念願の新築マイホームを守るために、欠かせないものが火災保険です。
ただし、火災保険の内容が煩雑であるため、中には補償内容がよくわからないまま、おすすめされる火災保険にそのまま契約してしまう場合もよくあるようです。
しっかりと内容を確認しないと、必要のない補償のために保険料が高くなってしまったり、必要な時に必要な補償が受けられないかもしれません。
いざというときに必要な補償が受けられるよう、火災保険を選ぶ際のポイントなどをご紹介します。
新築なら火災保険に加入!そもそも火災保険ってどんな保険?
火災保険とは、火災などによって生じた「建物」や「家財」の損害を補償してくれる、損害保険の一種です。
家で出火してしまったり、水害で浸水してしまったりした時に、家を補修したり建て直したりするにはかなりの費用がかかるでしょう。
家だけではなく、家具や冷蔵庫やテレビなどの家電なども新たに購入しなければならなくなります。
火災や自然災害などで多額の損害を受けた時、普通の生活を取り戻していくためには費用が必要となるのです。
火災保険は、日常を過ごしていく中ではなかなか意識しづらい「もしも」の部分を、経済的にカバーしてくれる心強いものです。
新築だからこそ、しっかりとした補償内容のものを選択していきたいですよね。
「銀行やハウスメーカーでおすすめされたから…」や「なんとなく…」といった選び方だと、いざというときに必要な補償が受けられなくなるかもしれません。
反対に、保険料の節約を重視して、必要な補償を省いてしまうことも厳禁です。
しっかりと自分に合った補償を選ぶためにも、次の項からは火災保険を選ぶ際のポイントについて確認していきましょう。
「おすすめ」「安い」だけに流されない!火災保険選びの第一歩
火災保険を、ただ「おすすめされたから」「安いから」という基準だけで選ぶを後で後悔することになるかもしれません。。
ここからは、新築住宅で火災保険を選んでいく際のポイントを見ていきましょう。
①保険の対象を決める
まずは、保険をかける対象を決めなければなりません。
保険の対象は、大きく分けて「建物」と「家財」、そして「建物と家財」の3つに分けられます。
「建物」は建物本体や門、塀、車庫などの動かせないもので、「家財」は家具・テレビ・冷蔵庫などの動かせるものとなります。
ただし、保険会社によって補償の対象となるものは異なります。
見積書を確認するなど、しっかりとチェックするようにしましょう。
また、保険の対象を「建物」のみにした場合、家財が損害を受けたとしても、「建物」しか補償されません。
損害を受けた時に元の生活に戻していくためにも、家財の費用もあったほうが安心です。
しかし、「建物と家財」の両方にしっかりと保険をかれば、その分保険料が高くなることも忘れてはいけません。
自分自身の持ち物や生活状況などを確認しながら、見積もりを取っていき、判断していくことが必要です。
新築の家で火災保険の補償範囲を決める重要ポイントとは?
保険の対象を決めたら、次は補償の範囲です。
②補償の範囲を決める
火災保険の補償範囲は、火災だけではありません。
・火災
・落雷
・ガス爆発
・風災・雪災・雹災
・水災
・外部からの衝突・落下・飛来
・水濡れ
・集団行動等による暴力行為
・盗難や盗難に伴う損害
近年は自然災害が多発し、それに備えることも重要になっています。
費用面においても、すべての補償範囲に入るのは現実的ではないでしょう。
保険料は抑えるためにも、あまり必要でない補償を外すなど、何が必要なのかしっかりと検討していくことが必要です。
その際、重要となるのは新築の家が建っている「地域」やその「構造」です。
地域や構造によって必要な補償が変わります。
「WEBなどでおすすめとなっている火災保険が、必ずしも自分には最適ではない」という状況になるのはこのためです。
自分が住んでいる地域にはどんなリスクがあり、それを補償するにはどこまでの補償範囲が必要なのかを知ることが重要です。
ハザードマップなどを活用し、自分の住んでいるエリアがどういった災害のリスクがあるのかを確認したうえで、ここは十分に検討していきましょう。
火災保険と一緒に地震保険も検討するのがおすすめ!
