おしゃれな新築にするには、外観の見た目のよさは欠かすことはできません。
「外観の見た目のよさ」を考えると、外構や窓、ドアなどのデザインが思い浮かびますが、やはり「外壁」のデザインでその家の印象は左右されると言っても過言ではないでしょう。
では、人気のある外壁はどのようなものなのでしょうか。
さっそくご紹介していきましょう。
外壁にはどんな種類がある?
新築する際は間取りや内装などにこだわる方も多いでしょうが、外からの見た目を重視するのであれば、どのような外壁にするかは重要なことです。
それではまず、外壁材にはどのような種類があるかをみていきましょう。
●サイディング
金属などの素材を板状にしたもの
●タイル
粘土などの素材を高温で熱して固めたもの
●塗り壁
モルタルや土などの素材を塗りつけるもの
一般住宅の外壁の素材は、基本的にこの三つであることが多いです。
他にはALCという気泡コンクリートを使用した外壁材もありますが、限られたハウスメーカーでしか取り扱いがないため、ここでは触れておりませんのでご了承ください。
上記三つ、どの外壁材も人気ではあるものの、それぞれメリット・デメリットがあります。
それでは、一つずつ具体的にご説明していきます。
新築の外壁選びでは根強い人気!「サイディング」
新築の外壁選びはデザインや予算との兼ね合いでなかなか悩ましいものですが、根強い人気があるのが「サイディング」です。
サイディングには、大きく分けて四つの種類があります。
①窯業系サイディング
セメント質のものと繊維質を混ぜ合わせてつくられています。
近年使用されているサイディングは、この窯業系であることが多いです。
デザインが豊富なので、選択肢が広いことがメリットです。
さらに、性質上火災にも強いので、防災面から見ても人気があります。
また、汚れがつきにくいタイプのものもつくられていますので、メンテナンスに関してもメリットのある素材です。
②金属系サイディング
ステンレスやガルバリウム、アルミニウムなどを使用しているのが金属系サイディングです。
金属でつくられているので、窯業系サイディングと比較すると、さらにメンテナンスの手間がかからないのが特長です。
また、金属であることから水にも強いです。
金属でできていることから冷たい雰囲気に感じてしまうかもしれませんが、それを逆手に取ると、スタイリッシュで雰囲気のある新築になるのではないでしょうか。
近年では、金属系サイディングでもレンガ風やタイル風のものもありますので、選択肢は広がっています。
外壁材で根強い人気のサイディングは種類豊富!
前の項では窯業系サイディングと金属系サイディングをご紹介しましたが、サイディングには他にも種類があります。
③樹脂系サイディング
樹脂系サイディングは劣化がしにくい性質のため、凍害などにも強いのが特長です。
また、窯業系サイディングと比べるとその重量は約1/10なので、家自体の負担を軽減することができます。
ただし、その軽さや薄さにより、他のサイディングと比較すると遮音性は劣ってしまうのがデメリットかもしれません。
④木質系サイディング
無垢材を使用した外壁材が、木質系サイディングです。
見た目にこだわって新築を建てたい方に人気のサイディングです。
天然の木材を使用しているので、木材自体に濃淡があることから、外壁にも表情が生まれます。
木を使うことで、家が優しい雰囲気にもなります。
また、耐熱性に優れているのも特長の一つです。
しかし、木材であることから水に弱いことがデメリットでもあります。
そのため、定期的にメンテナンスが必要にもなります。
さらに、無垢材を使用していることでコストが高くなるのがデメリットでしょう。
高級感ある新築にしたいなら「タイル」!
外壁材に高級感を出したいということであれば、タイルがおすすめです。
タイル張りにすると、外壁に重厚感が出ます。
タイルは粘土などの素材を高温で熱してつくられているので、傷がつきにくく耐久性が高いのが特長の一つでもあります。
そのことから、メンテナンスもそれほど必要としないので、ランニングコストや手間がそんなにかかりません。
ただし、タイルは価格が高いので、新築時は他の外壁材と比較してコストがよりかかってしまうのがデメリットとも言えます。
さらに、タイルの施工は職人によって、その完成度に違いが出てしまいやすいものでもあります。
場合によっては、タイルが剥がれてきてしまったというケースもあるようです。
そうすると、そのタイルの貼り直しによってムダな出費がかさんでしまうことも考えられます。
タイル張りの外壁は高級感があるので人気ですが、メリット・デメリットを把握したうえで採用したいものです。
雰囲気のある新築にしたい人に人気!「塗り壁」
外壁はその家の印象を大きく左右するものでもありますが、より雰囲気のある外壁にしたい人に人気なのが「塗り壁」です。
「新築するなら塗り壁!」とこだわりを持っている方も多いようです。
塗り壁は、土やセメントを水などと混ぜ合わせたものを塗りつけていくものです。
職人によって手塗りされていくので、その質感が人気の理由の一つでしょう。
また、塗り壁にはサイディングやタイルにはある「継ぎ目」がありません。
継ぎ目がないことで、より美しい見た目となります。
カラーバリエーションが豊富なのも特長です。
しかし、塗り壁はひび割れが起こりやすく、汚れも目立ちやすいというのが難点でもあります。
そのため、メンテナンスも定期的に必要になるので、ランニングコストも多少かかってしまうことを念頭に置いておねばならないでしょう。
外壁材はどう選ぶ?
ここまで、「サイディング」「タイル」「塗り壁」をご紹介してきました。
どの外壁材にもメリットやデメリットがありますが、新築の際、結局はどのように外壁材を選ぶといいのでしょうか。
家の印象を左右する外壁にはこだわりたいという方には、タイルや塗り壁が人気です。
しかし、見た目も気になるものの、外壁にそこまでコストをかけられないというのであればサイディングがおすすめでしょう。
つまり、自分たちが何を一番に優先したいのかで外壁材を決めるということです。
いくら外壁にこだわりたくても、費用面で無理があればそこまでコストをかけることはできません。
反対に、内装を少しランクダウンしてでも外壁材にこだわりたいということもあるでしょう。
それぞれのお宅で事情は異なりますので、それぞれの外壁材のメリット・デメリットを検討したうえで選択することをおすすめします。
また、ハウスメーカーによってどの外壁材が標準仕様になっているかが異なります。
場合によっては希望の外壁材がオプションになることも十分に考えられますので、事前に確認をとっておくようにしましょう。
見た目の希望と費用面を兼ね備えた外壁に!
ここでご紹介してきたように、外壁にはいくつかの種類がありますが、見た目の希望と費用面をクリアした外壁材がおすすめです。
サイディングもタイルも塗り壁もそれぞれ人気の外壁材ではありますが、どの点を重視するかをよく検討して外壁材を決めるようにしましょう。
新築する際は決めることがたくさんあって大変ですが、外壁は家の印象を大きく左右するものですから、楽しみながら納得のいく結果になりますことを願っております。