庭は一戸建て住宅の魅力の一つです。
ガーデニングができる庭、子どもが遊べる庭、寛ぎと癒しの庭、おしゃれで手がかからない庭など、生活スタイルに合った庭をご希望される方が多いことでしょう。
最近は、庭を屋上に作る事例もありますが、ここでは地上に作る庭の事例をいくつかご紹介していきます。
和風の一戸建てに合う事例!心落ち着く和風庭園
日本で一戸建てに住むのならば、心が落ち着き、和むのは和風の庭ではないでしょうか。
和風の庭といえば、京都のお寺の庭園などが思い浮かびますが、そのような広大な場所ではなくても、素敵な和風の庭は作れます。
庭を和のテイストにするには、砂利・土・石・灯籠・竹垣などのアイテムや、紅葉・松など四季を感じることのできる植物が重要なポイントになります。
和テイストの庭の事例としては、黒っぽい石を積み重ねて、溝の間に土を入れて苔や山野草を植えて趣を出すなど狭い空間でもできる坪庭や、コンクリートの壁を竹垣で隠し、竹垣に合う植栽を植えて和の雰囲気を出すものなどがあります。
近年は純和風だけでなく、砂利と飛石の和風アプローチから続く庭の先にウッドデッキがあったり、和モダンの事例も多く見られます。
少しのアイテム・植物などで、あっという間に和風庭園の雰囲気が作れます。
一戸建てで、庭園を楽しむ暮らしも素敵ですね。
花が好きな方におすすめの事例!イングリッシュガーデン
花が大好きで、庭を花でいっぱいにしたいと思われる方もいらっしゃるでしょう。
そのような方におすすめするのが、イングリッシュガーデンです。
では、日本の一戸建てで、イングリッシュガーデンを実現するには、どのようにしたらいいのでしょうか。
まず、レンガ・テラコッタタイル・ジョウロなどの小物や木製のテーブルやベンチ、ウッドデッキなどの自然素材のアイテムがあると便利です。
さらに、イングリッシュガーデンの命ともいえる、「花」について、咲く時期、色彩などを知ることも大切です。
イングリッシュガーデンの事例としては、ボーダーヘッドという、草丈が異なる植物を低い方から順番に配置する方法で庭に奥行きを出し、小物を置いてイングリッシュガーデンの雰囲気を出すというものがあります。
また、坪庭のような、囲い込みの庭にタイルを敷き込み、ハンギングで花やハーブを飾り、バラなどの高低差のある花や木を置いて、狭いスペースの中でもイングリッシュガーデンを実現する事例もあります。
自分好みの花を植えて、花の優しい香りと色に癒される生活は素敵ですね。
省スペースの一戸建てでもできる事例!家庭菜園
庭付き一戸建てに住むのなら、自分で野菜を育てて収穫できる、家庭菜園のスペースを作ってみるのはいかがでしょうか。
家庭菜園は、省スペースの庭先でも簡単に始められます。
駐車場や家庭菜園以外で使用する庭との間にレンガなどで仕切りを作って腐葉土を入れれば、家庭菜園の完成です。
丸く仕切ったり、波状に仕切ったり、家の雰囲気に合わせた家庭菜園を作ってみるのもおすすめです。
水やりや、収穫できた野菜を洗ったりするものとして、立水栓・散水栓・ガーデンシンクなどもあると便利です。
一戸建ての家庭菜園の事例には、無農薬の野菜を育てるだけでなく、花や果樹をいっしょに植えて、ガーデニングとミックスさせた、見た目もおしゃれなものもあります。
また、地植えだと雑草など手入れが大変なため、花台やテーブルに野菜を植えたプランターを乗せ、その周りに鉢に植えた花や小物をおしゃれに配置した、手間のかからない菜園の事例も多く見られます。
無農薬の旬野菜を育てて食べられる生活はワクワクしますね。
子供がいる方におすすめの事例!安心して遊べる芝生の庭
きれいに手入れされている芝生の緑豊かな庭は、一戸建ての醍醐味ではないでしょうか。
青々とした芝生は見ているだけで心が安らぎますし、ふかふかの肌触りは子供が思い切り走り回っても安心です。
庭に使われる芝には、天然芝と人工芝があります。