火災保険は洪水や暴風雨などの自然災害で損害を受けた場合にも、建物や家財を補償してくれます。
しかし、地震や噴火、津波を原因とする火災や損壊・埋没・流失などの損害は補償されないので、注意が必要です。
その部分を補ってくれるのが、地震保険となります。
地震保険は単独で加入することができず、火災保険にセットする形での契約となります。
火災保険は、建物のある地域やその構造ごとに保険会社が保険料を設定しているので、同じ条件で同じ補償であっても取り扱っている保険会社によって保険料が異なります。
しかし、地震保険は建物の地域と構造によって国で保険料を定めているので、どの保険会社でも補償内容や保険料に変わりがありません。
日本は30年以内に「首都直下型地震」や「南海トラフ地震」などの巨大地震が発生すると予測されています。
大規模な地震が発生した場合、一瞬にして生活の場である家を失ってしまうかもしれません。
新築の場合、家がなくなったにもかかわらず、住宅ローンだけ残ってしまうという可能性もあります。
火災保険を検討する際には、地震保険も必要かどうか一緒に検討してみるのがおすすめです。
新築でもしっかり選ぶ!おすすめの火災保険
前項までは火災保険を選ぶポイントを確認してきました。
本項は、新築にもおすすめの火災保険をご紹介します。
・「損保ジャパン日本興亜 THEすまいの保険」
火災保険は長期間の付き合いとなりので、大手保険会社の商品というところでも安心感を得ることができます。
さまざまな補償に対応すべく、特約の種類も豊富に揃っているので、しっかりと自分の状況に合わせて検討することが可能です。
新築割引が設定されているのもうれしいところですね。
・「セゾン自動車火災 じぶんでえらべる火災保険」
火災保険では、自分に必要のない補償もついていて保険料が割高になってしまうこともよくあります。
この保険は、基本となる火災補償以外はすべて任意で選択できるのが特徴です。
自分自身で必要な補償を選び、納得して保険に加入することができます。
ネットで簡単に見積もりや加入ができるのも大きなポイントの一つです。
・「あいおいニッセイ同和 マイホームぴたっと」
契約の対象を新築オーナーに限定することで、保険料を抑えているのが魅力です。
「ワイド」「ベーシック」「エコノミー」の3種類と、シンプルで分かりやすい設計です。
基本的な補償をしっかりとカバーしている大手の商品なので、安心感を得たい人におすすめの商品です。
以上、おすすめの火災保険をご紹介しました。
ただし、火災保険は建物のある地域やその構造などによってどういった補償が必要かが異なります。
それぞれの商品の強みなどを比較するために、いくつか見積もりをとるのがおすすめです。
自分の生活状況に合った納得のできる火災保険を選んでいくためにも、しっかりと比較していきましょう。
火災保険の加入するタイミングも確認!
これまでは、火災保険の選び方やおすすめの火災保険を確認してきました。
それでは、実際に火災保険はどのタイミングで加入する必要があるのでしょうか。
火災保険加入のタイミングとしては、引き渡し日が目安となります。
新築の住宅が引き渡しによって、施工会社から施主へと責任が移ります。
よって、火災保険の適用開始日は、新築住宅の引き渡し日に設定しましょう。
新築住宅でも、注文住宅の場合は売買契約から引き渡しまでの期間が長いためじっくりと火災保険の準備することができますが、完成済みの建売住宅などは引き渡しまでの期間が短いため注意が必要です。
バタバタと契約しないためにも、事前に見積もりを取っておくなど早め早めに準備しましょう。
また、都合により引き渡し日が変更になるときがあるかもしれません。
そんな時注意したいのは、引き渡し日が前倒しとなる場合です。
引き渡し日が前倒しとなると保険が適応されない空白期間が生じてしまうのです。
その他にも、時間もしっかりと確認しましょう。
一般的に16時に設定されていることが多いようなので、実際の引き渡しの終了時刻から空白の時間が生じることもあるといいます。
時間に関しても変更が可能なので、少しでも空白の期間が生じないよう、念入りにチェックしましょう。
新築だからこそ!納得できる火災保険を選んで、安心できる新生活を送ろう!
新築の家での新生活を安心してスタートさせるために、火災保険は必要不可欠です。
補償内容などがあいまいなまま契約してしまっては、必要のない補償のために保険料が高くなってしまったり、必要な時に必要な補償が受けられないかもしれません。
自分の生活状況に合った保険であるかどうかが重要です。
ポイントを押さえた上で、家と生活を守っていく大事な火災保険を選んでいきましょう。