今住宅を購入して大丈夫?タイミングを見極めるポイント

近々マイホームを購入しようと検討している方もいるかと思います。

しかし何の計画や考えなしで購入に踏み切るのは危険です。

本当に「今」が住宅を購入するタイミングといえるのか、一度考えてみてはいかがでしょう。

この記事では、マイホームを購入するタイミングを見極めるためのポイントについてお伝えしていきましょう。

住宅の購入に悩んでいる方も、参考に見てみてくださいね。

後悔しないために!ライフプランや資金などを加味した上で住宅を購入しよう

住宅の購入を検討している場合、多くの方はご家族のライフプランなどを加味したうえで、購入することを考えていることでしょう。

しかしなかには、「友人たちが購入したから」というような理由で、住宅の購入を検討している方も少なからずいるでしょう。

また、「掘り出し物件」と呼ばれる住宅を見つけて、そもそも住宅の購入を考えてもいない時期に衝動買いしてしまったということもあるようです。

資金計画などを考えずに購入に踏み切れば、住んでから毎月の返済に苦しむこともあるのです。

マイホームの購入は人生に一度の買い物ともいわれていますから、購入後に後悔するといったリスクは避けたいですよね。

そのためにはまず、本当に「今」が住宅購入のタイミングなのかを知ることからはじめてみましょう。

次の項では、どのようなタイミングで住宅購入をするのかについてお話ししていきます。

どのようなタイミングで住宅購入するの?

もし注文住宅で家を新築するとなれば、どのような家にしようか胸を弾ませている方もいるのではないでしょうか。

しかしなかには、「本当に今マイホームを購入して良いのだろうか」と悩む方もいることでしょう。

人生のなかで最も高価な買い物ともいわれるマイホームですから、購入のタイミングについてもよく考えておきたいものです。

では一般的にどのようなタイミングで、住宅購入に踏み切るのか見てみましょう。

まず家を購入するタイミングで最も多いとされているのが、「子どもが誕生したとき」です。

つぎに多いのが、「子どもが入園もしくは入学するとき」のようです。

特に子どもが小学校に通いはじめてからマイホームを購入するとなれば、場所によっては学校を転校することにもなってしまい、子どもにつらい思いをさせてしまうこともあるでしょう。

そのため、できれば子どもが入学する前にはマイホームを購入するのが理想ともいえますね。

ほかにも、「結婚したとき」や「定年退職したとき」などのタイミングでも、住宅を購入している方が多いようです。

住宅購入に踏み切るタイミングは大きく2つ!

先ほど一般的に多い、住宅を購入するタイミングについてお伝えしてきました。

お話ししたタイミングはどちらかというと、「自分のライフプランに沿う形での購入」でしたよね。

しかし住宅を購入するタイミングはもう1つ挙げられ、「世の中の動きに沿う形での購入」です。

例えば、2020年には東京オリンピックが開催されることで、このときの東京の土地価格は急騰した場所もあり、土地だけでなくマンションのような集合住宅の価格も影響しやすくなります。

また、社会情勢も常に一定ということはなく、何かのタイミングで株価が急落することもありますよね。

このような世の中の動きから、どのタイミングで住宅を購入するかを決意することもあるでしょう。

その中でも消費税増税時期では、消費税が増税される前に住宅の購入に踏み切ろうと考える方も多くいます。

では、消費税の増税前は本当に住宅を購入するタイミングでは良いといえるのでしょうか。

次の項でお話ししていきます。

消費税増税前に住宅購入はするべき?

