マンションの宅配ボックスって便利なの?仕組みや使い方は?

近年、ネットショッピングの普及により、自宅に荷物が配送される件数が増えています。

欲しいときにすぐに購入できるネットショッピングですが、受け取りは宅配ボックスが便利です。

この記事では、特にマンションにお住いの方やこれからマンションを選ぶ方に向けて宅配ボックスの仕組みや使い方をご紹介していきます。

また、宅配ボックスだけでなく、宅配の受け取りに関しての情報も合わせてお伝えしていきます。

ネットショッピングの受け取りは宅配ボックスが便利

近年はさまざまなネットショッピングを利用する人が増えています。

スマートフォンやパソコンから、気軽に商品を注文することができるのでとても便利ですね。

注文した後は届くのを待つだけですが、受け取りが必要になります。

一人暮らしや共働きで留守が多いご家庭では、不在の場合受け取りができない場合があります。

不在で荷物が受け取れなかった場合、不在通知票に従って宅配業者に連絡をして、再配達を依頼します。

再配達は、受取人が再配達の連絡をする手間がかかることはもちろん、宅配業者は再度、配達しなくてはなりません。

そのようなことから、マンションやアパートには宅配ボックスが設置されていることが多くなりました。

宅配ボックスを利用することで、留守でも荷物を受け取りできることから、受取人にとっても宅配業者にとっても手間を省く仕組みとなっています。

また、近年宅配業者を装った犯罪なども少なからずあります。

宅配ボックスを利用すれば、宅配業者と直接顔を合わせることがなく受け取れるので、セキュリティ面で安心できますね。

さらに、意外と知られていませんが、宅配業者によっては、宅配ボックスに発送したい荷物を入れておき、集荷をお願いすることもできます。

では、その宅配ボックスの仕組みについて次項からくわしくご説明していきます。

マンションに設置されている宅配ボックスの仕組みって?

