初めてアパートに住む場合には、駐車場での決まり事を学ばなければいけません。
そのアパートにもよりますが、もし子供がルール違反をしてしまうと、警察を呼ばれたり教育委員会に連絡がいくこともあるのです。
空いたスペースで子供が遊ぶことが許されている場合でも、危険性はありますので、しっかり教えておきましょう。
アパートの駐車場でのトラブル例
アパートの駐車場は、トラブルが起きやすいところです。
まず、どんなトラブルがあるのかをご紹介しますので、ご家族や自分が当てはまっていないか確認してみましょう。
・駐車場での騒音トラブル
大音量で音楽を流しながら、駐車場でアイドリングしている人もいます。
そのアパート以外の家からもクレームを言われてしまうケースです。
また、夜遅く帰ってきた場合は、うるさくしていないつもりでも、騒音だと感じる方もいます。
そして、子供が遊ぶ声や音がうるさい、という苦情からトラブルが発生するケースもあります。
「子供のすることだから仕方ない」という寛容な方もいれば、「子供だとしても迷惑。」と言い切る方もいます。
・駐車場での火気トラブル
よく、アパートの駐車場を自分の庭だと勘違いしている方がいます。
駐車場で花火をしたり、バーベキューしたりしていると、火事の原因にもなり大変危険です。
・ゴミや臭いのトラブル
駐車場にゴミを放置したりして、悪臭が発生し、近所迷惑になることがあります。
また、正しいゴミ出しの時間と日にちを守り、ネットをかけないと、ゴミステーションから風やカラスによってゴミが運ばれてしまうこともあります。
子供も含めて、アパートの住民が、ゴミをポイ捨てしてしまうこともあります。
アパートの駐車場で子供が遊ぶ!トラブルは親の責任
アパートの駐車場でのトラブルは他にもあり、「雑草や砂利が多い」ということや「他人のスペースに無許可で停める」ということもあります。
非常識な人はいるもので、これら以外にも信じられないような事例があり、直面したらその都度、注意していくしかありません。
しかし、こちらでは「子供が遊ぶ」ということがテーマですので、子供が駐車場で起こしがちなトラブルについて考えていきましょう。
先ほどお伝えした騒音問題や、花火遊びなどの火遊び、ゴミをポイ捨てすることもありますが、「駐車場の車を傷つけてしまう」ということもあります。
ボール遊びをしたり、自転車を乗り回したりすると、わざとではなくても誰かの車にぶつかって傷がついてしまうのです。
そうすると、その現場を誰かが見ていた場合以外は、子供全員の連帯責任、ということになります。
子供には責任能力がないとされていますから、もちろん、親の責任になるということです。
駐車場で子供が車を傷つけたら?①
アパートの駐車場で子供が遊ぶことをしつけられず、間違って他人の車などの所有物を傷つけてしまったら、誠意をもって謝らなければいけません。
車の持ち主の部屋に行き、菓子折りなどを持ってお詫びの気持ちを伝え、子供と一緒に頭を下げて、反省の気持ちがあることを伝えましょう。
そして、修理費用を弁償する必要があるのかどうかもハッキリさせておくべきです。
車などで、小さな傷程度なら許してくれる人もいますが、それも我慢できない人もいますし、へこんでしまったりしたら修理は必要です。
なかには多額な修理金額を請求してくる方もいます。
そのようなことを防ぐためにも、誠心誠意謝り、話し合っておきましょう。
相手によっては、ぶつけた部分の写真を撮っておくことも必要かもしれません。
傷が付いたとはいえ、そのパーツをまるまる交換することはありませんし、高価な部品や塗料などで見積もられていないかどうかということも確認してから、対応しましょう。
駐車場で子供が車を傷つけたら?②
子供が誰かの車を著しく傷つけた場合に、損害賠償を払うのは仕方のないことですが、あくまでも原状回復の部分だけに支払義務が発生することが一般的です。
民法416条1項の中でも、「通常生ずべき損害」にあたるという記載があります。
ただ、傷つけた側と傷つけられた側とで話し合うのも難しい部分がありますので、第三者に介入してもらうのが1番です。
管理会社や大家さんには報告し、客観的に見てもらってください。
そして、子供には今後はアパートも含め、駐車場で遊ぶのをやめるように厳しく注意しておきましょう。
もし、自分の子供以外の子供が遊ぶのをやめない場合も、黙認するのではなく、注意するなりして何らかの対処法を考えなければいけません。
何かあったときに自分の子供の責任にされるかもしれませんし、他人の子供とはいえ、地域住民全体で見守っていく、という意識が大切です。
アパートなどの駐車場で子供が遊ぶことが原因で起こる事故
駐車場で子供が遊ぶことの問題性は、他人に迷惑がかかる、ということだけにとどまりません。
駐車場は車が行きかいますし、道に面している場合も多いです。
塀や雑草などで見通しが悪いところもあります。
また、駐車場がアパートの近くだと、ついつい気を抜いて入ってくる人もいます。
発進する際にも油断していて、自分の家の子供をひいてしまった、という事故も多いのです。
子供は背が小さいですし、活発な子は予期せぬ動きをするものです。
遊びに夢中になると、周囲が見えないかもしれません。
駐車場はスピードも落とすし、大きな事故には至らないだろうと思うかもしれませんが、子供の死亡事故が多いのは事実です。
子供の命を守るためにも、日頃から厳しくしつけておき、駐車場は遊ぶ場所ではないということを言い聞かせておくことが大切です。
子供が遊ぶところは少なくなっている
現代の日本では、夫婦共働きも多く、夜になるまで子供だけで留守番していなければいけないご家庭も多いことでしょう。
シングルマザーも本当に多くなりました。
高齢者の方に子供を見ていてもらう、という場合もあるかもしれません。
子供にはしっかりとルールを言い聞かせていても、お友達と遊びたくて、つい外に出てしまう場合もありますよね。
子供が遊ぶところはどんどん少なくなっています。
公園にも変質者がいるかもしれないので、子供だけで行かせることに抵抗感がある方もいますし、アパートなどでは、ご近所づきあいが希薄なこともあります。
昔なら、誰かのうちで見ていてもらう、ということができましたが、なかなかそうはいかないのが現状です。
家と近くて、大人の目もある駐車場なら遊んでもいいんじゃないかと思う子供たちから遊び場を奪うのはつらい、と思う親もいます。
しかし、子供にとって何が最善のことなのかを考えて、教育していかなければいけません。
自分の子供が大人になった時にルールを守れずに、他人に迷惑をかけて平気な顔をしている人間に育ってしまう、なんてことを、親がのぞむでしょうか。
もし、駐車場の空きスペースで子供が集まることを許してもらえるなら、管理会社や大家さんに感謝の気持ちを持ちましょう。
そして、ルールやマナーを徹底的に教えましょう。
駐車場は原則として子供が遊ぶところではない
アパートの駐車場は、子供が遊ぶべきところではありません。
アパートによっては子育て世帯が多く、暗黙の了解で許されているところもありますが、それを苦々しく思っている近所の方もいるかもしれません。
もし、子供が他人に迷惑をかけてしまったら、責任をとるということを肝に銘じて、しっかりとお子さんに向き合ってあげてください。