3%から5%、5%から8%、8%から10%と、消費税が増税される時期に住宅の購入を検討しはじめる方もいるかと思います。

この場合、普通に考えれば増税前に購入するほうがお得に感じますよね。

筆者も消費税増税前にたまたま建売住宅の内見に行ったときには、駆け込み需要でお客さんが殺到しているのを目の当たりにしたものです。

もし、消費税が増税される時期にマイホームを検討しているときは、やはり増税前が購入するタイミングといえるのでしょうか。

例えば、8%から10%に増税されることを前提として、住宅購入価格が3,500万円だった場合、

・増税前の消費税:280万円
・増税後の消費税:350万円

となるので、2%増税されるだけで70万円も多く支払うことになるのです。

そうなれば、増税前にマイホームを購入したくなるでしょう。

とはいえ、必ずしも増税前に購入するのがお得とは限りません。

2019年10月の増税時には、増税後にも住宅が売れるようにといくつか対策がとられました。

場合によっては、増税前よりもお得に購入できるものなので、増税前が必ずしも住宅購入に良いタイミングとはいえないようです。

タイミングを見極めるためのポイント

住宅を購入するタイミングについてお伝えしてきましたが、ますますどのタイミングで購入するべきか悩んでしまう方もいるかもしれません。

そこでここからは、住宅購入のタイミングを見極めるためのポイントについてお話ししていきましょう。

住宅の購入を悩んでいる方も、ぜひ参考にしてみてください。

●家族の状態

多くの方が住宅購入のタイミングとしていたのが、「子どもが誕生したとき」や「子どもが入園・入学したとき」です。

こういった家族構成やライフプランの変化というのは、マイホームを購入する目安の時期といえます。

これから出産を控えているご家庭であれば、今が住宅の購入には良いタイミングかもしれませんね。

●年齢

若いうちであっても、定年後であっても、住宅の購入は自分たちのライフプランに合っているかどうかが大切です。

例えば20代前半にマイホームを購入しても、数年後違う土地へ転勤になってしまえば、せっかくのマイホームを手放さなくてはいけなくなることもあるでしょう。

この場合は、マイホームをいつ購入するかではなく、マイホームを本当に購入するべきかをまず考えることが重要といえますね。

●住宅ローン

住宅ローンは完済年齢が決まっており、金融機関によって違いがありますが、多くは75~80歳までです。

住宅を購入する場合、多くの方が住宅ローンを利用するかと思います。

もし住宅ローンを利用して住宅購入すると考えているのであれば、完済年齢から逆算して住宅を購入する時期を決めることも重要になるでしょう。

さらに、住宅ローンには「固定金利型」と「変動金利型」があるのですが、もし変動金利型の住宅ローンを利用する場合、金利が低いタイミングでの住宅購入がベストなタイミングともいえそうです。

この場合、住宅ローンの金利の動向を把握しておくことが必須となるでしょうが、住宅の総支払額を抑えることにもつながりますので、注意して見ておくと良いでしょう。

特に重要ともいえるのは「住宅を購入する目的」

前の項では、住宅購入のタイミングを見極めるためのポイントとして3つご紹介してきました。

ご紹介した3つのポイントも重要ですが、特に重要ともいえるのが「住宅を購入する目的」を考えることといえるでしょう。

マイホームを購入するにあたっては、購入する目的がはっきりしていることがとても重要です。

・どうしてマイホームを購入したいと思ったのか

・どのような住宅を希望するのか

・いつまでに購入したいか

などを、家族で相談し、目的を立てたうえで計画することも大切です。

お伝えしてきましたように、住宅購入はおそらく人生で一番高価な買い物となるでしょう。

その購入を「増税する前に」や「会社の同期が購入したから」といった焦りから決断に踏み切ってしまうと、住んでから後悔することも少なくありません。

後悔しないためには、住宅を購入する目的をはっきりさせ、家族にぴったりの住宅を、ライフプランにぴったりのタイミングで購入することが、一番のポイントといえそうです。

自分たちに合ったタイミングで住宅の購入に踏み切ろう

おそらく人生で最も高価な買い物になるであろうマイホームですから、本当に「今」購入しても良いのか悩む方もいるかと思います。

この記事では、住宅購入のタイミングを見極めるためのポイントをご紹介してきましたので、これらを参考に一度考えてみてはいかがでしょうか。

ご家族にぴったりの住宅と、ぴったりのタイミングを見つけたうえで、購入に踏み切るようにしましょう。