マイホームの新築では、基礎工事期間で業者を見極めよう!

マイホームを建てることに憧れる方は多いものです。

マイホームの新築が決まると嬉しいですが、一方で、基礎工事期間はどのくらいが一般的なのかなど、分からないことも多いのではないでしょうか。

今回は、新築の基礎工事にかかる期間や業者の選び方などについてご紹介していきます。

これから新築でマイホームを建てようとお考えの方は、ぜひ参考にしてみてください。

新築でマイホームを建てる際の基礎工事の種類は?

新築でマイホームを建てる際には、はじめに基礎工事をすることになります。

しかし、マイホームを建てるということ自体、そうあるものではありませんよね。

おそらく、多くの人にとっては、一生に一度の経験なのではないでしょうか。

ここでは、新築の基礎工事について詳しくご紹介します。

まず、基礎工事とは、「家などの建築物の土台となる部分の工事」のことを言います。

基礎がしっかりしていないと、ちょっとした災害などでも住めなくなる心配が出てくるので、決しておろそかにはできません。

そして、新築住宅を建てる際の基礎工事には、主に以下の2種類があります。

①ベタ基礎

近年の新築基礎工事で、最も多く採用されている方法です。

②布基礎

地盤に問題がない場合に、提案されることが多いです。

このように、新築の基礎工事と一口に言っても、いくつか種類があります。

そのため、基礎工事の種類によって、かかる期間が変わってきます。

次の章では、各基礎工事の特徴や、工事完成までにかかる平均的な期間について見ていきます。

ベタ基礎による新築基礎工事の特徴と一般的な期間

ではまず、ベタ基礎による新築基礎工事の特徴とその期間から見ていきましょう。

ベタ基礎は、建設予定場所のほぼ全てにコンクリートを流し、それを固めて土地を覆うものです。

ベタ基礎ならば、地盤が弱い土地にも建てられますし、重い家も支えることができます。

例えるなら、「面で支える基礎」と考えると分かりやすいでしょう。

また、ベタ基礎には

・シロアリ対策に優れている

・布基礎に比べて、施工に手間がかからない

というメリットもあります。

施工に手間がかからないということは、作業する人が少なくて済むので人件費が抑えられたり、工事が終わるまでの期間も短くて済むということです。

ベタ基礎であれば大抵、2週間~3週間あれば終わります。

そんな魅力的なベタ基礎ですが、デメリットもあります。

・大量のコンクリートを使う分、費用がかかる

・地盤沈下に伴って起こる建物の不均一な沈下(不同沈下)に強いとされているが、不同沈下が起こった場合は、それを直す工事が大変

これらがベタ基礎のデメリットですが、新築基礎工事にかかる期間をできるだけ短期間で済ませたい方にはおすすめの方法です。

新築基礎工事を布基礎で行なう場合の特徴と期間は?

では、一方の布基礎はどうでしょうか。

布基礎は、マイホーム建設予定の土地に、コンクリートを逆T字になるように打つ方法です。

家を支えるために、複数の逆T字コンクリートを打ちますが、ベタ基礎のように土地のほとんどを覆うわけではありません。

そのため、布基礎のメリットには、

・コンクリートの使用料が少ないので、コンクリートにかかる費用が抑えられる

ということがあります。

土地の安全性に問題がない(地盤が強い)ことと軽量鉄骨造で家を建てることが大前提にはなりますが、それを満たしているのであれば、経済的な面から一度は検討したい方法です。

しかし、布基礎のデメリットには

・施工に手間がかかる

・白アリ対策は弱い傾向にある

といったことがあるので、上記の基準を満たしていても、ベタ基礎にすることを選ぶ人もいます。

また、新築の基礎工事を布基礎で行なう場合の施工期間は、施工に手間がかかる分、ベタ基礎よりも長くなることが多いとされています。

業者にもよりますが、布基礎の施工期間は、おおよそ1ヵ月以上見込んでおいた方が良いでしょう。

新築の基礎工事にはどのくらい費用がかかる?

