家を新築する際、お風呂も十分に考えて決めているでしょうか。
実際に家を建てた方のなかには、「間取りを考えるときに、お風呂をあまり考えなかったことで失敗した」という方もいます。
この記事では、新築のお風呂で失敗しないためのお風呂の選び方や、おすすめのお風呂をご紹介していきます。
お風呂も新築時に失敗することがある!
どこのご家庭でも、浴室の中はそこまで違いはありませんから、「お風呂で失敗なんてあり得ない」と思う方が多いです。
しかし、狭すぎる・広すぎる・掃除しにくいなどがお風呂の失敗として挙げられます。
例えば、新築する際は、どうしても浴室よりもリビングやキッチンにスペースを取ってしまう傾向にあります。
そのため、家が完成し、実際に使用してはじめて、お風呂が思いのほか狭かったことに気づかされることがあるのです。
また、お風呂は一日の疲れを癒す場所でもありますから、新築の浴室をどのようにするか考えるときに、入浴のことばかり考えてしまいがちです。
しかし、入浴のことだけを考えていると、住んでから失敗したと感じやすくなります。
なぜなら、お風呂は毎日掃除するものだからです。
お風呂に浸かれば掃除は行わなくてはなりませんし、家の中でも特に湿気がこもりやすいのが浴室ですから、カビ対策も手を抜けません。
特に、広すぎるお風呂は掃除が大変になることが多いです。
そのため、掃除のことまで考えておかないと、住んでから後悔することになりますので注意してください。
では、失敗したと感じにくくするためには、どんなお風呂がおすすめなのでしょうか。
まずは、新築のお風呂に満足している方のお風呂の特徴をみていきましょう。
満足度の高いお風呂はどんなもの?
先ほどは新築時のお風呂の失敗例についてお話ししましたが、もちろんお風呂に満足している方もいます。
満足度の高いお風呂とはどのようなものなのでしょうか。
それはやはり、カビの発生や汚れの付着がしにくく、掃除がしやすい浴室であることです。
浴槽だけでなく、壁にもカビが生えにくい素材のものを選ぶことで、掃除のしやすさから高い満足度につながっています。
さらに、掃除がしやすいという点においては、浴槽の広さも重要です。
広いお風呂にのんびり浸かれるのは魅力的ですが、現実的に考えると浴槽が広い分、掃除する面積も広くなるので労力を費やします。
また、浴槽が広いと、水もガスも多く使用することになりますから、水道代やガス代も高くなってしまうでしょう。
家を建てればおそらく一生住むことになりますから、ずっと高い水道代とガス代を支払い続けるのは気が引けてしまいませんか。
しかしだからといって、狭いお風呂を選ぶのはおすすめできません。
狭すぎてしまうと、「やっぱり広いお風呂にすれば良かった」と感じやすく、お風呂の時間を快適に過ごせなくなることが多いのです。
ですから、広すぎず狭すぎずな広さのお風呂を選ぶことが、新築時ではおすすめといえるのです。
新築で失敗しないお風呂の選び方!まずは浴室の広さを確認!
