旗竿地のあの部分をカーポートで有効に?苦情を防ぐ使用方法

新築などで土地を選ぶ際、大きさなどと同様気になるのがその形状や立地です。

住宅は一生に一度の買い物とも呼ばれるため、選ぶ土地ももちろん重要ですよね。

また、土地を選ぶ中で様々な土地を目にすることがありますが、旗竿地など変わった形状の土地が目につくことがあります。

しかし形状が個性的なゆえ、カーポートの施工など、使用方法によっては隣家などから苦情を受けるようなこともあるのではないかと心配に思う方も少なくありません。

そこで今回は、旗竿地をはじめとする不整形地についてご説明していきましょう。

大型のカーポートもお手の物!整形地は使い勝手がバツグン

新築を建てる場合、どの施工会社に依頼するかを決めるのと同時に、土地探しも始まります。

土地によって価格などにも違いがあるため、土地探しは慎重に行うことが大切です。

また、土地は大きく分けて整形地と不整形地に分類されます。

整形地は、その名の通り整形された土地を指し、形状は正方形や長方形などがあります。

整形地は、その形状の良さから建てる住宅の形状を選ばないというメリットがあります。

どのような形状の住宅であっても広さがあればほぼ建てられるため、整形地はおすすめです。

広さに十分な余裕がある土地であれば、カーポートなどの大型のものも難なく庭に作りやすいでしょう。

一方、カーポートなどの大型のものを旗竿地などの不整形地に施工する場合、整形地に比べ位置や方角などに注意する必要が出てきます。

場合によっては、隣家などから苦情を受ける可能性もあるため、細やかな配慮が求められます。

苦情は禁句?旗竿地などの不整形地は特徴を理解した上で選ぼう

不整形地は、旗竿地などの整形されていない土地を指します。

形状としては、正方形や長方形が欠けたようなものや、三角のものなど様々なものがあります。

それだけでなく、傾斜や立地に難があるとされる土地も不整形地に該当します。

例えば、山地などに住宅が建てられていることがありますよね。

山地の雰囲気に合うようなログハウスなど、おしゃれな住宅を見かけることもあるでしょう。

山地に別荘を所有する方も多く、こだわりのある方などにも山地は人気です。

しかし、傾斜が強かったり、車の通行に難があるような場合もあり、そのような山地の土地も不整形地に該当します。

また、住宅の施工には重機を使ったり、資材の運搬などのために大型トラックを使用することも多いです。

山地でなくとも、旗竿地などは細長い部分の幅によっては大型トラックが通れないこともあります。

場合によってはその土地から少し離れた場所にトラックを停め、歩いて資材を運ばなければならないことも想定されます。

そのため、相当の労力が必要になり、その分コストがかかることもあります。

場合によっては、カーポートなどの大型のものの施工を、コストカットにより諦めなければならなくなることも予想されます。

このように、思っていたよりも住宅の施工にコストがかかってしまうと、つい苦情を言いたくなるような気持ちにもなりますよね。

不整形地に住宅を建てるということは、このような事態とも隣り合わせであるということをあらかじめ理解しておく必要があります。

大型のカーポートも夢じゃない?不整形地は使い方次第

不整形地は、どのように土地を使用するかが重要です。

ここでは、不整形地の形状別の使用の注意点などについて見ていきましょう。

まずは台形の土地です。

台形の土地は、方角により幅の狭い部分と広い部分どちらに住宅を施工するかを決めることが大切です。

一見、幅の広い部分に住宅を施工すれば、形状や大きさを選ばず好みの住宅を施工できるように思いますよね。

しかし、幅の広い部分が南側の場合、玄関は北側になってしまうということになるのです。

北側の玄関は日が入りにくいため、場合によっては昼間でも住宅の中が暗くなってしまうことも考えられます。

一方、幅の狭い部分に住宅を施工する場合には、住宅の形状や大きさに限られることがあります。

ただ、カーポートを施工したり、庭で広々としたガーデニングスペースを設けたい方にとっては、反対にメリットとも言えます。

また、時々見かけるのが三角形の土地です。

三角形の土地は、三箇所ある鋭角の部分の使用が難しいところです。

鋭角の部分がデッドスペースとなってしまうことが多く、どのように使用するかを施工会社と十分に話し合うことが大切です。

それが不十分であると、後に施工会社とのトラブルになることも考えられます。

施工会社との関係は、多くの場合、住宅の施工が終了した後にも続くものです。

そのため、苦情を言って施工会社との関係が悪化することはできれば避けたいものです。

インターネットなどで、三角形の土地の無駄のない使用事例なども載っていることがありますので、チェックしてみるのも良いでしょう。