宅配ボックスは、比較的新しく建てられたマンションには設置されていることが多いです。

マンションに設置されている宅配ボックスには、機械式と電気式の2つのタイプがあります。

その2つの宅配ボックスの仕組みをこれからご説明します。

●機械式(ダイヤル式)の宅配ボックスの仕組み

機械式の宅配ボックスは、オフライン式やダイヤル式、自主管理式とも呼ばれ、安価で設置できることから古くから利用され、多くはこのタイプでしょう。

①宅配業者が空いている宅配ボックスに荷物を入れる。

捺印は、下記のタイプが多いでしょう。

・あらかじめ宅配ボックス内のポケットに受取人が用意しておくタイプ
・自動で捺印する機械があるタイプ
・配達したらレシートが出るタイプ

②宅配業者が「解錠番号」や「暗証番号」と呼ばれる番号を書いた配達通知書をポストに入れる。

「宅配ボックスに荷物を入れました。解錠番号は****です。」というような記載がされているのが配達通知書になります。

③受取人が、配達通知書に書かれた解錠番号を入れて荷物を受け取る。

このような流れで使用するのが機械式の宅配ボックスになります。

電気式宅配ボックスは安心して荷物を受け取れる仕組み

機械式の宅配ボックスに引き続き、電気式の宅配ボックスの仕組みについてご説明します。

●電気式の宅配ボックスの仕組み

電気式の宅配ボックスは、オンライン式とも呼ばれ、システムにより管理されてします。

新しいマンションには導入されることが多くなってきています。

①宅配業者は、システムに指示される通りに荷物を宅配ボックスに入れる。

②受取人である居住者が持つ操作キーや、カードキーによって解錠し荷物を受け取る。

電気式は多くの場合、システムにより管理されているので24時間コントロールセンターが感知しています。

宅配ボックスが使用された時間を記録したり、荷物が宅配ボックスに届くと受取人にメールが届くといったサービスがある場合もあります。

万が一、カードキーを紛失したなどの場合でも、遠隔操作で解錠してもらうこともできます。

機械式のように解錠番号が他人に知られる可能性が低いので、盗難などの被害もあいにくく安心して荷物を受け取ることができます。

オートロックのマンションを決める際は宅配ボックスの仕組みにも注目しよう

オートロック付きのマンションを選ぶ際は、宅配ボックスの有無や機能性についても注目してみましょう。

オートロック付きのセキュリティが高いマンションの場合は、宅配ボックスの設置がされていることが多いでしょう。

では、オートロック付きのマンションの場合、宅配ボックスがどういう仕組みになっているかご説明します。

オートロック付きで宅配ボックスが設置されている場合、宅配業者はロックされている扉より外から宅配ボックスに荷物を入れます。

そして、受取人はロックされている扉の内側から取り出し口を開けて荷物を出します。

この仕組みであれば、オートロックを解錠しなくても荷物を受け取ることができます。

しかし、なかにはオートロックは付いていても宅配ボックスがないというマンションもあります。

その際は、オートロックを解錠し、受取人がエントランスまで受け取りに行くか、玄関まで宅配業者に運んでもらうかになります。

せっかくのセキュリティですが、宅配ボックスがないとこのような手間になっていまい、安全面でも少々不安な面もあります。

ですから、オートロックのマンションを選ぶときには宅配ボックスが設置されているかもしっかりと確認しましょう。

マンションの宅配ボックスを利用する際の注意点は?

宅配ボックスについての仕組みをお伝えしてきましたが、マンションに宅配ボックスがあると、ご紹介した通り非常に便利ですね。

しかし、この非常に便利な宅配ボックスについての注意点もあります。

①管理費や家賃が高い

非常に便利な宅配ボックスを利用できるということは、それだけセキュリティや利便性に富むことから、管理費や家賃などが高めになる可能性があります。

②宅配ボックスに入れられない荷物がある

宅配ボックスより大きなサイズの荷物は入れられません。

また、冷蔵・冷凍便、書留、着払い、代金引換、貴重品などは宅配ボックスに入れることができません。

※書留については郵便局での手続きをすると受け取ることができます。

③宅配ボックスが足りない

マンションの戸数と宅配ボックスの数が見合わないと、満杯になってしまい再配達となる場合があります。

④宅配ボックスに入れられた荷物が重くて運べない

重量のある荷物が届いた場合、宅配ボックスから自宅まで自力で運ぶことになります。

特にお年寄りや女性では力が足りず、運ぶのが大変になる場合もあります。

⑤盗難の危険性

電気式の宅配ボックスではあまりないのですが、機械式の場合ポストから解錠番号が盗み見られてしまうと、宅配ボックスから荷物を盗難されてしまう場合があります。

そのことから、機械式の宅配ボックスにはお届けできないという宅配業者もいます。

⑥受け取り時のトラブル

機械式の場合、宅配業者が解錠番号を書き忘れたり間違えたりするといったトラブルもあるようです。

また、宅配業者が新人で宅配ボックスに慣れていない場合、宅配ボックスを使用できなかったということもあります。

マンションに宅配ボックスがない場合は?

宅配ボックスがないマンションの場合、留守だと荷物を受け取ることができません。

また、前項でもお伝えした通り、宅配ボックスを使えない場合もあります。

ですからその場合、荷物が届く前に郵便局や宅配業者の営業所にとめおきすることをおすすめします。

自宅から最寄りの郵便局や営業所にとめおきすれば、都合のつく時間に取りに行けばいいだけなので、忙しい方でも荷物を受け取りやすいでしょう。

また、荷物によってはコンビニやロッカーでの受け取りも可能です。

コンビニやロッカーであれば、夜間でも受け取りがしやすい仕組みですね。

宅配ボックスがないから、荷物が届く予定があるから在宅しなければならないのではなく、とめおきを利用することにより自分の都合に合わせて受け取れるサービスを利用するのもおすすめです。

なお、受け取りの際には、

・本人確認証(運転免許証、健康保険証、パスポート等)
・印鑑
・暗証番号(ロッカーの解錠)

などが必要になりますので、荷物を受け取りに行く前に確認しておきましょう。

マンションの宅配ボックスは上手に利用しよう!

すでにお住いのマンションに宅配ボックスがある場合、利用することで再配達の手配を少なくでき、宅配業者によっては集荷も可能ですから上手に活用しましょう。

また、これからマンションを選ぶという方は、宅配ボックスの有無や仕組みに着目しましょう。

宅配ボックスでは受け取れない荷物や、宅配ボックスがマンションになくても、受け取り場所を選ぶことで、都合のいいときに受け取れますので、そのようなサービスも利用してみるのもおすすめです。