マンションの床のきしみは何が原因?今すぐできる対処法とは

マンションの床の種類には様々なものがありますが、一般的に多いとされるのがフローリングです。

掃除のしやすさなどから人気が高いフローリングですが、一方できしみが発生しやすいという特徴もあります。

しかし、マンションの床にきしみが発生した場合も、その原因を突き止めることで適した対処をすることができるでしょう。

今回は、マンションのフローリングの床に発生するきしみの原因と、対処法をご説明していきます。

マンションでは騒音トラブルへの発展も?床のきしみによる音

マンションなどの集合住宅では、あからさまに大きな音に限らず、生活音にも配慮が求められます。

人が活動している以上、多少の生活音の発生は致し方ないとも言えますが、場合によっては自分が思っているよりも他の住民にまで響いていることもあるのです。

こういった生活音の中でも、床のきしみによる音は発生しやすいと言えます。

床のきしみと言えば、ギシギシという高音と低音が混ざったような音が特徴ですよね。

自分が床を歩く際にも床のきしみを感じることがありますが、マンションなどの集合住宅では他の住民にその音が響いてしまうこともあります。

人によっては、床のきしみによる音を騒音と捉えかねないため、トラブルを防ぐためにも注意が必要です。

また、このような床のきしみは、自分にとってもあまり良いこととは言えません。

音が気になるのはもちろん、「床が劣化しているのでは?」という不安もあるでしょう。

そのため、床のきしみが発生する原因を突き止めることが必要になります。

次項では、床のきしみが発生する原因とされるいくつかの項目について見ていきます。

マンションの床にきしみが!考えられる主な原因

床のきしみの発生を防ぐには、まずマンションの床自体に原因がないかどうかを確かめることが大切です。

マンションの床がフローリングの場合、年月の経過などが原因でつなぎ目の接着面がすり減っていることがあります。

するとつなぎ目にわずかな隙間ができるため、そこからきしみが発生している可能性があるのです。

また、さらに状態が進んでいると、フローリングの構造部位に腐食や破損が見られることもあります。

それだけでなく、部材同士の擦れが、床のきしみ原因になっていることもあります。

床の裏側に位置するこれらの部位は、このような劣化が起こっていたとしても見た目ではそれを確認できないことも多いため、場合によっては専門業者に確認を依頼する必要があるでしょう。

マンションに限らず、床のきしみの発生は多くの場合これらが原因であることが多いと言われています。

マンションの床のきしみは自然素材ゆえのことも

マンションの床がフローリングの場合、それに使用される素材は木材であることが多いものです。

木材は、建物の建築に使用される素材の中でも水分を吸収しやすいという特徴をもっています。

水分を吸収した木材は伸縮しやすくなり、それにより床を歩いた際にきしみが発生しやすいのです。

また、水分は直接触れることで床に吸収されるだけではありません。

外気に含まれる湿気などの水分を木材が吸収することもあります。

そのため、特に梅雨など比較的雨が多い時期には、床のきしみが発生しやすいとも言われています。

しかし、このようなことが原因の場合には、前項でご説明したような専門業者に確認を依頼する必要はないでしょう。

自然によるものとの見かたが強いため、自分で床のきしみによる音の対策を施すだけで良いと言えます。

マンションの安全性を脅かす?水回りの床のきしみ

マンションに限らず、住まいの中はいくつかの場所に分かれています。

マンションの床にきしみが発生した場合、それがどの場所で発生しているかも重要です。

特に注意が必要なのが、キッチンやトイレ、洗面所といったいわゆる水回りと呼ばれる場所の床のきしみです。

これらの水回りの床は、他の場所に比べ、素材である木材が水分を多く吸収していると言われています。

このような状態が長く続くと、場合によりシロアリが床の下に発生していることも考えられるのです。

シロアリは、建物の安全性を脅かす原因の一つとも言われているため、水回りの床にきしみが起こっている場合は念のため専門業者に確認を依頼するようにしてください。

また、マンションのシロアリ対策がどのようになっているのかを確認するのもおすすめです。

シロアリ対策にはいくつもの方法がありますが、マンションの中には建築当初から何らかの対策を施しているものもあります。

賃貸マンションの場合などは、貸主に一度確認してみるのも良いでしょう。

マンションの床のきしみを放置することにより発生するリスク

マンションの床のきしみは、述べた通り生活音の一つとも言えるため、何気なく生活していると気にならないこともあります。

一時期的なものであれば問題ないとも言えますが、床の上を歩くたびにきしむ場合や、きしむ音が大きいなどの場合には、早めに原因を特定することが望ましいです。

ではもし、マンションの床のきしみを長い間そのままにしておくと、どのようなリスクの発生が想定されるのでしょうか。

まず挙げられるのが、床の陥没や落下です。

マンションの床にきしみが発生している場合、すぐにはこのような状態にはなりません。

しかし、だからと言ってきしみが発生している床をそのままにしておくことは避けましょう。

床の陥没や落下が、人が歩いた際などに起こった場合、足を怪我するなどの可能性もあります。

それが幼い子供やお年寄りなどであれば、その被害はさらに大きくなることも考えられるでしょう。

また、述べた通り床のきしみはシロアリが原因で発生している場合もあります。

シロアリに侵食されたマンションは、地震などの災害が起こった際にも被害が大きくなるでしょう。

重大な問題になる前に、早めの対処をするようにしてください。

マンションの床のきしみにおすすめな対処法

マンションの床にきしみが発生した場合には、何らかの対処を施すことが望ましいです。

また、それを発生させない普段の心がけも大切と言えます。

ここでは、手軽に行うことができるマンションの床のきしみの対する対処方法をご説明します。

まずおすすめなのが、掃除などの際に水拭きをする場合、最後に乾拭きをすることです。

汚れ落としには水分も重要ですが、床の素材である木材は残った水分を多く吸収してしまうことが予想されます。

そのため、水拭きをしたら乾拭きをし、窓を開けて早く床を乾燥させるように心がけてください。

また、飲み物などの水分を床にこぼしてしまった際には早めに拭き取りましょう。

それがジュースなどの場合には、こぼしたままだと床がべたつくことがあるためすぐに拭き取る方が多いですよね。

しかし、手洗いの際の水のこぼれなどは、つい拭き取らずにそのままにしてしまいがちです。

述べた通り、ただでさえ水回りの床は水分を吸収しやすいため、こまめに拭き取るようにするのが望ましいです。

また、時期により高温多湿になりやすい日本では湿気の調節も重要です。

エアコンの除湿機能で湿気を調節したり、除湿器を部屋の隅などに設置するのもおすすめです。

ただし、湿気がなさすぎても床のきしみの原因となるため、冬などの乾燥する時期には加湿器も活用しましょう。

それだけでなく、床にワックスがけをすることも忘れないようにしてください。

できれば、毎月一度はワックスをかけるとマンションの床を良い状態に保つのに役立ちます。

マンションの床のきしみは千差万別!異変の際は専門業者に依頼を

マンションの床のきしみは、人により許容範囲も違うことが多いものです。

しかし、歩くたびに常に床のきしみが発生している場合などは、早めの対処が望まれます。

また、床のきしみは比較的建築年数がたっているマンションで発生しやすいというイメージがありますが、まれに新築のマンションでもきしみが発生している場合があります。

その場合の床のきしみの原因としては、床の素材である木材の乾燥が不十分であることが挙げられます。

そのため、それが原因の床のきしみであれば時間の経過とともに納まるため、あまり心配はいらないでしょう。

一方、時間が経過してもまだ床のきしみが発生している場合には、他の原因が考えられるため、専門業者に確認を依頼するようにしてください。