新築で失敗しないお風呂にするためには、まずは浴室の広さを確認することからはじめます。
浴室の広さをどのくらいにするかで、浴槽の大きさも決まってきます。
この選択を間違えれば、先ほどのお話のように住んでから後悔することになりかねませんから、じっくり検討しましょう。
どのくらいの広さがおすすめかというと、もしゆったりとお風呂でくつろぎたいという方であれば、浴室は1坪~1.5坪程度の広さがあると良いです。
この場合、どのくらいの大きさの浴槽になるか例を挙げると、
●浴室が1坪のとき
浴槽の大きさ:160×160cm、170×170cm
●浴室が1.25坪のとき
浴槽の大きさ:160×180cm、160×200cm、160×210cm
●浴室が1.5坪のとき
浴槽の大きさ:160×240cm、180×180cm
となるでしょう。
ご家庭によって、ご家族の体の大きさなどが変わりますので、どの大きさの浴槽が自分たちに合っているかを確認してから浴室の広さを選ぶのも良いですね。
おすすめはどれ?浴槽の材質の選び方
新築のお風呂では、浴槽の材質を選ぶこともポイントです。
浴槽の材質は大きく3種類あります。
それぞれを簡単にご説明しましょう。
●FRP製浴槽
FRPとは、ファイバーレインフォースドプラスチックの略語で、ガラス繊維とプラスチックを混ぜた素材をいいます。
最も一般的な材質で、保温性や耐久性、防水性に優れており、手入れがしやすいことも特徴のひとつです。
しかし、傷や汚れが目立ちやすいことがデメリットとして挙げられます。
価格は比較的安く、10万~40万円が相場とされています。
●ホーロー製浴槽
ホーローとは、アルミニウムや鉄などの素材に、ガラスの釉薬(ゆうやく)コーティングを施した素材のことです。
肌触りがとても良く、傷がつきにくいため手入れが簡単なことも特徴です。
デメリットは、保温性が高くないことと、万が一傷がつくと錆びやすいことが挙げられます。
こちらの価格は、15万~130万円が相場とされていて、3つの中では最も高価です。
●ステンレス製浴槽
ステンレスについてもご説明すると、鉄とクロムを混ぜた素材のことをいいます。
耐久性や保温性が高く、錆も傷もつきにくいので、こちらも手入れがしやすいです。
デメリットを挙げるとすれば、金属質な見た目と肌触りが独特なことですね。
ステンレス製の価格は、15万~25万円が相場です。
どれも手入れのしやすさが特徴に挙げられますが、そのほかの機能や価格帯に違いがあります。
価格で選ぶのであればFRP製やステンレス製がおすすめで、肌触りで選ぶのであればホーロー製がおすすめです。
何を優先するかはご家庭によって違いますから、何を優先するかを考えてから浴槽の材質を選びましょう。
浴槽のタイプにも種類がある!おすすめはどのタイプ?
さらに浴槽には、大きさや材質以外にも決めるものがあります。
それは、浴槽のタイプです。
浴槽にも3つのタイプがありますので、簡単にご紹介します。
●和式タイプ
足を折り曲げて入る、狭くて深い浴槽
●洋式タイプ
寝そべって入る、広くて浅い浴槽
●和洋折衷タイプ
和式タイプと洋式タイプの中間の浴槽
使い勝手の良さで選ぶのであれば、和洋折衷タイプの浴槽がおすすめです。
もし、介護を必要とされるご家族の方がいる場合は、広めのほうが入浴しやすいので、洋式タイプが良いですね。
また、新築のお風呂で小さいお子さまとの入浴を考えているのであれば、段差付きの和洋折衷タイプがおすすめです。
お子さまが大きくなり一緒に入浴をしなくなっても、段差付きであれば半身浴もしやすいので便利です。
ここまでお話ししてきた浴室の広さや浴槽の大きさ、材質、タイプをじっくり検討したうえで、ご家庭に合ったお風呂を選んでくださいね。
新築時におすすめのお風呂をご紹介!
最後に、新築時におすすめのお風呂をご紹介していきます。
●「TOTO:サザナ」
保温力がとても高く、お風呂を沸かしてから4時間以上経っても、下がった温度は2.5℃以内という保温力を持っています。
高い保温力があることで、水やガスの節約にも期待できます。
また、浴槽の表面に撥水・撥油成分を配合することで、皮脂汚れや水滴を弾いてくれます。
これにより、お掃除も簡単にできてしまうのでおすすめです。
●「LIXIL:アライズ」
LIXILのアライズは、スタンダードでありながら高品質であることで、多くのご家庭に支持されているお風呂です。
浴槽の「防汚クリア層」により、水垢や汚れがつきにくく、万が一付着したとしても落ちやすくしてくれるので、浴槽のつやと清潔さをキープしてくれます。
どちらも新築の家におすすめのお風呂ですので、ぜひ参考にしてください。
新築のお風呂を失敗しないためには!
新築の際、お風呂でも失敗することが十分にあり得ます。
間取りを考える際はリビングやキッチンに目がいきがちですが、浴室のこともじっくり考えないと、住んでから後悔してしまうことも否定できません。
お風呂で失敗しないよう、ここでお話ししたことを参考に、浴室の広さや浴槽をじっくり考慮したうえで選んでくださいね。