次項では、旗竿地についてご説明していきます。

隣家からの苦情を受けやすい?旗竿地のデメリット

旗竿地は、例えて言うならその名の通り旗のような形状と言えます。

旗竿地で住宅を建てることはもちろんできますが、問題なのはその細長い柄のような部分です。

その形状により土地としての使い勝手が悪く、住宅はおろか、カーポートなどの大型アイテムを施工する場合、幅によっては難しいこともあります。

そのため、住宅にたどり着くまでの通路としての使用が一般的です。

土地は、どのような形状であっても惜しみなく使用したいものですが、それが難しいのが旗竿地のデメリットと言えます。

また、細長い部分は場合により隣家の目の前に位置し、そこを通って住宅にたどり着くような形で使用しなければならないことがあります。

隣家に住む方から見ると、自分の庭を通られているような感覚にもなるでしょう。

子供たちが騒いでいたりしたら、場合によっては隣家から苦情を受けることもあるかもしれません。

旗竿地の細長い部分も自分が所有する土地の一部であることは事実ですが、隣家からの苦情などを避けるためにも、使用方法に注意することが大切です。

旗竿地ならではのガーデニングを!落ち葉などによる苦情には注意

旗竿地は細長い柄のような部分の使用に注意することが大切であるということが分かりました。

しかし、旗竿地をはじめとした不整形地は、整形地に比べ土地の価格が安い傾向にあり、有効に使用できれば住宅にかかわる施工費用を抑えることにも繋がります。

そこでここでは、旗竿地の細長い部分に焦点をあて、有効に使用する方法を見ていきましょう。

述べた通り、旗竿地の細長い部分は、幅によってはカーポートなどの大型アイテムを施工できない場合もあります。

そのような場合には、車が通る幅を確保した上でガーデニングを楽しむのがおすすめです。

旗竿地の細長い部分は、ガーデニングにこだわることで家にたどり着くまでのワクワク感を演出することができるでしょう。

おすすめとしては、細長い形状に沿って木など高さのある植物を並べて植える方法が挙げられます。

緑が生い茂る中、細長い通路を通ることで、まるで森の中に佇む家のような雰囲気を演出できるでしょう。

また、フェンスを設置することなく、隣家との間に目隠しを作ることにもなります。

しかし、注意が必要なのが、木などを植えた場合の落ち葉や枝の伸びです。

木は、季節の変わり目などに葉が落ち、また成長とともに枝が伸びます。

それらが隣家の庭などに侵入することは、隣家にとっては良い気分ではないでしょう。

場合によっては苦情を受けてしまうことにも繋がりかねないため、注意してください。

旗竿地のカーポートは耐久性で選ぶ!倒壊による苦情を防ごう

旗竿地の細長い部分が、ある程度の幅がある場合にはカーポートの施工もおすすめです。

しかし、台風や大雪などによるカーポートの倒壊被害が多く見られるのも事実です。

述べた通り旗竿地は隣家と隣接していることが多いため、カーポートが倒壊などした場合、被害が隣家に広がることも考えられます。

苦情を言われるくらいで済めば良いですが、もっと大事になる可能性もあります。

そのため、旗竿地の細長い部分にカーポートを施工する場合には、どのようなカーポートにするかを慎重に決めることが大切です。

おすすめは、両支持タイプと呼ばれる支柱が4つあるカーポートです。

風などはその時によって吹く方角にも違いがあるため、支柱が多ければ多いほど風に対する耐久性が高いと言えます。

支柱が4つあれば、片側に2つ支柱があるカーポートに比べ、大雪などでも倒壊する心配が少ないでしょう。

また、カーポートの支柱はスチールが多いですが、耐久性の面で見るとアルミがおすすめです。

アルミは耐久性に優れた素材であり、また水分に強い性質を持っています。

特に、日本は雨天の多い気候であるため、水分に強い素材は適していると言えます。

また、アルミは支柱としてでなく、屋根の部分の素材としてもおすすめです。

旗竿地などの不整形地は工夫次第!他にはない魅力を引き出そう

住宅の施工にかかる費用は、建物自体の施工費用はもちろん、手続きに関する費用など、様々なものがあります。

そのため、少しでも安くて条件の良い土地を探し、コストを抑えることも大切です。

また、一般的に使い勝手が良いとされるのが整形地ですが、それゆえ価格の高さが気になる方も多いでしょう。

その場合は、価格の安い旗竿地をはじめとした不整形地を選ぶのも手です。

不整形地は整形地よりもデメリットが多いとされますが、工夫次第で自分に合った魅力的な土地に変わることもあります。

不整形地ならではの特徴を生かして、他の住宅にはない魅力を楽しむのも良いでしょう。

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