング、キッチン、ダイニングは1つの大きな部屋として使えば、わざわざ部屋を仕切る必要はありませんよね。
上記は部屋が広いため、開放的な空間となります。
また、考えられるメリットとして、
・採光が良いため部屋が明るい
・冷暖房が1台で済むことが多い
・家族のコミュニケーションが向上する
・人の気配が多いため子供にとって住み心地が良い
上記のようなことも利点として考えられます。
子供が2人いる家庭では、子供部屋も大きめの部屋を1つ用意し、DIYで間仕切りをしても良いでしょう。
このように、住みだしてから手を加えて生活しやすい家にすることも、シンプルでローコストな住宅にするポイントと言えるでしょう。
1000万円台でも平屋は建てられる!
住宅ローンを重荷に感じる方は多いですが、1000万円ほどの家であれば、毎月の返済額は5万円以下であることがほとんどです。
平屋はハウスメーカーで1000万円台でも建てることが可能なため、まずは見積もりをとりにいきましょう。
1000万円台の平屋を作るには、間取りをシンプルにして、不必要な設備を削っていくことがポイントです。
外壁や屋根もなるべく安価なものを選べば、1000万円以下の平屋を作ることも夢ではないでしょう。