ここまでは、新築の基礎工事について、基礎工事の種類やそれぞれの特徴、基礎工事完了までにかかる期間などをお伝えしました。

その中で、マイホームを新築する際の主な基礎工事には、ベタ基礎と布基礎の2つがあることが分かりましたね。

それぞれにメリット・デメリットがありますし、地盤の強さや建てる家の重さなどによっても、おすすめの工事方法は変わってきます。

では、その費用はどのくらいになるのでしょうか。

家を建てる土地の広さにもよるので、一概にいくらとは言えませんが、基礎工事には、家全体の金額の5~10%程度かけるのが良いと言われています。

それを安いと思うか高いと思うかは、人それぞれだと思います。

しかし、基礎工事をベタ基礎にするのか布基礎にするのかを考える際に、費用のことだけを考えて決めてしまうのは危険です。

家が建った後で傾きが出るなどして、後悔することになるかもしれないからです。

そうならないためにも、どちらの基礎が向いているのか、あらゆる面から考えて、基礎工事の方法を選びましょう。

そして、新築の基礎工事が始まる前には、工事にかかる期間ついての確認もしっかり行っておくことをおすすめします。

基礎工事の期間で業者の質が分かる?

マイホームを新築する際、業者(ハウスメーカーや工務店)の選び方はとても重要ですよね。

「相談や打ち合わせで感じが良かったから家の建設を依頼したのに、いざ施工になったらいい加減な工事をされた」というのでは困ります。

また、、「基礎工事の完了までの期間がどのくらいかによって、業者の質が分かる」という話を聞いたことがある人もいるかもしれません。

その話は、あながち間違いではないでしょう。

しかし、「基礎工事の期間が短い業者=良い業者」ということではありません。

工事が全く進まないというのは論外ですが、必ずしも、基礎工事が早く進むのが良い業者ではないからです。

早く進めるために、手抜き工事や違法行為をしている可能性も考えられます。

初めの項でもお伝えしましたが、家は安全に住めることが第一です。

どんなにお金をかけてオシャレな家にしても、安全に住めなければ意味がありません。

経済的な理由で早く進めて欲しいということもあるかもしれませんが、「早過ぎるのではないか」など、違和感を感じる場合には、逐一確認するようにしましょう。

そのためにも、基礎工事期間中から現場に足を運んで、作業の様子を見ることは重要です。

基礎工事に時間をかけて後悔しないマイホームを建てよう!

今回は、マイホームを新築する際の基礎工事の種類と特徴、一般的な工事期間などをお伝えしました。

これまで見てきたように、基礎工事に時間とお金をかけることは、マイホームを建ててから後悔しないためにとても重要なことです。

土地の購入にもお金がかかりますし、マイホームの内装にできるだけお金を回したいという考えもあるかと思いますが、そもそも家を建てられるかどうかは、基礎工事にかかっています。

そのため、基礎工事にかかる費用を抑えようとするのは、あまりおすすめできません。

安心して暮らすためにかかる出費は、必要経費です。

そして、丈夫な家にできるどうかは、基礎工事だけでなく、元々の地盤の強さも関係します。

もし、元々の地盤が弱いなら、工務店などから地盤を改良することをすすめられるはずです。

さらに言えば、建てるのが木造住宅なのか、鉄筋コンクリート造の家なのかによっても、ベストとされる基礎工事の種類は変わります。

新築に際し、最善の方法を見極めるのは、プロの仕事ですが、それでも不安に思うのであれば、マイホームを建てる前に、建築に関する多少の知識を付けておくことをおすすめします。

そうすれば、不要な工事なのか必要な工事なのか見極めやすくなります。

「新築のマイホームは、自分達の思い通りに建てたい!」と思うあまり、ハウスメーカーや工務店の言う通りにしたがらない人もいます。

しかし、地盤や基礎工事については、やはりプロの意見を聞いて前向きに検討しましょう。

マイホームの建設は、業者選びに気を付けよう!

今回は、新築でマイホームを建てる場合の基礎工事期間についてお伝えしました。

ご紹介したように、基礎工事の期間があまりにも短い業者は、おすすめできません。

業者の選び方を間違えると、住み心地の良いマイホームにすることができなくなる恐れもあります。

そのため、マイホームを建てる際には、基礎工事の期間をよく確認し、きちんと施工してくれる業者に建設を依頼しましょう。