クロスをいざ選ぶとき、その種類の多さに驚かれる方も多いことでしょう。
これからずっと住み続けるであろう自宅ですから、できるだけ失敗はしたくないものです。
ここでは、新築時の失敗しないクロスの選び方についてお話ししていきます。
クロス選びに挫折しそうな方はぜひ読んでみてくださいね。
クロスの選び方次第で印象が左右される!
クロスは、家の中で大きな面積を占める部分です。
そのため、クロスの選び方次第でその家の印象が大きく左右されるのです。
新築時は実に多くのことを決めなくてはなりませんが、その中でもクロス選びは重要なポイントです。
しかし、クロスは各メーカーからたくさんの種類のものが出されているので、選ぶのにも一苦労です。
クロス選びは新築の過程において楽しみの一つではあるものの、挫折しそうにもなる項目の一つでもあります。
「もうこれでいいや」と投げ出してしまい、よく考えずにクロスを決めてしまうと、のちのちに大きな後悔を抱えることになるかもしれません。
そのようなことのないように、ここでクロスの選び方のコツをご紹介していきます。
また、注意点についてもお話ししていきますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
お気に入りの新築に!失敗しないクロスの基本的な選び方
お気に入りの新築にするには、なにごとも妥協はせずに一つ一つ決めていきましょう。
クロスにはたくさんの種類があってとても悩んでしまいますが、選び方に少々コツがあります。
まずは、基本的なクロスの選び方からお話ししていきましょう。
クロスは白やアイボリーなどを基本色とすると、どのようなインテリアにも合わせやすくなります。
ただし、白やアイボリーなどの明るい色は、実際に貼ってもらうとカタログより明るく見える傾向にあります。
そのため、カタログであまりにも明るすぎる色だと、思っていた印象と全然違っていたということになりかねません。
できるだけ、明るすぎないクロスを選ぶようにしましょう。
また、その際は質感にも注目してください。
深みのある質感のクロスは仕上がりが美しく見えます。
ですから、平たんなクロスではなく、地模様や凹凸のあるクロスを選ぶことをおすすめします。
失敗しないクロスの選び方のコツ①
クロスの基本的な選び方をおさえたら、次はコツをつかみましょう。
ここでは項目にしてご説明していきます。
●希望のインテリアイメージとマッチさせる
新築では、誰でもどんなインテリアにしたいかイメージがあると思います。
まずは、そのイメージを確定させてください。
イメージに合わせてクロスを選ぶとインテリアアイテムも選びやすくなり、より空間にマッチした印象となるでしょう。
●床材やドアとマッチさせる
インテリアイメージとマッチさせるということにもつながりますが、床材やドアなどとマッチするクロスにするようにしましょう。
床材やドアと色調がまったく異なるクロスを選んでしまうと、ちぐはぐな印象となってしまいます。
●色彩効果で決める
天井、壁、床にどのような色のクロスや床材を使用するかで色彩効果が異なります。
例えば、下から上にかけて明るい色を使うと、天井が高い印象になります。
この場合、リビングなどにこの色彩効果を使うと天井が高く感じ、部屋の中が広い印象となるでしょう。
反対に、下から上にかけて暗い色を使うと、落ち着いた空間となります。
そのため、寝室に向いている色彩効果です。
このように、部屋の使用方法でもクロスの選び方は異なります。
失敗しないクロスの選び方のコツ②
●クロスの見本はできるだけ大きいものをチェック
冊子になっているクロスの見本はとても小さく、実際に貼ったものと大きく印象が違う場合があります。
そのため、可能であればできるだけ大きめの見本でクロスをチェックするようにしましょう。
クロスの見本が手に入ったなら、クロスの色や厚み、手触りなどをよく確認するようにしてくださいね。
●クロスの機能性をチェック
最近のクロスには機能がついているものがあります。
調湿作用があったり、汚れや傷に強いものがそうです。
どんな家も、いつまでも新築の綺麗なままというわけにはいきません。
クロスも経年とともに汚れてしまいますので、汚れに強いものはお手入れも簡単なのでおすすめです。
●アクセントクロスを採用する
ここ最近では、クロスの一部分のみ違うクロスにするアクセントクロスが注目を浴びています。
アクセントクロスにするだけで、部屋の印象はぐんと変わります。
アクセントクロスの選び方としては、部屋の用途で変えることをおすすめします。
例を挙げると、子供部屋であればオレンジや黄色などの元気で明るい色、寝室であればグレーやボルドーなどの落ち着いた色にするといいでしょう。
おしゃれな新築をめざすならペイントもあり!
ハウスメーカーで新築されるということであれば、標準内でおさまるクロスを選ぶことが多いでしょう。
しかし、「せっかくの新築だからとことんこだわりたい!」という方はクロスではなく「ペイント」も大いにありです。
ペイントとはつまり、ペンキで壁を塗ることですね。
ペイントすることで、クロスにはない質感が生まれます。
ペイントするにしても、クロスと同様に色の選択肢は多くあるので、選び方に悩まれる方も多いことでしょう。
しかし、こちらもクロスと同様、各メーカーにはサンプルが用意されているはずですので、実際に塗りたい色の見本を取り寄せてみるようにしましょう。
ペイントの壁は雰囲気が出ておしゃれです。
しかし、費用が案外かかりますので、予算と照らし合わせてどうするか検討するようにしましょう。
また、契約しているハウスメーカーによっては断られる可能性もあります。
ペイントしたい場合は、そもそもそれが可能かどうか担当者に確認するようにしてください。
新築を住み心地のいいものにするなら珪藻土
ここ数年、人気があるのが珪藻土の壁です。
珪藻土は、調湿性や消臭機能がある内装材です。
新築を住み心地のいい家にしたい方にはおすすめのものと言えるでしょう。
これまでは、壁に直接珪藻土を塗るという方法でしたが、最近では「珪藻土クロス」なるものが登場しています。
珪藻土クロスは、珪藻土をクロスに仕立てたものです。
一般的に、珪藻土が塗ってある壁面からはぽろぽろと白い粉が落ちてくることが多いですが、珪藻土クロスであればそのようなこともありません。
しかし、珪藻土と珪藻土クロスを比較すると、やはりクロスは珪藻土自体に調湿性などはかないません。
新築を住み心地のいいものにするというのが本来の目的であれば、珪藻土クロスではなく、珪藻土を採用することをおすすめします。
どのような壁にするか人によって選び方はさまざまですが、何を優先したいかよく考えて決めるようにするといいかもしれませんね。
クロスの選び方次第で家の印象が決まる!
クロス選びはとても大変な作業ですが、投げやりになって決めてしまうとのちのちに後悔するかもしれません。
自分たち家族がどの点を重視したいかよく話し合って、納得のいくクロス選びをしていただきたいものです。
多くの人が夢に描く新築を失敗のないものになるように、この記事が少しでも参考になれば幸いです。