近年、中古マンションを購入してリノベーションする事例が増えてきました。
中古マンションは、人気のエリアでも安く購入できることがメリットの一つです。
また、自分たちの好みの内装にすることができるのも、大きなメリットと言えるでしょう。
そこでこの記事では、中古マンションの内装をおしゃれにリノベーションするコツについてご紹介していきます。
中古マンションを購入する際の注意点
リノベーション前提で中古マンションを購入する際には、気を付けていただきたい点があります。
内装をおしゃれにリノベーションするコツは後述しますので、まずはこちらを参考にしていただけますと幸いです。
中古マンションを購入してリノベーションすることの最大のメリットは、価格を抑えながらにして注文住宅のような自宅を手に入れられるということです。
しかし、そのリノベーションにかかる費用が予想以上にかかってしまい、価格でのメリットがなくなってしまうケースがあるのです。
例えば、築年数があまりにも古い物件であると耐震基準に満たしていない場合があるので、現在の基準に満たすべく修繕が必要になります。
また、1999年には「次世代省エネルギー基準」(これは「義務」ではありません)が制定され、2003年には「24時間換気システムの設置」が義務化されました。
これらのことから、築年数が古すぎる物件であるとその分の修繕費用がかかることになることを頭の片隅に入れておく必要があると言えるでしょう。
中古マンションのリノベーションでは間取りで制約がある場合も!
中古マンションを購入してリノベーションする場合、仕切りをなくして間取り自体を変えたいという方も多いです。
しかし、物件によっては間取り変更について制約を受けることがあるので注意が必要です。
例えば、壁式構造のマンションは、構造上取り払えない壁があります。
そうすると、2部屋を1部屋にして広くしたいと思っても、そこに取り払えない壁があれば不可能なのです。
また、水回りの位置の移動も自由にできない場合があります。
建物にはパイプスペースという給水管や排水管をまとめた場所があり、マンションの場合はそれが上下に貫いている構造なので位置を動かすことができないのです。
そのため、キッチンなどの水回りをこれまでの位置から遠くずらしてしまうと、配管に勾配がなくなってしまい、水の流れが悪くなってしまうのです。
しかし、これらのことは素人では判断するのは難しいですから、信頼のおけるリノベーション業者に相談することをおすすめします。
それではさっそく、次の項からは中古マンションの内装をおしゃれにリノベーションするコツについてご紹介していきます。
中古マンションの内装をおしゃれにするコツ
中古マンションを購入してリノベーションすることを決め、いざ物件の内見に行くと、建物の古さや間取りからリノベーション後の想像をすることが実は難しくもあります。
そのため、「自分たちの好みの内装にすることができるのか」と大きな不安を抱くこともあるかもしれません。
しかし、マンションを購入したら、そこが終の住まいになるということも多いでしょう。
ですから、できるだけ後悔のない満足のいく住まいをつくりたいものです。
中古マンションの内装をおしゃれにリノベーションするにはコツがあります。
自分たちの好きなようにリノベーション計画を立ててしまっては、失敗する元にもなってしまいます。
まず第一に、自分たちの考えと合う、そして、信頼のおけるリノベーション業者を探すことが重要になります。
いくらおしゃれな事例がたくさんある業者でも、自分たちと考えが違えば、満足のいく結果を得られないこともあります。
また、中古マンションを探すときに一緒に同行してもらうことで、理想通りのリノベーションが構造上可能なのかをチェックしてもらうこともできます。
ですから、リノベーション業者はじっくりと選定することをおすすめします。
おしゃれな内装の具体例とは?
信頼のおけるリノベーション業者が決まり、マンションの購入も完了したら、ついにリノベーションのスタートです。
おしゃれな内装にするコツを、具体例を出しながらご紹介していきます。
●ケース1
もともと3LDKだった間取りですが、仕切りをなくすことで1LDKにした例があります。
隣の部屋との壁には室内窓を設置することで、開放感を出すことができます。
その室内窓には格子窓を採用しており、それが一段とおしゃれな雰囲気を演出しています。
また、床は無垢材で市松張りにすることで、さらにおしゃれさが増しています。
●ケース2
この例ではスケルトン天井を取り入れていて、武骨でありモデルルームのようなおしゃれさのある空間にリノベーションされています。
スケルトン天井とは、コンクリートむき出しの天井ということです。
スケルトン天井にブラックのダクトレールを取り付けることで、より一層おしゃれな雰囲気になっています。
また、スケルトン天井にはボードを貼り付けないことから、天井が高く広々とした印象となります。
ただし、ボードを貼り付けている天井と比較すると、マンションの上階の生活音が聞こえやすくなってしまったり、気温の影響を受けやすくなってしまうことがあるので注意が必要です。
おしゃれな内装にするには壁にも注目!
マンションをリノベーションする際には、先述の具体例のように室内窓を採用したり、天井をコンクリートむき出しにしたりなど、おしゃれにするために工夫できることがいろいろとあります。
リノベーションでおしゃれな内装をめざすのであれば、「壁」にも力を入れてみませんか?
新築マンションの多くの場合、物件の中の部屋の壁すべて同じクロスが貼られています。
そうすることで、家全体に統一感が生まれ、壁に何か飾ったりなどの自由度が増すからでしょう。
しかし、リビングの壁一面だけ違う色のアクセントクロスにするだけでがらりと雰囲気は変わります。
また、キッチンの壁の一部分だけをタイルにするという方法もあります。
タイルにはかわいらしいものからスタイリッシュなものまでたくさんの種類がありますので、お好みのものを選ぶことができることでしょう。
建具を変えてさらにおしゃれな内装に!
ここまで、マンションのリノベーションの際に内装をおしゃれにするコツについて、天井や壁などについてお話ししてきましたが、最後に「建具」についてお話しいたしましょう。
建具はそのデザインによって、内装の印象が左右される大きな部分の一つでもあります。
中古マンションをおしゃれにリノベーションしている方の例を見ると、建具にまで気をつかっている方が多いです。
リノベーション前の場合、建具はよくみかけるタイプの開き戸や引き戸、折れ戸などです。
既製品の建具はコストを抑えることができ、機能性が高いものが多いことから、新築マンションでは採用されていることが多いのです。
近年では、既製品の建具でもデザイン性の高いものがたくさんありますから、今後のメンテナンスのことも考えて既製品から探すのもおすすめです。
もしも、既製品の中に気に入る建具がなければ、オーダーで建具の作製依頼をすることも可能でしょう。
オーダーであれば、他にはない自分たちだけのおしゃれな建具にすることができます。
リノベーションでおしゃれな内装に!
中古マンションを購入してリノベーションするのであれば、せっかくですから誰でもおしゃれな内装にしたいものですよね。
しかし、理想の内装にするには間取り上制約がある場合があるので、マンションを購入する前にしっかりと確認する必要があるでしょう。
ここでお話しさせていただいたことが、リノベーションの参考になりましたら幸いです。