多くの方が、一生に一度の大きな買い物としてマンションの購入を検討しているのではないでしょうか。
決して安くない買い物ですから、できるだけ後悔はしたくないものです。
そこで、マンションを購入して後悔している人は、どんな点に後悔しているのか見ていきましょう。
マンションの購入予定がある方は、ぜひ参考にしてみてください。
マンション購入後に後悔しやすい点はどんなところ?
マンションの購入は、多くの方にとって人生で最も大きな買い物の一つではないでしょうか。
簡単に買い直すということはできませんから、できるだけ後悔のないよう、自分たちの生活にピッタリ合った物件を選びたいものです。
しかしながら、100%絶対に後悔のないマンションを探すのは不可能に近いでしょう。
マンションに住む多くの人は、個人差はあれど多少の後悔があったはずです。
では、いったいどのような点が後悔しやすいポイントなのでしょうか。
◯住宅ローンの返済計画の見通しが甘かった
◯間取り・階数など選んだ部屋に後悔
◯立地や周辺環境が良くなかった
◯建設会社・仲介業者・管理会社に不満がある
◯設備等に不満がある
以上のようなことが、マンションを購入してから後悔しやすいポイントとして挙げられます。
これらの後悔しやすいポイントを知っておくことで、ご自分のマンションを選ぶときの参考になり、後悔を少しでも減らすことができるかもしれません。
では次から、これらポイントをそれぞれ詳しく見ていきましょう。
マンション購入においてローンの返済計画はとても大切!
まず、マンションの購入に際して後悔が多いのが「住宅ローン」に関するものです。
よほどのお金持ちでない限り、ほとんどの方は住宅ローンを組んでマンションを購入することでしょう。
ご自分の収入とのバランスをよく考えて住宅ローンの返済計画を立てないと、家計が圧迫されて生活するのが大変になってしまいます。
また、現在の収入を保てるのかも考える必要があります。
転職やリストラ、結婚、出産などによって収入が少なくなる場合もあるでしょうから、無理をしなければ買えないようなマンションの購入はおすすめできません。
一般的に、住宅ローンの返済負担率は、額面年収の20%以内に抑えるのが良いとされています。
分母は「額面年収」であるということに注意してください。
それから、マンションに関する支払いは住宅ローンだけではないということを忘れてはいけません。
マンションの場合は、管理費や修繕積立金の支払いがあります。
加えて、固定資産税の支払いもありますね。
住宅ローンだけではなく、これら諸々の費用もかかることを覚えておきましょう。
ご自身の収入に対して返済のバランスのとれる価格のマンションを選び、無理のない住宅ローンの返済計画を立てましょう。
同じマンションでも間取りや階数によって後悔する可能性も
マンションの間取りや階数に関しては、住んでみないと分からない後悔が多いようです。
間取りの図面だけでは、実際の生活を想像するのに限界がありますね。
間取りの問題で大きく関係するのが、「子供」です。
子供の有無、子供の人数、子供の年齢などによって必要な間取りや広さが変わってくるからです。
一般的には、3人家族だと2LDK以上、4人家族だと3LDK以上に住む方が多いようです。
子供が小さいうちはそれぞれの個室はなくても問題ないかもしれませんが、ある程度の年齢に成長してくるとプライバシーの確保が問題になってきますね。
特にマンションでは、一戸建に比べてプライバシーの確保が難しいと言われていますからある程度の部屋数は必要かもしれません。
また、間取りと同じように、マンションの階数も住み始めてから後悔することが多いようです。
例えば、子供が小さいから庭がある方が良いなどという理由で、1階の庭付きマンションを購入すると防犯の面で不安があったり、虫が入ってくるといった理由で後悔している方もいます。
反対に、高層階のマンションを買った場合には、エレベーターがなかなか来なくて朝の通勤時間が大変だということや、エレベーターが点検など際は階段を使わなければならないという問題があります。
立地や周辺環境に後悔!マンション購入前に下調べを
マンション購入後に、その「立地や周辺環境」などに後悔することもあるようです。
一般的に、駅に近いなど交通の便が良いことや、都心に近い、複合施設が近くにあるといった物件は人気が高くなります。
しかし、単に駅に近いだけでは後悔の原因になるかもしれません。
駅が近いということは、それだけ人通りも多くなりますし、電車の音が聞こえるという可能性も考えられます。
また、公園が近いということも人気の条件の一つですが、公園は夜には抜け道になることもあり人通りが多くなる原因にもなります。
このような周辺環境は、マンションの購入前にしっかりチェックしておきましょう。
マンション選びはどうしてもマンションの内装や設備に目がいきがちだと思います。
しかし、そのような内装はリフォームで変えることができますが、マンションの周りの環境を自分の力で変えることは難しいでしょう。
マンション自体の吟味も大切ですが、それと同じくらい周辺環境も念入りに調べておきましょう。
建設会社・仲介業者・管理会社に後悔することもある
建設会社・仲介業者・管理会社などのマンションに携わる「業者」が良くない場合も、マンション購入後の後悔の一因となります。
特に多いのは、管理会社がきちんとマンションを管理していない場合です。
騒音トラブルや設備の修繕、共用部分の清掃など、管理会社がマンションに携わっている部分は多く、管理会社の質も住環境の快適性を左右するでしょう。
管理会社の評判は、インターネットで調べるのが手軽な方法です。
不動産会社に管理会社の評判を聞いても教えてくれなかったり、良い評判しか聞けなかったりすることもあります。
インターネットで管理会社の会社名を検索するだけで、ある程度の評判や口コミを調べることができます。
ただし気をつけなければならないのは、インターネットで探すことのできる評判や口コミは、誰でも書くことができるということです。
口コミだけを鵜呑みにするのではなく、管理している戸数や売り上げ、有資格者の人数などからも判断するのも一つの方法です。
マンションの見た目だけではなく設備にも注目すべき
最後にご紹介するのは、マンションの「設備」などに後悔する場合があるということです。
これは特に中古マンションを購入する際には気を付けたい部分です。
内装はリノベーションされて綺麗になっていても、見えない配管などは老朽化が進んでいる場合があります。
埋め込まれている配管の修繕工事をすることになった場合、多額の費用がかかりますので注意が必要ですね。
反対に、新築マンションでは豪華すぎる設備を使いこなせず、必要なかったという後悔も聞かれます。
パーティールーム・キッズルーム・プール・サウナ・コンシェルジュサービスなど、さまざまな設備を備えた高付加価値マンションも近年のトレンドとなっているようです。
しかし、このような設備を本当に使いこなせるのでしょうか。
子供がいなければキッズルームは不要ですし、そもそも忙しくて家にいる時間が少なければこれらの設備を使う機会も少ないでしょう。
ライフスタイルに合わない設備があるようなマンションではなく、その分広さがあったり、価格が安いマンションを選ぶのも後悔しないポイントのようです。
ポイントを抑えて後悔のないマンションを選ぼう!
マンションの購入で後悔しやすいポイントを見てきました。
マンションの購入後にしかわからない問題もありますが、事前に避けておくべき条件などもありますね。
どのような条件が良いマンションなのかはその人によって異なります。
新たに住居の購入を検討している方は、優先順位をしっかり決め、後悔のない住まいを手にいれましょう。