気持ちの良い肌触り、初期費用が安い天然芝は、ガーデニングが好きで、水やり・肥料散布・芝刈りなどのメンテナンスが苦痛ではない方、庭でバーベキューなどをしたい方に向いています。
日当たりが悪い場所にも設置でき、手間がかからない人工芝は、メンテナンスにかける時間がない方、1年中緑の芝を楽しみたいという方に向いています。
芝生は、張り方で庭の印象が変わります。
全面を緑にするベタ張り、芝と芝の間隔を少しずつ開けて張る目地張り、市松模様に張る市松張り、芝を一列おきに張るすじ張りがあります。
芝生の庭の事例には、一面に芝を張り、その中の一部に花壇スペースを作り、そこに植えた花の色を芝の緑の中で際立たせるものがあります。
また、駐車場や通路の砂利敷きスペースと植栽スペース・芝生スペースをレンガなどで明確に区切り、それぞれのスペースのメンテナンスをしやすくした庭の事例もあります。
きれいに手入れされた、緑が美しい芝生は、庭を広々と見せてくれる効果もあります。
一戸建てのプライベート感を生かした事例!ガーデンリビング
庭の使い方は様々ですが、その一つとして、屋外のリビングルームとして庭を利用する、ガーデンリビングの人気が高まってきています。
ウッドデッキやテラスに、テーブルや椅子などのガーデンファーニチャー、おしゃれな照明や雑貨、植栽を設置することで、リゾートにいるような感覚でランチやティータイム・ディナーを楽しんだり、バーベキューをしたりできる空間を作ることができます。
更に、オーニングやパーゴラを設置すれば、日よけや雨よけにもなり、天候に左右されずにガーデンリビングを楽しめます。
庭の一部として、屋内のリビングからからガーデンリビングをつなげ、そこから庭に出られるという事例や、庭全体をガーデンリビングとして使用するという事例もあります。
隣接する家との距離が近いことが多い日本の住宅事情では、目隠しのためにウッドフェンスなど、背の高いフェンスで庭を囲んだり、パティオといわれる中庭のようなスペースを設け、そこをアウトドアスペースとしたりすると、プライベート空間を確保することができます。
一戸建てで開放的な暮らしを楽しめるでしょう。
忙しい方に最適の事例!スタイリッシュなドライガーデン
一戸建てに住んで庭のスペースもあるけれど、忙しくて庭の手入れをする時間がないという方もいらっしゃるでしょう。
そのような方におすすめなのが、ドライガーデンです。
ドライガーデンは、砂や砂利を敷いて、そこにサボテンなどの乾燥に強い植物や、多肉植物を使って作る庭のことです。
水はけのよい土・砂利・軽石などに植物があればすぐに作ることができます。
水をほとんど必要としない植物を使うことが多いため、メンテナンスも少なく済み、手間がほとんどかかりません。
個性的で存在感のある植物が多いので、レイアウトはシンプルに、植物の間隔をあけて配置すると美しくスタイリッシュに仕上がります。
ドライガーデンは、塀やフェンスをなくした、オープン外構にもよく合います。
敷地の境界にドライガーデンを作り、植物で目隠しをする事例、アプローチ横の細長いスペースや芝生の庭の一角などの狭いスペースにだけドライガーデンを作り、庭のワンポイントにする事例もあります。
また傾斜のある庭は、水が下部に流れていくため、乾燥しやすく、ドライガーデンに向いています。
ドライガーデンで、メンテナンスフリーのスタイリッシュな庭を作ってみるのはいかかですか?
自分好みの庭で素敵なガーデンライフを!
様々な庭の事例を挙げてきましたが、花一つ、小物一つで雰囲気がガラリと変わります。
今から家を建てるのであれば、作りたい庭をイメージし、どこまでを任せ、どこまでを自分で作るのかなどの希望を施工業者にしっかりと伝えることも大切です。
庭付き一戸建てに住むのであれば、ぜひ自分好みのオリジナルガーデンを作ってみてください。